IBM iの統合開発環境であるMerlinの初期セットアップ手順をまとめました。
Merlinの詳しい情報はこちらのページをお読みいただければと思います。
https://www.ibm.com/jp-ja/products/ibm-i-merlin
また、この記事ではMerlinインストール後からのセットアップを扱っています。Merlinをインストールするまでの部分に関しては、こちらのマニュアルをご参照ください。
*現在のMerlinの最新バージョンは1.4.1です。1.4.0では、IBM i Developerのインストール時にエラーとなる場合がありますので、最新版をお使いください。
Vaultサーバーの初期化
まず、Vaultサーバーを初期化します。
Vaultサーバーの構成 -> Vaultの初期化 -> (デフォルトの設定で)Vaultの初期化
最後にシークレットとトークンが表示されます。Merlinをrestartしたタイミングなどで聞かれることがありますので、これらは必ず控えておいてください。
IBM i DeveloperとCI/CDツールのインストール
初期化が終わったら、IBM i DeveloperとCI/CDツールをインストールします。
ツール -> カタログ
に両ツールがあるので、右クリックをして「アプリケーションのインストール」をクリック。
インストールの際にはプロジェクトが必要になりますが、各ツールごとに新しくプロジェクトを作成してインストールすることをお勧めします。
ツール -> デプロイ済みツールで両ツールがAvailableになっていることを確認できたらインストールは完了です。
ユーザー作成と権限の付与
次にユーザー作成をして、さらにそのユーザーに権限を与えます。
ユーザー管理 -> ユーザー -> 追加
の画面で、任意のユーザー名・Eメールアドレス・パスワードを入力して追加。
IBM i Developerを使うにはメールアドレスは必須なので忘れずに入力してください。
ユーザーの追加ができたら、権限を与えます。
許可 -> ロールの管理 -> ASSIGN
の画面で、ユーザーとその役割を選択します。IBM i Developerを使うユーザーにはCREATOR権限を与えます。
IBM iへの接続
次に、IBM iへの接続の設定をします。
接続 -> 在庫
から名前(任意)・タイプ名(IBM i)・ホスト名(該当のもの)を追加。
接続 -> Credentials
から名前(任意)・IBM iにサインオンする際に入力するユーザー名・パスワードを追加。(SSHでも可)
接続 -> テンプレート
から、名前(任意)・先ほど追加した在庫(Inventory)・資格情報(Credentials)を追加し、在庫と資格情報を紐づけます。
テンプレートの作成ができたら、該当のテンプレートを選択 -> 実行
として、6項目全てを実行します。
テンプレートの実行がすべて完了したのを確認します。
以上でMerlinの初期セットアップは終了となります。
次回は、IBM i DeveloperとCI/CDツールのそれぞれにおけるセットアップについてまとめます。