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【イベントレポート】PLUG MeetUp Vol.2 ―「GitHub Copilot × Power Platform」AIと一緒に翔ける未来を語り合った一日

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Last updated at Posted at 2026-06-14

【イベントレポート】PLUG MeetUp Vol.2

2026年5月31日(日)、Power Platform Local User Group「PLUG」が PLUG MeetUp Vol.2 を開催しました。
テーマは 「GitHub Copilot × Power Platform」。エンジニアもローコード派も初心者も集まり、AIと一緒に翔ける未来を語り合う一日になりました。

この記事は、当日の様子を後から辿れるようにまとめたイベントレポートです。


:rocket: どんなイベント?

「GitHub Copilot ってどう使うの?」
「Power Platform に AI を組み込んでみたい」
「正直、AIに期待もあるし不安もある…」
「GitHubとかPower Platformとか分からんけど気になる...」

そんなリアルな声を持ち寄って、みんなで語り合う今回。
エンジニアも、ローコード派も、初心者も大歓迎というスタンスで、ハイブリッド開催されました。

なお PLUG という名前には、つなぐ/電源を入れる/ギャップを埋める の3つの意味が込められており、人、組織、ローカルとグローバルをつなぎ、変革・DXを起動し、理想と現実のギャップを埋めるという思いで活動しています。

参加状況・アンケートから見える顔ぶれ

今回は 77名の申込(うち参加75名) と、たくさんの方に集まっていただきました。内訳はオンライン60名・現地8名・運営7名と、オンライン中心ながら現地もしっかり盛り上がるハイブリッドに。

申込時アンケートを見ると、このイベントの立ち位置がよく表れていました。

項目 傾向
職種 IT系 38名 / 非IT系 37名 とほぼ半々。エンジニアも非エンジニアも入り混じる場に
GitHub Copilot 使用中 38名(うち仕事で使用可能 11名)/ 不使用 37名。半数近くがこれから触る層
Power Platform 使用中 58名(うち仕事で使用可能 50名) / 不使用 17名。業務で使っている人が多数派

つまり 「Power Platform はすでに業務で使っているけれど、GitHub Copilot はこれから」 という方が多く集まった、まさに今回のテーマ「Copilot × Power Platform」にぴったりの顔ぶれでした。
「分からんけど気になる」層にも、登壇者が丁寧に橋を架けていく一日になりました。


:microphone: 登壇① みのる「GitHub Copilot × Power Platform」

トップバッターは、この記事を書いている私(PLUG 運営の みのる)が務めました。
前回 Vol.1 の「市民開発は終了ではなく進化する(=市民開発者の役割は『操作者』から『プロデューサー』へ)」という結論を受けて、「ではプロデューサーが使うべき"武器"は何か?」に答えるセッションです。

ざっくり要旨:

  • 外注・プロ開発に全部投げるモデルは構造的に限界(IT人材不足・SaaS適合コスト増大など)。内製化は選択肢ではなく必然
  • その内製開発の武器が Power Platform × GitHub Copilot
    • Power Platform: ガバナンス・セキュリティ・ALM(GitHub Actions連携)が最初から組み込まれた基盤。
    • GitHub Copilot: Shift Left Security、組織ポリシー一元管理、マルチモデル対応、GitHubネイティブ連携。
  • 転換点のシグナルとして、Microsoft 資格が PL系 → AB系(Agentic AI) へ再編されている動きも紹介。
  • GitHub × Power Platform 開発を支える2大リポジトリを実例とともに提示。
  • PLUG 自身のリポジトリ(PresentationSupportTool / DecisionFlow)を題材に、既存アプリの保守・引継ぎ支援や、コードファーストでの業務システム内製を実演。

締めのメッセージ: プロデューサーに必要なのは 要件定義力・指示力・評価力・人間力 の4つ。
上3つはAIが進化しても代替されないが、人間力(感情を読み、抵抗を希望に変え、人を動かす力)はAIが進化するほど希少になる。技術は武器、でも武器を活かすのは人間力。


:microphone: 登壇② 七草あんこ「丸投げ先じゃない!対話で進めるCopilot × Power Apps開発術」

続いては Power Apps に全振りの "あんこ先生" こと 七草あんこ さん(晴れの国・岡山から)。
「アイコンは可愛いけど中身はおっさん」というツカミから始まり、Copilot を「丸投げ先」にせず 対話を重ねながら Power Apps 開発を進める 実践術を語るセッションでした。

