この記事について
教材の演習で、VM上にUbuntuをインストールして開発する課題に取り組みました。本記事では、その構築手順と注意点を記録しています。
環境
PC: MacBook Air M2
OS: macOS Ventura Ver. 13.2.1
Virtual Box: VirtualBox-7.1.4-165100-macOSArm64
Ubuntu image: ubuntu-24.04.1-live-server-arm64
参考
macOS(Apple シリコン)でVirtualBoxを使用する方法
VirtualBox 7.1でApple SiliconのMacにarm版Ubuntu24.04 Desktop環境構築
【VirtualBox】バーチャルボックスのウィンドウ自体のスクリーンショットが取れない
構築手順
VirtualBoxのダウンロード
公式サイトからダウンロードします。
3日間ほど502エラーが出てサイトを開くことができませんでした。
たまに起こるようです。
Ubuntuイメージのダウンロード
こちらでLTS版をダウンロード。
10分ほどかかりました。
VirtualBox上にUbuntuをインストール
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名前は任意の名前を入力し、ISOイメージは先ほどダウンロードしたUbuntuイメージを選択します
自動インストールが有効化されている状態でコンテナを作成したところ、インストールが途中で止まってしまい、参考記事にも同じような記載があったので、自動インストールはスキップします
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インストーラーの更新の有無を選択します
デスクトップ環境をインストールする
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仮想コンテナで下記コマンドを実行します
$ sudo apt update # パッケージリストを更新 $ sudo apt upgrade # パッケージを最新バージョンにアップグレード $ sudo apt install ubuntu-desktop # デスクトップ環境をインストール
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15分ほどでインストールが完了するので、下記コマンドでubuntuを再起動します
sudo reboot
詰まった箇所
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Ubuntuイメージの種類
AMD64版のイメージ(VirtualBox-7.1.4-165100-macOSArm64.dmg)を使用してしまいファームウェアの初期化に失敗した結果、仮想コンテナを起動しても真っ暗な画面の状態が続きました。
ARM版のイメージを使用して仮想コンテナを作成し直しました。 -
仮想コンテナのスクリーンショットが撮れない
【VirtualBox】バーチャルボックスのウィンドウ自体のスクリーンショットが取れないを参考に、コンテナのキーボードの設定を行い無事撮れるようになりました。
補足-AMDとARM
CPUは大きくx86系
とARM系
という設計思想に分かれます。
- AMD64 (x86_64)
- 通称で「x86_64」とも呼ばれ、IntelとAMDのパソコン用CPUはほとんどこれに当てはまります
- Windowsや多くのLinuxディストリビューション(UbuntuやFedoraなど)は、主にこのx86_64向けにリリースされるイメージ(ISOファイルなど)を用意しています
- ARM (Advanced RISC Machine)
- iPhoneやiPad、Androidスマートフォンなどに搭載されるCPUとして広く採用
- 近年はAppleのMac(M1, M2など)もARMベース(Apple Silicon)になっています