こんにちは!
この度、E資格 (2026#1) に無事合格しました。かかった費用や受験勉強の内容、実際の手応えについて、備忘録を兼ねて共有しようと思います。
※注意:E資格は 2026#2 からシラバスが改定されるため、この記事で紹介する参考書をそのまま使用する際は、最新のシラバスとの照合をおすすめします。
先に結論から言うと、E資格を安く、かつ効率的に抑えるルートは以下の通りです。
- 松尾研の「DL基礎講座」を受講する(JDLA認定プログラムを無料で修了)
- 学生料金で受験する(22,000円)
- 定評のある参考書を1冊やり込む
そもそもE資格とは?
E資格とは、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催する、 ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力 を認定するための試験です。
近年の合格率は以下の通り、約7割前後と高い水準を保っています。
| 試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024 #1 | 1,194 | 867 | 72.61% |
| 2024 #2 | 906 | 600 | 66.23% |
| 2025 #1 | 1,043 | 712 | 68.26% |
| 2026 #1 | 1,317 | 911 | 69.17% |
合格率だけ見ると高く感じますが、受験資格を得るまでが大変です。試験日の過去2年以内に JDLA認定プログラム を修了している必要があります。
G検定との違い
よく比較される G検定 との主な違いをまとめました。
| 比較項目 | G検定 | E資格 |
|---|---|---|
| 対象 | ジェネラリスト(ビジネス活用) | エンジニア(実装・理論) |
| 試験会場 | 自宅(オンライン)もあり | テストセンター(会場受験) |
| 数式 | ほぼ出ない | 必須(計算・理論) |
| 実装コード | 問われない | 四肢択一で出題 |
| 試験範囲 | 幅広さは共通しているが、より概念的 | 理論の深掘りと実装に特化 |
実際に両方受けてみた感想としては、E資格の勉強をしていればG検定の内容もカバーできます
DeepLearning基礎講座(松尾研)について
今回、認定プログラムとして、東京大学の松尾・岩沢研究室が主催する DL基礎講座 を受講しました。これは学生向けに無料で公開されている非常に手厚い講座です。
- 学習内容: 線形代数、微分、確率統計といった数学から、PyTorchを用いた演習まで。
- サポート: Slackでの質疑応答が活発で、非常に学習しやすい環境です。
- E資格対策: 講座内の E資格対策勉強会 に参加し、突破テストをクリアすることで受験資格が得られます。
カリキュラム例
- 機械学習・ニューラルネットワークの基礎
- CNN、RNN、Transformer、LLM
- 強化学習、深層生成モデル、表現学習など
認定プログラムは有料だと数十万円するものも多いため、学生であればこの講座が一番安いと思います。理事長の松尾先生の研究室が主催している講座ということもあり、内容の信頼性は非常に高いです。
E資格の勉強法
私は以下のリソースに絞って学習しました。
- 松尾研の対策勉強会で配布された問題集の解き直し
- 市販の参考書(精選問題集)
使用した参考書:『深層学習教科書 ディープラーニング E資格(エンジニア)精選問題集』
筆頭著者の岩澤先生をはじめ、松尾研の関係者が執筆に携わっているため、信頼性は高いです。誤植が多い点には注意が必要です。
効率的な学習ステップ
- LLM等の活用: 解説を読んでも腑に落ちない数式やコードは、LLMに「1行ずつ解説して」と頼むのが最も効率的でした。
- コード問題対策: コードの空欄補充問題が出るため、ライブラリの引数の意味や処理の流れを完璧に理解する必要があります。
- 問題集の周回: 私は2周しました。Qiitaの解説記事も参考にしましたが、試験対策としては問題集を回す方が得点に直結する印象です。
受験当日の手応え
結果は以下の通りです。
- 合否: 合格
-
分野別得点率:
- 応用数学:70%
- 機械学習:79%
- 深層学習:75%
- 開発環境:100%
実際に受けてみて
- 数式: 複雑な公式を暗記するよりも、四択の中から「理論的にこれ以外ありえない」という形を導き出せる力が重要です。
- 時間配分: 120分で約100問とタイトに感じますが、暗記問題を即答していけば、計算問題に時間を割いても余裕を持って見直しができました。
- 問題の質: 単なる常識で正解を推測できるような問題は少なく、純粋な知識の定着度が問われる問題が多い印象でした。
最後に
2026#2からはシラバスが改定され、対策の難易度が上がることが予想されます。最新の参考書が出揃うまでは、DL基礎講座を活用しつつ、足りない部分はシラバスを元にLLMにオリジナルの練習問題を作らせて解く、といった工夫が有効だと思います。
これから受験される皆さんも、頑張ってください!