本記事は、CircleCI Advent Calendar 2022 12/01の記事です。
2022年も12月がスタートしました! 皆さま、年の瀬、いかがお過ごしでしょうか?
CircleCI Developer Advocate @mfunaki です。
さて、CircleCIというサービスであったり、CircleCIが提供するコンテンツ(ウェブ上のドキュメントやYouTube上の動画コンテンツ)は、どれだけ皆さまのお役に立てているのでしょうか?
いくつかの角度から考えていきたいと思います。
誰がCircleCIを使っているのか?
CircleCIには、サインアップしていただければ、無償で毎月最大6000分のビルド時間をご利用いただけるクラウド版と、ご自身で管理されるオンプレミス環境やプライベートクラウド環境でご活用いただけるオンプレミス版があります。
クラウド版でのワークフローの実行状況を統計データとしてまとめ、国・地域という角度から利用量を見てみましょう。
グローバルでは、米国、英国に次いで日本で多く利用されており、CircleCI のウェブサイトも英語版(https://circleci.com )と日本語版(https://circleci.com/ja/ )をこれまで公開してきました。
日本語のような英語以外の言語に対するニーズという意味では、アジア・太平洋地域をご覧いただくと、1位は日本、2位のオーストラリアから6位のインドまでは英語が広く使われる国・地域で、7位に韓国が登場しています。そこで、CircleCIでも今年、韓国語版のウェブサイトを新たに立ち上げています。
これまでも(英語からの翻訳よりも高い精度が見込める)日本語のドキュメントやツイートが韓国語に機械翻訳した上で利用されているという状況は認識しており、現時点では韓国語に翻訳されていないドキュメント等についても、翻訳が進んでいくかと思います。
どうやってCircleCIにたどりつくのか?
さて、英語、日本語、そして韓国語で製品やサービスに関する情報や、DevOpsやCI/CDに関するブログなどをCircleCIのサイトでは公開していますが、CircleCIのウェブサイトにはどのようなルートで来ていただいているのでしょうか?
ここでは、(少し古いですが2022年8月のデータをもとに)日本語サイトと英語サイト訪問者が使用したキーワードを見てみましょう(カッコ内の数字は、CIとContinuous Integrationの様な表記違いをまとめたことを示す)。
日本語でアプローチしてくる人は「調査・検討フェーズ」が多く、英語でアプローチしてくる人は「活用フェーズ」が多いというのは、精緻な分析というよりは印象に寄ったものですが、それでもキーワードには大きな違いがあることは見て取れます。
どのようにCircleCIを使っているのか?
最後に、(今度は言語ではなく契約上の所在地に基づくデータですが)、CircleCIがソフトウェアデリバリーの成熟度を計る上で重要であると考えている4つのメトリックス(スループット、実行時間、平均リカバリ所要時間、ワークフロー成功率)に関して、米国ユーザーの中央値と日本ユーザーの中央値をご紹介します。
ここでの数値の大小だけを取り上げて「アメリカのソフトウェア開発」や「日本のソフトウェア開発」を語ることはできないかと思いますが、日本でもスループットがもう少し上がれば良いなであったり、実行時間をもう少し10分に近づけていく(自動化できるのに手動で実行しているタスクの取り込みや、ビルドやテストだけでなく、セキュリティスキャン等のプッシュごと/定期的な実行)ことができると考えています。
例えば、CircleCIのOrbを活用いただき、コンフィグの記述を見通しよく簡素化していただいたり、CircleCIのパートナー様が提供されるソリューションと連携していただいている方も少なくないかと思いますが、Orbの使われ方に関しては、現在は(よく使うOrbがすぐに見つかるよう)週ごとの全世界での使用回数を元に一覧表示しています。
さいごに
プログラミング言語に目を向けて見ると、CircleCIがまとめた「使用言語トップ25」は、リポジトリ上のプロジェクトでどの言語が使われているかというのではなく、実行されたワークフローでの使用言語、つまりその年の開発で「ホットに」使われている言語であることから、興味深い考察が得られます。
JavaScriptをTypeScriptが追い越し、Hashicorp社のソリューションの利用が進み(HCL)、フルスクラッチでの開発からSalesforce上でのApexを使った開発が増えつつあることなど、さまざまなことが読み取れるかと思います。
先ほどのOrbの使用回数だけでなく、国やインダストリー(業界)、使用言語(プロジェクトで使用しているプログラミング言語、下図を参照)、すでに活用いただいているOrbと合わせてよく使われているOrbの提示など、開発を効率化し、アプリケーションやサービスの品質を高める上でCircleCIがお手伝いできることはまだまだあるなと思います。
2023年はCircleCIからどんな機能が来るのか、@CircleCIJapan からの What's New from CircleCIもウォッチいただければと思います。
明日(12/02)の CircleCI Advent Calendar 2022 も引き続き @mfunaki が(去年も取り上げた)CircleCIのアクセシビリティについて、ご紹介させていただこうかと思います。
空き枠もたくさんあるので😅、2022年 CircleCI 使ってみた!という方のご参加をお待ちしております!