はじめに
AZ-900の資格取得に向けた学習の中で学んだことを簡単にまとめます。
クラウドコンピューティングとは
クラウドコンピューティング(クラウド)とは、
コンピューティングリソースをインターネット経由でどこからでも必要な時に利用できるというコンピューティングサービスの提供モデルのこと。
コンピューティングリソースは、サーバーやストレージ、ネットワーク等を指す。
クラウドの利点
1. 高可用性
故障が発生してもシステムを継続利用できること
2. スケーラビリティ
コンピューティング容量を垂直方向/水平方向に容易に増減できること
- 垂直スケーリング:サーバーマシンの台数を変えずに性能の異なるマシンに入れ替える(高価)
- 水平スケーリング:並列処理するサーバーマシンの台数を増減させる
3. 機敏性
ビジネス要件の変化に応じて迅速にシステムを構成・変更できること
4. 弾力性
システムに対するリクエスト量の変化に応じて自動的に必要なコンピューティング容量を確保できること
5. ディザスターリカバリー
広域災害などが起きた場合でもシステムやデータを安全に保護/復旧できること
システム支出モデルの種類
資本的支出(CapEx = Capital Expendiuture)
支出して入手した物品/設備を会計上は資産として所有し、数年かけて減価償却を行う。
(例)自社所有のデータセンターの増設、ハードウェアの購入
運用支出(OpEx = Operating Expenditure)
使用した部分だけを都度支払いを行い、会計上は資産として所有しない。
(例)レンタルサーバー、技術サポート契約
※毎月更新型のサービス利用契約
クラウドサービスモデル
サービスごとの共同責任モデル
- オンプレミス:全てシステムを所有する利用者の責任
- IaaS:ハードウェアやデータセンターはプロバイダー責任、OSは利用者責任
- PaaS:上記に加え、OS設定とネットワーク制御設定・ランタイム制御設定はプロバイダー責任、その他アプリに関する設定は利用者責任
- SaaS:データ・アカウント管理・認証設定以外はプロバイダー責任
クラウドサービスの種類
- IaaS:OSのレベルまでクラウド利用者が構成・管理できるため、構成の自由度が最も高い
- PaaS:アプリケーションをデプロイするだけですぐにシステムを使える。
- SaaS:プロバイダーが提供するアプリケーションをそのまま使える。カスタムアプリケーションのデプロイは不可。
クラウドのデプロイモデル
1. パブリッククラウド
- プロバイダーが管理するデータセンターから提供され、マルチテナントで利用されるクラウド
- 利用者が管理ポータルからサービスを構成し、ユーザーがインターネット経由でアクセスできるITシステムを構築できる
- (例)Azure、AWS 異なるプロバイダーのクラウドを組み合わせる場合はマルチクラウドという
2. プライベートクラウド
- 自社/サードパーティーのデータセンターから提供される
- 自社専用/特定のシステム利用者のみで利用
- パブリッククラウドの特性を取り入れたオンプレミスの強要のインフラストラクチャ実装方式
- ユーザーのいる自社オフィスと自社データセンター間はプライベートネットワーク経由でアクセス可能
3. ハイブリッドクラウド
- パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて利用
参考書籍
「Microsoft認定資格試験テキスト AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals」 須谷聡史/富岡洋/佐藤雅信