Blender のバージョン 5.1 以降で公式の MCP サーバが利用できるようになりました。
これを利用してテクスチャとアニメーションのついた3Dモデルを作成し、Threedive AI で公開するまでの手順を紹介します。
Blender 上での3Dモデル編集はすべて MCP 経由でおこない、 直接 Blender のエディタでの編集は一切行わない という方針で進めたいと思います。(セットアップ時には少し操作します)
動作確認環境
Windows
- Windows 11
- Blender 5.2.1 LTS
- Claude Desktop
- モデルは Sonnet 5 を使用
Mac
- macOS Tahoe 26.6.2
- Blender 5.2.1 LTS Apple Sillicon
- Claude Desktop
- モデルは Sonnet 5 を使用
事前準備
- Blender 5.1 以降がインストールされている必要があります
- Blender ダウンロードページ https://www.blender.org/download/
- Claude Desktop がインストールされている必要があります
- Threedive AI で表示するために、サインアップ(無料)が必要です
- Blender の操作までなら不要です
Blender MCP セットアップ
以下、公式ページの手順 を参考に進めます。
2つの「Blender MCP」
Blender の公式 MCP サーバ公開以前から、ahujasid/blender-mcp という OSS もよく利用されています。こちらは機能やセットアップ手順が異なる別のプロダクトです。
名前が似ているので、Web検索やAIに尋ねる際には注意してください。
この記事では、Blender MCP という場合は、「Blender公式MCPサーバ」のことを指します。
もし既に ahujasid/blender-mcp がローカルのMCPとしてインストール済みならば、削除するか、どこかに設定を退避させるかしてから、この後の手順を進めてください。
見分け方
MCP設定ファイルに以下のような記述がある場合は、ahujasid/blender-mcp が有効です。
{
"mcpServers": {
"blender": {
"command": "uvx",
"args": ["blender-mcp"]
}
}
}
Blender にアドオン追加
- Blender を開きます
- 隣に公式のインストールページ https://www.blender.org/lab/mcp-server/#llm-client をブラウザで開きます
-
Drag and Drop into Blender の部分をドラッグし、Blender 画面にドロップします
- Online Access の許可確認メッセージが出た場合は Alow Online Access を選択します
- lab.blender.org リポジトリを信用するかどうかの確認メッセージが出るので、Add Repogitory... を選択します
- 続いて Create を押します
- 次に もう一度ブラウザからドラッグアンドドロップ の操作を行います
- インストールの確認メッセージが出るので OK を押します
MCPアドオンのインストール確認
Blender メニュー > Preferences > Add-ons から MCP を選択します。
Auto Start 欄を確認します。チェックを有効にすれば、Blender 起動時に自動的に MCP サーバ が起動します。
Claude Desktop 側の設定
コネクタ機能を使用する場合
- コネクタの設定画面に移動します
- Claudeデスクトップのメニュー > 設定 > 拡張機能 > 拡張機能を参照 > コネクタ
- 探索 ボタンを押して「Blender」を探します
- インストールします
手動でMCP設定を追加する場合
- 以下のサイトから blender-1.0.0.mcpb をダウンロードします(確認時の最新バージョン)
- 拡張機能の設定画面に移動します
- Claudeデスクトップのメニュー > 設定 > 拡張機能 > 詳細設定
-
拡張機能をインストール ボタンを押して、先程の mcpb ファイルを選択し、インストールします
mcpb ファイルが Claude Desktop に関連づいていれば、ダブルクリックするだけでもセットアップできます
Claude Desktop と Blender の接続を確認する
Blender と Claude Desktop を起動後、Claude のチャットから以下のように尋ねます。
Blenderにつながってる?
返答例(Sonnet 5)
はい、Blenderを呼び出せます。実際に動作確認してみますね。はい、実際に接続確認できました。今、対話型のBlenderインスタンスが起動していて、シーンには「Cube」というオブジェクトがあります(現在選択中、オブジェクトモード)。
できること:
execute_blender_code: 起動中のBlenderにPythonコード(bpy)を送って実行 — モデリング、マテリアル設定、アニメーション、レンダリングなどget_screenshot_of_window_as_json: 現在のウィンドウレイアウトや選択オブジェクトの状態確認.blendファイルを直接開いてバックグラウンド処理(CLI版のツール): データブロック一覧の取得やパス情報の確認など何か作りたいものはありますか?(例: 地球儀モデリング、GLBエクスポート、コリジョン生成など、お使いのスキルにも対応しています)
モデリングを試す
これで Claude から Blender を操作できるようになりました!
