はじめに
watsonx.data の 照会履歴 (Query history) をご紹介します。
照会履歴 (Query history)は、watsonx.data で実行されたクエリー(Query 紹介)に関連する詳細情報を表示します。
また クエリーの検索やフィルタリング、表示列をカスタマイズすることができます。照会履歴 (Query history)のページでクエリーをクリックするとSQL文の詳細を表示したりコピーしたりEXPLAINの結果を表示することができます。
具体的な例をwatsonx.data 2.1.2を使用してご紹介します。
照会履歴 (Query history)
watsonx.data の Web Consoleから 照会履歴にへ入ります。
照会履歴は次のように クエリーID(query_id) や照会(query), 状態(status)などが表示されています。
watsonx.data ならではなのが エンジン(engine)です。 複数のPrestoエンジンへのクエリーが一覧で表示されています。
クエリー検索
次は CANADAを含むクエリーを検索した例です。 に
CANADA
と入力すると and n_name = 'CANADA'
を含むSQLが検索されました。
フィルター
フィルターを作成するために をクリックします。 するとフィルターの候補になる項目が表示されます。
ここでは user02
にチェックをいれると user02が実行したクエリーのみが表示されます。
列のカスタマイズ
表示する列をカスタマイズすることができます。
最新表示
CSVにエクスポート
CSVにエクスポート
で表示されている結果をCSVファイル(utf-8)に保存することができます。
照会履歴で実行計画(EXPLAINの実行結果)の表示
照会履歴 (Query history)では簡単にSQL文(照会・ステートメント)を表示したり、実行計画(EXPLAINの結果)を表示したりすることができます。残念なことに、照会履歴で実行計画を表示するためには、表名などに完全修飾名(catalog.schema.tableの形式)を使用する必要があります。
- 詳細を見たいクエリーの右側のトリコロンをクリックします。
- 右側のトリコロンをクリックすると
実行計画の表示
と照会ワークスペースで開く
が表示されます。今回は実行計画の表示
を選択します。 - するとクエリーの情報が表示されます。
- 次は照会ステートメント(SQL文)を表示させています。
- 表名はたとえば"hive_data"."hs_no_oart".partとcatalog.schema.tableの形式の完全修飾名で指定されています。
-論理実行計画タブ
を選択するとEXPLAIN SQL文
の結果が表示されます。
-分散実行計画タブ
を選択するとEXPLAIN (TYPE DISTRIBUTED) SQL文
の結果が表示されます。
環境
環境のご紹介です。今回ご紹介した例は次の環境で実行しています。
- OCP Version : 4.16
- CP4D 5.1.2
- watsonx.data 2.1.2
- 構成済みのPresto エンジンについて
- P01(Presto Java)
- タイプ : Presto (Java) v0.286
- サイズ : スターター
- コーディネーター・ノード : 1
- ワーカー・ノード : 0
- PCpp (Presto(C++))
- タイプ : Presto (C++) v0.286
- サイズ : スターター
- コーディネーター・ノード : 1
- ワーカー・ノード : 3
- P01(Presto Java)
次は今回使用したwatsonx.dataのWeb Consoleのインフラストラクチャー・マネージャーのイメージです。
まとめ
watsonx.data 照会履歴の使い方をご紹介しました。