#0.確認事項
ログインpassword, ネットワーク設定は初回起動時に設定済みとします。
使用機器は以下の通りです。
・Windows10 Home
・Raspberry Pi 3 Model B+ (2018)
$ llsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Raspbian
Description: Raspbian GNU/Linux 9.6 (stretch)
Release: 9.6
Codename: stretch
#1. SSH,VNC接続設定
ローカルPCからraspberry piを操作できるようにSSH,VNC接続環境を整えます。
Raspberry Pi へのリモート接続 を参考にします。
1.タスクバーから '設定>raspberry piの設定>インターフェイス タブを選択
以下のようにSSH,VNCを有効にチェックし、OKを押します。
2.ローカルからssh接続する
raspberry piでLxTerminalを開きifconfig
コマンドでraspberry piのipアドレスをメモしておきます。
$ ifconfig
wlan0: inet 192.168.1.12 netmask 255.255.255.0 broadcast 192.168.1.255
ローカルPCから、以下コマンドを実行することでraspberry piへ接続します。
$ ssh pi@192.168.1.12
3.ローカルからVNC接続する
VNC ViewerをローカルPCにインストールします。
VNC Viewerを起動しraspberry piのipアドレスで接続設定を行います。
認証画面でraspberry piのユーザID、ログインpasswordを入力して接続します。
以下の画面が出れば成功です。
#2.ipアドレスを固定する
Raspberry PiのセットアップからPython実行環境構築とイメージファイルバックアップまで
の⑥IPアドレスを固定するを参考にします。
1.dhcpcd.confを編集して固定する
$ sudo vi /etc/dhcpcd.conf #viエディタで設定ファイルを編集
interface wlan0 #有線なら「eth0」無線なら「wlan0」
static ip_address=192.168.1.12 #Raspberry PiのIP
static routers=192.168.1.1 #ルーターのIP
static domain_name_servers=192.168.1.1 #ルーターのIP
Ctrl+X → Y → Enter で保存して閉じる
$ sudo service dhcpcd reload #設定を反映する
$ sudo reboot #再起動
#3.ソフトウェアを最新化する
以下コマンドでraspberry piの各ソフトウェアを最新化します。
$sudo apt update
$sudo apt upgrade
$sudo apt install rpi-update
$sudo rpi-update
$sudo reboot
#4.OSをバックアップする
USB Image Toolを使用してOSをバックアップします。
USB Image ToolはSDカードをまるごとイメージファイルとしてバックアップしてくれるソフトです。
使い方は簡単です。
1.バックアップする
ローカルPCにraspberry piのOSが入ったSDカードを接続してUSB Image Toolを起動します。
Backupボタンを押して任意のフォルダにイメージを保存します。
2.リストアする時
・Resetボタンを押して、SDカードを初期化します。
・Restoreボタンを押して保存したイメージファイルをリストアします。
#5.sambaのインストール
sambaを使いローカルPCとraspberry piでファイル共有できるようにします。
$sudo apt-get install samba
$sudo vi /etc/samba/smb.conf #設定ファイルの編集
先頭行に以下を追加
[global]
workgroup=WORKGROUP
dos charset = CP932
unix charset = utf-8
hosts allow = 192.168. #192.168.xx.xxのipのみアクセス許可
max log size =50
log file = /var/log/samba/log.%m
security=user
passdb backend=tdbsam
[share]
comment =share directory
browseable=yes
writable=yes
path=/home/pi
ローカルPCのネットワークアドレスに\\192.168.1.12\share
と打つことでraspberry piのホームディレクトリにアクセスが可能になります。
#6.pyenv,pipenvをインストールする
raspberry piのpython実行環境は以下の通りです。
raspberry piでpython3.6以上を使用する場合pyenvのインストールが必要になります。
pipenvはプロジェクトごとにpython仮想環境を構築するアプリケーションです。
$python -V
Python 2.7.13
$python3 -V
Python 3.5.3
1.pyenvインストール
raspberry piで以下を実行します。
$ sudo apt install git
$ git clone https://github.com/yyuu/pyenv.git ~/.pyenv
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
$ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
$ exec $SHELL
$ sudo reboot
#依存関係のあるライブラリをインストール
$sudo apt-get install -y make build-essential libssl-dev zlib1g-dev libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev wget curl llvm libncurses5-dev libncursesw5-dev xz-utils tk-dev
$sudo apt-get install libffi-dev
pyenvでpython3.7.0をインストールします。
$source ~/home/pi/.bash_profile #pyenvが読み込めない場合に実行
$pyenv install 3.7.0 #python 3.7.0をインストール
$pyenv global 3.7.0 #Python 3.7.0をデフォルトのインタプリタとして設定
以下になっていれば成功
$python3 -V
python 3.7.0
2.pipenvのインストール
$pip install --upgrade pip
$pip install pipenv
pipenv使い方
$mkdir ./project1 #プロジェクトごとにディレクトリを作成
$cd ./project1
$pipenv install --python 3.7.0 #3.7.0で仮想環境構築 ローカルにpipfile, pipfile.lockが生成
$pipenv install <package_name> #仮想環境にパッケージのインストール
#または
$pip shell #仮想環境を実行
(project1)$ pip install <package_name> #仮想環境にパッケージのインストール
#おわり
以上でraspberry piの初期設定は終了です。
あとはお好きなタイミングでOSのバックアップを取ればいいかと思います。
お疲れ様でした。