続いては例として自転する地球を作成します。
出力結果は個々の環境でかなり異なるはずです。ここでは間の試行錯誤は省略し、ニュアンスだけお伝えします。
モデリング、アニメーション設定
プロンプト
自転する地球をモデリングしたい。
- 地球は完全な球体で問題ない
- 地球は原点に配置する
- 自転には地軸の傾きも考慮してほしい
- パブリックドメインのテクスチャを使用する
- ブラウザで表示したいので、軽量にモデリングしてほしい
まずは回転する球をモデリングしてほしい
※「まずは回転する球をモデリングしてほしい」→ 一気に作ることもできますが、ここでは説明のために順を追って指示しています。
返答
自転する球体を、テクスチャなしのシンプルな段階でまず作りました。ご自身のBlenderウィンドウで見えているかと思います。
作った構造(一からスクラッチで実装)
Earth_Axis (Empty, 原点固定) ← X軸に23.4度傾ける。自転しない
└─ Earth (UVスフィア) ← 親の傾きをそのまま継承し、ローカルZ軸だけを自転
(後略)
Blender の画面で初期のキューブ表示が消え、球体が表示されました。
地軸の傾きも反映されています。また自転も既に組み込まれているようです。
テクスチャリング
続いてテクスチャを貼ります。
プロンプト
テクスチャを貼り付けてほしい
返答
正しい正距円筒図法のUVが付いた状態で作り直せました(512面、軽量のまま)。次にテクスチャをダウンロードしてマテリアルに組み込みます。
使用するテクスチャ: NASA Blue Marble(Land Ocean Ice Cloud, 1024×512)— NASA制作物のためパブリックドメイン(米国政府著作物は著作権保護対象外)。
(後略)
ファイルをダウンロードし、球体に貼り付けるところまで自動で行うことができています。
GLB出力
プロンプト
アニメーション付きのGLBをエクスポートしてほしい
返答
(前略)
アニメーション付きGLB(256KB)のエクスポートが完了しました。内容
Earth_Axis(23.4度傾き)→ Earth(自転)の階層をそのまま保持
アニメーションクリップは1本(EarthAction)に統合済み — Babylon.jsのビューアやのような「最初のクリップだけ自動再生」する簡易ビューアでも問題なく動く構成
自転はフレーム1〜120で360度ぴったり(ループ再生してもカクつかない)
テクスチャ(NASA Blue Marble、パブリックドメイン)はGLB内に埋め込み済み — 外部ファイル参照なしで単体で完結
確認用に置いていたカメラ・ライトは含めていません(ブラウザ側で自由に配置できるよう)
(後略)
アニメーション付き GLB 出力が完了しました。サイズは256KB。指示通り軽量です。
Blender MCP まとめ
Blender MCP で以下のような機能を呼び出せることが確認できました。
- 単純なモデル(球)の作成、配置
- アニメーションの追加
- テクスチャの読み込み、貼り付け
- GLBの出力
Blender MCP の事例として、よく、高精細モデルの生成が紹介されますが、実際に重宝するのは、このようなシンプルな操作を的確にやってくれることだったりします。
Threedive AI Studio
GLB を Web 公開するために、Threedive AI Studio を使用します。
Threedive AI Studio を開きます。
- メディアライブラリに GLB を追加
- ストレージ > メディアライブラリ を開き、作成した GLB をドラッグ&ドロップします
- スペースを新規作成
- スペース一覧 > 新しいスペースを作成 > 1から作成する を選択します
- モデルを配置
- 作成したスペースの編集画面に移動します
- 「モデル配置」を選択します
- メディアライブラリから追加した GLB を選択します
- 画面にモデルが表示されるので、「配置モード」で位置を調整します
- その他の調整
- 完成 → 公開
- 完成したら、保存ボタンを押した後、公開設定から公開を行います
公開完了です!
最後に
Claude Desktop と Blender MCP サーバを利用することで、Blenderを直接操作することなくモデルを生成し、Web 公開することができました。
ここで行なった手順はあくまで基本です。一度 Blender MCP さえつながってしまえば、様々な試行錯誤が簡単にできるようになりますので、是非試してみてください。
それではまた。
