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エンジニアの説明はなぜ非エンジニアに伝わりづらいのか考えてみた

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Last updated at Posted at 2026-05-20

エンジニアとCSをはじめとする非エンジニアの間では、情報共有でのすれ違いが起きやすいです。

自分も情報共有した際に「知りたいことはそこじゃないんだけど…」という雰囲気の返答が返ってくることが度々あります。
仕様の内容は正確に書いたつもりでも、ズレが生じてしまっています。

本記事では、このすれ違いがなぜ起きるのかを整理し、自分が意識していることをまとめます。

自分が考えるすれ違いの正体

エンジニアが仕様を書くとき、自然と「システムが何を・どう変えるか」という視点で構成します。

一方、CSが知りたいのは主に2つです。

  • 顧客への影響:この変更でユーザーに何が起きるか
  • 自分たちの行動変化:対応フローや説明内容を変える必要があるか

同じドキュメントを読んでいても、エンジニアは「仕様を伝えた」と思い、CSは「自分ごとにできなかった」状態になります。
情報量の問題ではなく、求めている情報がかみ合っていないことが原因と考えています。

なぜ気づけないのか

理由は主に2つあると考えています。

「正確に書く」ことに意識が集中してしまう

エンジニアにとって仕様書は、実装の根拠や変更内容を正確に記録するものです。正確さを追求するあまり、「この情報で読み手は何ができるようになるか」という視点が後回しになりやすいです。

非エンジニアの観点を意識できていない

相手がどういう観点で情報を受け取るかを、自分自身もあまり意識できていませんでした。(いまだにその視点が抜けてしまうこともあります)
相手の業務が見えていないと、何が必要な情報かをイメージするのが難しいと感じています。

意識していること:エンジニアの言葉を翻訳する

個人的に大事だと実感しているのは、エンジニアの言葉を翻訳してから話を進めることです。

書き始める前に想定読者を決め、その人の言葉で書き直すように心がけています。
例えばCSが読むなら、CSの関心軸で必要な情報が何かを先に考えてから構成します。この考え方はテクニカルライティングの原則とも重なります。Technical Writing One でも読み手ファーストの文章構成が体系的に解説されており、参考になりました。

ネイティブアプリエンジニアであれば日常的に使う言葉でも、CSには馴染みがないことがあります。
たとえばこういったズレが起きやすいです。

エンジニアの表現 CSが本当に知りたいこと
「セッションの有効期限を変更した」 ログアウトに関するお客様への案内は変わるか
「強制アップデートのロジックを追加した」 古いバージョンのお客様への対応フローを変える必要があるか
「ローカルストレージの保存形式を変更した」 アップデート後にデータが引き継がれるか

粒度のズレも起きやすいです。「ユーザー一覧画面のパフォーマンスを改善した」と書いても、CSが知りたいのは「問い合わせが来たらどう答えるか」です。技術的に正確な表現が、読み手の行動に結びつかないことがあります。

この翻訳を意識するようにしてから、認識齟齬による確認のラリーが減った体感があります。

個人の意識に依存するだけでは限界があるので、CSの関心軸をドキュメントのテンプレート項目として定型化することも検討しています。

まとめ

すれ違いの多くは、伝える側の悪意や説明不足ではなく、読み手の関心軸を想像できていないことから来ます。

書き始める前に「この情報で読み手は何を判断・行動するのか」を問う習慣が、一番シンプルな改善だと今は考えています。

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