この記事はVTuber Tech #2 Advent Calendar 2018の17日目の投稿です。
https://qiita.com/advent-calendar/2018/vtuber2
本記事ではVtuberがリアルイベントに登壇する際にどういう機器、構成で登壇するのか。
というよくありそうでなかった例をお伝えさせていただきます。
ちょうど同日に同じ内容を扱った記事を書いてくださっているので合わせて読むとよいかもしれません
https://qiita.com/advent-calendar/2018/vtuber
さて、今回AdobeMAXJapan2018に登壇する株式会社INEIさんの機材裏方として作業しました。
INEIの富安さんがライブペイントしながらVtuberとトークをするという内容です。
Vtuberがリアルイベントに登壇する時の手法は当時調べてもあまり表に出てこなかったため
今回まとめておき他のVtuberの方が登壇する際の参考にでもなれば幸いです。
筆者の経験
簡単に自分の経験をまとめておきます。
エンジニアもどき。現在はVtuberとブロックチェーンでのスタートアップを準備中(興味あったらDMしてください)
ライブ配信に最近は興味あって1年位前から配信番組のプロデュース、機材のお手伝いをしてたりします
リアルでの大きな会場登壇や配信などはほぼ経験がないため本当に素人位のスキルだと思ってください。
INEIとは
コンセプトアートのスペシャリスト集団。
絵を描くだけにとどまらずコンセプトメイキングから入り一枚の絵に落とし込む上から下までの作業をすることが特徴的。
代表作 METAL GEAR RISING, DRAGON QUEST X, FINAL FANTASY XI
INEI Youtube Channel
キラリネオンとは
クリエイター系Vtuber ライブ配信をメインに活動している。毎週水曜INEIライブペインティング放送のアシスタントとして参加。
Twitter
要件
・登壇者はライブペイントしながらトークセッションをVtuberと行う
・登壇者は一人で壇上に立つ
・同時にセッションの内容をYoutuberLive配信をし、視聴者や会場の人がコメントで登壇者に話しかけることができる。
*使用機材や会場の設備などは記事の下に記載しております
今回行ったイベントのアーカイブはこちら
Adobe MAX Japan 2018 デザイナー・イラストレーター必見!世界的コンセプトアーティストがライブペイントで魅せる脅威のPhotoshopマル秘テク2018
課題
1.いかにしてライブペイントとVtuberの挙動をスクリーンに取り込むか
2.登壇スペースに生身の登壇者は一人のみ
課題1 いかにしてライブペイントとVtuberの挙動をスクリーンに取り込むか
iMacだけであったりVtuberの挙動のみであればシンプルにそのまま画面を描画すればよいのですが
今回ライブペイントをする側とVtuberの挙動を取り込みスクリーンに描画する必要がありました。
そのため「OBSで画面結合し全画面プロジェクターでスクリーンに描画」という手法を最終的に採択しました。
iMacの描画している画面を一度Windowsに取り込みWindowsで動いているVtuberシステムとOBSで結合。その後全画面プレビューにてスクリーンに描画。という流れです。
iMacの画面をそのまま取り込んで結合しているため
登壇者は特に何も気にすることなく作成したスライド資料を使って話したり、Photoshopなどでライブペイントを行うことができます。
課題2.登壇スぺースに登壇者は一人

事前に会場に確認すべきこと
・有線LANは存在するか
・電源の場所はどこにあるか
・ステージ裏等があるか(もしVtuberの方が会場にいらっしゃる場合は特に)
最後に
割ととりとめもない記事になってしまいましたがリアルでのイベントで登壇する際の構成の1案として
良かったら参考になれば幸いです。
ちなみに先日alive2018で発表されたVmeetsというアバター専用の会議ツールを使うと登壇やトークセッションなども気楽にできそうな予感がしてます
再三になりますが、今回行ったイベントのアーカイブもせっかくなので見ていってください。
INEI富安のライブペインティング能力に目を見張ると思います!
https://maxjapan.adobe.com/archive/2018/design-session-2/
会場設備や持ち込んだ機材は下記に書いておきます。
会場要件
プロジェクター センター解像度4800×1080
サイド 解像度1920 x 1080
持ち込み機材用映像出力プラグ
マイク:ピン/ヘッドセットまたはハンドマイク
Wi-Fi / 有線インターネット回線アリ
*
持ち込み機材と役割
iMac Pro
スライドでのセッション
PhotoShopでのライブペイント
Windows
Vtuber関連ソフトの起動
OBSでのライブ配信
iMacの画面取り込み
スクリーンへの投影
使用ソフトウェア
OBS
Game Capture HD
Unity
使用機材
配信用コンデンサマイク * 2
AG03
elgato HD60S iMacの画面をWindowsPCに取り込むためのキャプチャボード
ケーブル類
LANケーブル20m
HDMIケーブル 10m
USB延長ケーブル 10M 登壇者の顔をWebカメラで取得するため