やりたいこと
LVM環境下でディスク容量を追加する場合、PV追加してVGへ新PVを参加させるのが通常のやり方だが、今回はroot領域を増やすため、PVを増やしたくないという理由から、既存のPVとLVを拡張し、新たなPVの追加をせずにLVを拡張した。
方法
※拡張したいPVがディスクの最終パーティションのときのみ有効
<変数>記述は環境に合わせて読み替え
1. 既存のディスク容量を追加する
・VMだと容量割り当ての追加&スナップショット全削除
・物理だと大容量ディスクへクローン交換
2. レスキューCDから起動
・BIOSの起動デバイス優先順位に注意
3. パーティション編集
[~]# fdisk /dev/<拡張したいディスク>
コマンド (m でヘルプ): 以下コマンドを順に入力
d [Enter] ※領域の削除
<最終パーティション番号> [Enter] ※ 領域の選択
p [Enter] ※領域の表示
n [Enter] ※領域の作成
p [Enter]
<最終パーティション番号> [Enter]
First sector: [Enter]
Last sector: [Enter]
p [Enter] ※領域の表示
t [Enter] ※領域のシステムID変更
2 [Enter]
8e [Enter] ※Linux LVM
w [Enter] ※書き込み
[~]# exit
4. 普通に起動
・レスキューCDを取り出す
・普通に起動する
5. PV のオンラインリサイズ
# pvdisplay ※pv確認
# pvresize <最終パーティションのPV名> ※pvリサイズ
# pvdisplay ※pvリサイズ後の確認
6. LVの拡張
# pvdisplay ※Free PEの確認
# lvextend -l <割り当てたいPE数> <拡張したいLV>
7. ファイルシステムのオンラインリサイズ
# resize2fs /dev/<拡張したいLV> ※ext4の場合
# xfs_growfs /dev/<拡張したいLV> ※xfsの場合