最近ここがかなり気になっていました。
同じ OpenAI アカウントで ChatGPT と Codex を使っていると、「この2つって中でつながっているのか?」が地味に分かりにくいんですよね。
特にややこしいのが、ChatGPT モバイルから Codex Remote で入れる場面があることです。
これを触ると、普通の ChatGPT 会話と Codex の作業スレッドが全部つながっているようにも見えます。
でも、公式情報を追って整理すると、実態はもう少し分かりやすく説明できます。
結論から言うと、ChatGPT アプリと Codex アプリは役割が違い、通常セッションも基本は別物です。共有されるのは Codex Remote でつないだ「進行中の Codex 作業」に近い、という理解がいちばん自然でした。
先に結論
- ChatGPT アプリは、汎用の対話や検索、相談、軽作業の面が強い
- Codex アプリは、プロジェクト・ローカル環境・端末・差分・承認を前提にした実行系の面が強い
- 同じアカウントでログインしていても、通常の ChatGPT 会話と Codex の通常スレッドは自動で全部共有されない
- ただし ChatGPT モバイルから Codex Remote で接続した場合は、Codex 側の live state を見に行く
この4点でだいたい整理できます。
ChatGPT アプリは「相談の器」、Codex は「作業の器」
私は最初、どちらも同じ会社の同じAIなので、違いはUIの薄い差くらいかなと思っていました。
でも Codex の公式説明を読むと、そういう理解だと足りませんでした。
Codex 側には、少なくとも次の前提があります。
- どのプロジェクトを開いているか
- ローカルで何のコマンドを実行できるか
- Git の差分や worktree をどう扱うか
- approvals や plugins / skills / connectors をどう持つか
要するに、Codex はチャットというより 作業環境に結びついた実行面 です。
一方で ChatGPT は、日常の相談や検索や文章整理の入口として使いやすい。ここがまず大きな違いでした。
じゃあセッションは共有されるのか
ここが本題です。
通常の理解
普通の ChatGPT 会話と、Codex アプリで開いた通常スレッドは、基本的には別セッション と考えるのが自然です。
同じアカウントでログインしていても、
- ChatGPT の一般チャット履歴
- Codex のプロジェクト作業スレッド
が、そのまま全部混ざるわけではありません。
これは考えてみると当然で、Codex はローカルファイルや承認状態や接続中ホストに依存します。
この状態まで普通の ChatGPT 会話と完全共有してしまうと、逆に境界が分かりにくくなります。
例外は Codex Remote
ただし、例外があります。
それが ChatGPT モバイルから Codex Remote で接続するケース です。
このとき ChatGPT 側は、新しく独立した開発環境を持つというより、Codex アプリが動いているホストの進行中状態を見に行く 形になります。
つまり共有されるのは、
- thread
- approvals
- plugins
- project context
のような、その Codex 作業に紐づく live state です。
ここを「ChatGPT と Codex が完全統合された」と読むと少しズレます。
正確には、ChatGPT から Codex の作業面に入れる入口がある と捉えるほうがしっくりきます。
この違いをどう使い分けるか
実務上は、次の切り分けがかなり分かりやすいです。
ChatGPT を使う場面
- 考えの整理
- ざっくりした相談
- 比較検討
- 文章の下書き
- Web検索ベースの壁打ち
Codex を使う場面
- 実際にファイルを触る
- Git 差分を作る
- ローカルのナレッジベースを読む
- worktree や automation を回す
- ブラウザ操作や開発補助を使う
ChatGPT + Codex Remote を使う場面
- 外出先から、いま進行中の Codex 作業を確認する
- PC 側の live state をそのまま見ながら続ける
- スマホを入口にして Codex 作業へ戻る
この3つを分けて考えると、「どっちで何をするのが自然か」がかなりはっきりします。
自分の中で腑に落ちた理解
今回いちばん整理できたのは、アカウント共有 と 作業状態共有 は別、という点でした。
同じ OpenAI アカウントでログインしていても、
- 一般会話の履歴が全部つながること
- 進行中の Codex 作業状態を見に行けること
は同じ意味ではありません。
Codex Remote がやっているのは後者寄りです。
だから「ChatGPT と Codex は別物なのに、Remote ではつながって見える」という一見ややこしい挙動も説明できます。
こんな人はこの整理を持っておくと楽
- ChatGPT と Codex を両方使っていて違いが曖昧な人
- ローカルの開発環境やナレッジベースをスマホから触りたい人
- Codex Remote を見て「一般チャットと全部一体なのか?」と迷った人
私自身、ここを整理できたことで、相談は ChatGPT、実作業は Codex、外出先の継続は ChatGPT モバイル + Codex Remote、という使い分けがかなり明確になりました。
公開前に追記したいこと
- ChatGPT モバイルから Codex Remote へ入る実画面ベースの補足
- どこまで state が見えるかの実測メモ
- ChatGPT / Codex / Codex Remote の使い分け図
- Qiita 向けに前提環境と用語説明を少し足した版