まずは「Copilot 問題」の整理から

  • 「Copilot」と言ってもどれのことか分からない ―― という コパイロット問題 を、個人用 / 法人用 / Microsoft 365 Copilot(有償版)の3つに整理。
  • 学習データの扱いに注意。無償版に機微な情報(例: 年収)を入れるのは危険。「会社が使わせてくれないからと個人スマホで調べてメール転送」もNG。

対話で進める要件定義(生成AIパスポートの勉強アプリを題材に)

  • 「やりたいことを箇条書きで与えて、不足を聞き返してもらう」を実演。Copilot が 足りない要件を逆質問してくる(保存先は?ユーザー数は?問題数は?)。
  • 提案には 「あえて削った機能とその理由」まで含まれる。欲しければ「やっぱり入れて」と言えば戻せる。
  • 画面設計・画面遷移・ER図・SharePoint リスト定義・最後は 要件定義書を Word で出力 まで、対話だけで一気に進む。

遊び心も大事 ―― 「コパ」という相棒を育てる

  • Copilot にキャラ設定を与えて「こしあんの精霊・凄腕PM・ツンデレ風・岡山弁」の 「コパ」 を作り、相談しやすい雰囲気に。
  • 数式バーの Copilot で「この式が何をしているか」を説明させ、そのままコメント化して保守性を上げる Tips も紹介。

伝えたいこと

  • 「丸投げをやめたら幸せになれる」。丸投げはそれっぽいけどずれたものが出てストレスが溜まる。
  • AIと対話し、指示は明確に、鵜呑みはダメ。それっぽい誤答を見抜くことが大事。
  • 「AIでプログラマー不要になる」には懐疑的。専門知識がないとそもそも AI を使いこなせない(正しさを判断できない)。生産性が跳ね上がるツールだ、という締めでした。

あんこ先生のブログでも Power Apps の知見が惜しみなく発信されています → https://anko7793.com/


:microphone: 登壇③ やまぱん!「GitHub Copilot 育成のススメ ~開発業務だけじゃあない!~」

3人目は Microsoft Cloud Solution Architect で GitHub Copilot 激推しの やまぱん!@aktsmm)さん。
GitHub Copilot は開発だけのツールじゃない」を軸に、Copilot を"育てて"使い倒すノウハウが詰まったセッションでした。

:page_facing_up: 登壇資料: GitHub Copilot 育成のススメ

開発・プログラミング以外にも使える

  • バイブコーディング / ドキュメント作成 / 情報収集 / レビュー / ブログ作成 / 各種検証 / 日報・週報・月報 / 要件定義からの図起こし / トラブルシューティング / Azure環境レポート作成 …と用途は無数。
  • 「なにをするにも、まず VS Code を開いて GitHub Copilot でベース作り」。Word・Excel・PowerPoint と並ぶ 必須事務スキル になる、という主張が印象的でした。
  • 入出力に使えるものは「PCで扱えるものは基本なんでも」。コード・図・コマンド・Excel・PowerPoint はもちろん、ちょっと頑張れば動画やパケットキャプチャまでコンテキストにできる。

Tips:Copilot の利用料は Azure 請求に乗せられる

  • GitHub Copilot の利用料を Azure の従量課金に一元化できる。
  • 過剰購入のリスクを排除でき、請求・予算・調達を1つに統合できるので 組織にとって管理がラク

GitHub Copilot の「育て方」

やまぱん!さんのコアメッセージは、Copilot をその場で使い捨てるのではなく 育てる こと。

  • 育てるメリット: 一度はまった失敗を繰り返さない(コンテキスト節約)/自分専用の部下・エージェントチームができる/汎用的なAIエージェントの考え方が学べる。
  • AI に渡すもの = カスタマイズ資産(Instructions)+ コンテキスト(Context)+ ツール(Tools)
    • System Prompt / Prompt / Instructions(AGENTS.md, copilot-instructions.md, *.instructions.md)/ Prompt file / Skill(SKILL.md)/ Agent(.agent.md)を、用途に応じて使い分ける。
  • 設計のコツ:
    • GIGO(入力が雑なら出力も雑)/ Simplicity First(まずシンプルに)/ SRP(1エージェント1役割)/ Human in the Loop(承認・公開前確認は人が持つ)/ Fail Fast / Feedback Loop
    • Anthropic の "Building effective agents" を引用し、「まずシンプルなプロンプトから始め、より単純な解決策では不十分なときだけ多段階のエージェントを追加する」 を強調。

