ALVRはVirtual Desktopのようなストリーミングソフトです
HTC VIVE系のヘッドセットでVD(Virtual Desktop)を使うとフルフェイストラッキングが使えません(VDの開発者がVIVEのAPIは特殊なので実装はしないと明言している)。そこで私はVIVE XR EliteでALVRを使用しています。
VDもALVRもVIVE Hubに比べWiFiの状況が悪い時も途切れずに接続を維持してくれるので助かります。
まずALVRを以下よりダウンロードします。
https://github.com/alvr-org/ALVR?tab=readme-ov-file
解凍しランチャーを起動します。ディフェンダーに認識されないソフトの警告が出ますが「詳細情報」をクリックし「実行」をクリックしてください。
本体のインストールを求める画面が出ますので「Add version」をクリックします。
ここでヘッドセットを起動し左コントローラーのシステムボタンを押し、「ギアマーク」>「詳細設定」>「不明なアプリを許可する」をONにします。これはヘッドセット側にALVRのソフトをインストールするためです。
また、ALVR使用時に一旦ヘッドセットを外し再開する場合、スリープ状態になっていると正常にゲームが継続できない場合があるので、「スリープモード」を「なし」にします。
この状態でヘッドセットをUSBケーブルでPCに接続します。
「Install APK」を押し、ヘッドセットにALVRのソフトをインストールします。
ヘッドセット内にALVRが音声関係の承諾を求めてきますので承諾を押します。
インストールされるとヘッドセットの画面はMRモードになり、
ALVRv20.13.0
hostname:*********
IP:192/168,.**
Searching for streamer...
Opem ALVR on your PC then click "Trust"
next to the deviceentry
と文字が表示されます。
これはヘッドセット側でALVRが起動している状態を示しています。2回目以降はヘッドセットのライブラリにあるALVRを起動してください。
セットアップウイザードが始まるので順を追って説明を読んでいきます。
都度「Next」を押して進めます。
VB-Cable(仮想オーディオデバイス)をダウンロードするように指示されるので「Download VB-Cable」を押してWebサイトを開きダウンロードします。
「Install Driver」を押せばインストールされます。
ファイヤーウォールにルールを追加します。「Add Firewall rules」を押します。
ここからヘッドセットの接続を行います。
「Launch SteamVR」をクリックしてSteamVRを起動します。
APKソフトウェアが動作しているヘッドセットが表示されるので「Trust」を押します。
これでヘッドセット側にSteamのホームが表示されているはずです。
最低限のセットアップとして音声の設定を記載しておきます。VB Cableはインストール後一旦PCを再起動しないと有効にならないのでセットアップが完了したらPCを再起動してください。
「Settings」で「Headset microphone」を「VB Cable」に変更します。
SteamVRの「オーディオ」で「オーディオ入力デバイス」をCABLE OUTPUT(VB-AUDIO VIRTUAL CABLE)に変更します。
デフォルトの再生デバイスが「CABLE Input」になっているとSteamVRへのヘッドセットの接続が接続と切断を繰り返すような状態になるので、通常のスピーカー等をデフォルトに変更しておきます。
これでPCを再起動すれば全て完了です。
VIVE Hubを捨ててALVRを使おうシリーズ ボイスチェンジャー編
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