4
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

初めてのIBM i Merlin 【セットアップ/管理者編】

Last updated at Posted at 2023-06-01

記事概要

IBM iの統合開発環境であるMerlinの初期セットアップ手順をまとめました。
こちらは管理者(Admin)権限を持つユーザーのセットアップをご紹介した記事です。

手順 管理者(Administorator) 開発者(Developer)/
ビルド管理者
① Merlin初期設定 Vaultサーバーの初期化
ユーザーの作成
ロールの管理
プロジェクトの作成
IBM i CI/CDのインストール
インベントリ情報の登録
テンプレートの設定
-
-
-
プロジェクトの作成
IBM i Developerのインストール
インベントリ情報の登録
テンプレートの設定
② IBM i Developer セットアップと初期設定 -
-
-
ワークスペースの作成
Gitの連携
IBM iとの連携
③ IBM i CI/CD セットアップと初期設定 Jenkinsサーバーの構成
権限の付与
-
-
-
タスクの作成と実行

開発者/ビルド管理者ユーザーのセットアップについてはこちらの記事をご参照ください。
また、IBM i Merlinに関する記事の目次ページはこちらです。こちらのページは、記事が追加され次第更新されます。

また、この記事ではMerlinインストール後からのセットアップを扱っています。Merlinをインストールするまでの部分に関しては、こちらのマニュアルをご参照ください。
*現在のMerlinの最新バージョンは1.4.2です。1.4.0では、IBM i Developerのインストール時にエラーとなる場合がありますので、最新版をお使いください。

初期設定

Vaultサーバーの初期化

Merlinをインストールした最初の画面がこちらです。
スクリーンショット 2023-05-08 13.46.05.png

まず、Vaultサーバーを初期化します。
Vaultサーバーの構成 -> Vaultの初期化 -> (デフォルトの設定で)Vaultの初期化
スクリーンショット 2023-05-08 13.51.21.png
最後にシークレットとトークンが表示されます。Merlinをrestartしたタイミングなどで聞かれることがありますので、これらは必ず控えておいてください。

ユーザー作成とロールの管理

次にユーザー作成をして、さらにそのユーザーにのロールを設定します。
ユーザー管理 -> ユーザー -> 追加
の画面で、任意のユーザー名・Eメールアドレス・パスワードを入力して追加。
IBM i Developerを使うにはメールアドレスは必須なので忘れずに入力してください。
スクリーンショット 2023-05-11 17.10.37.png

ユーザーの追加ができたら、ロールを設定します。
許可 -> ロールの管理 -> ASSIGN
の画面で、ユーザーとその役割を選択します。IBM i Developerを使うユーザーにはCREATOR権限を与えます。
スクリーンショット 2023-05-12 10.12.29.png

プロジェクト作成とCI/CDツールのインストール

CI/CDツールをインストールします。
ツール -> カタログ
にツールがあるので、右クリックをして「アプリケーションのインストール」をクリック。
スクリーンショット 2023-05-25 11.11.17.png
インストールの際にはプロジェクトが必要になります。新しくプロジェクトを作成してインストールすることをお勧めします。
プロジェクトは、「アプリケーションのインストール」の操作の過程で、プロジェクトを選択する画面にて「作成」をクリックして新規に作成することができます。
スクリーンショット 2023-05-25 11.13.18.png
ツール -> デプロイ済みツールでCI/CDツールがAvailableになっていることを確認できたらインストールは完了です。
(AdminもIBM i Developerを使用する場合、同様の手順でそちらもインストールをしてください。なお、途中で作成するプロジェクトはそれぞれのツールで別に作ることをお勧めします。)

インベントリ情報の登録とテンプレートの設定

次に、IBM iへの接続の設定をします。
接続 -> 在庫
から名前(任意)・タイプ名(IBM i)・ホスト名(該当のもの)を追加。
接続 -> Credentials
から名前(任意)・IBM iにサインオンする際に入力するユーザー名・パスワードを追加。(SSHでも可)
接続 -> テンプレート
から、名前(任意)・先ほど追加した在庫(Inventory)・資格情報(Credentials)を追加し、在庫と資格情報を紐づけます。
スクリーンショット 2023-05-12 10.16.37.png

テンプレートの作成ができたら、該当のテンプレートを選択 -> 実行
として、6項目全てを実行します。
スクリーンショット 2023-05-12 10.37.27.png
テンプレートの実行がすべて完了したのを確認します。

CI/CDのセットアップ

Merlinの画面にて、ツール -> デプロイ済ツールでCI/CDを見つけます。
CI/CD上で右クリックをして、アプリケーションの起動を選択するとCI/CDに入ることができます。
スクリーンショット 2023-05-24 17.24.28.png

Jenkinsサーバーの構成

Jenkinsの構成 -> Jenkinsサーバー -> Jenkinsサーバーの初期化
で接続されているJenkinsのインスタンスを初期化します。
スクリーンショット 2023-05-24 10.02.09.png
続いて、内部のJenkinsを使うか外部のJenkinsを使うかを選びます。内部のJenkinsを選択します。
CI2枚目.png
次に、ユーザーネームとパスワードを入力します。このユーザーとパスワードは、Merlinのユーザーとパスワードではありません。ここで新しく作るようにしてください。
スクリーンショット 2023-05-24 10.02.58.png
完了をクリックし、終了まで待てば完了です。

権限の付与

Jenkinsの構成 -> 権限の管理 の画面で追加を選択
スクリーンショット 2023-05-29 13.16.19.png
CI/CDを使うユーザーを選択し、OKを選択します。
すると、該当ユーザーがCI/CDを使用できるようになります。

以上で、管理者(Admin権限保有者)が行う初期設定とセットアップは終了になります。
お読みいただきありがとうございました。

4
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
4
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?