最初は何か一つからでOK

  • 「毎回同じ前提を書いてるな」と思ったら、SKILL でもカスタムエージェントでも instructions でも prompt ファイルでもいい。結局はコンテキストをどう渡すかの違い、うまく動けばOK
  • 2〜3分でエージェントや SKILL を作れる時代。作成・レビューも Copilot にやらせよう。音声入力と組み合わせるとさらに快適。
  • やまぱん!さんは Agent Skill を管理する VS Code 拡張 Agent Skill Ninja も公開中(Marketplace)。

さらなる高みへ ―― ハルシネーション対策と役割分担

「初手では一発で終わらない、コツがある」という前提で、より実践的なノウハウも共有されました。

  • 中間ファイルでハルシネーション対策: 6〜8時間かかるような長時間タスクは、一発のプロンプトだけだとハルシネーションが起きる。エージェントのワークフローを組み、ログを出力させて突合させる(ログが出ていなければ差し戻す)と、サボらなくなる。
  • 一次情報の URL を残させる: Microsoft Docs を調べさせたら、その URL を中間ファイルに残させ、**レビュー用エージェントで「嘘をつけないワークフロー」**にする。
  • 決定論的なことは AI にさせない: スクリプトで白黒つくような処理は AI に委ねない。ワークフローのどこを AI に任せ、どこを決定論的にやらせるかを設計する。
  • サブエージェントの入出力をチェック: 複雑なワークフローはサブエージェントを明示的に使い、入力と期待する出力を JSON で定義して親が検証する。並列数はレートリミットを考慮して 3 並列程度 に抑えるのが実践的。
  • 実例として、Azure CLI を使った コストレポートの自動生成(プロンプト一発+スケジュール実行)や、英語ドキュメントの翻訳記事を一文字も書かずに公開まで全自動化したケースも紹介されました。

Copilot 活用を気軽に共有できるコミュニティ、やまぱん!さんが運営する GitHub Copilot User Group Japan(Gh-CUG) に参加しよう! → https://gh-cug.connpass.com/


:microphone: 登壇④ takmas「生成AI活用のゴールと必要なマインドセット」

セッションの締めは takmasさん。元 Microsoft で、現在は独立して市民開発支援をされています。いつも広島を気にかけていただきありがとうございます!
connpass の仮題「そもそも生成AI活用のゴールってなんだっけ?」を受けて、「何のために使うのか」を問い直すセッションでした。

「ゴール」の再定義 ―― AIは「自分のコピー」

  • 新しいモデルが出るたびに「使い方を学ぶ・事例を集める」のに疲れていないか? それは本当にゴールなのか、という問いからスタート。
  • takmas さんの考えるゴールは、自分のコピーを作って仕事を任せ、提供価値を増大させること
    • 自分にしか出せない本質的な価値に集中し、それ以外を AI に代行させる。
    • 「時間あたりの価値を増やす」+「短時間で新たなことができる(技術の壁を越える)」の二軸で能力を拡張する。

AIは「チームの新メンバー」 ―― マネジメントの延長

  • AI を「効率化ツール」ではなく 「チームに加わった新メンバー」 として捉える。新モデルは「メンバーが増えた / 成長した」と考える。
  • だから、追われながら学ぶ状態から、マネジメント経験を生かして仕事を依頼するだけに変わる
  • AI 活用は効率化の延長ではなくマネジメントの延長。新人が5人入ってきたら「効率化」とは言わない、それと同じ。

現場のマインドセット

  • 「事例を教えて」よりまず任せてみる: 他社の人に「あの人何できる?」とは聞かない。自分で依頼して能力を知るのがマネジメントの基本。
  • ゼロか百で考えない: 「使えないから使わない」ではなく、補完して一緒に100%にし、最終責任は人が持つ。
  • 新メンバーは成長が速いから、つい「自分でやろう」となりがちだが、そこをぐっとこらえて任せる。
  • そもそもちゃんと伝えているか: 手順・マニュアルを与え、対話する。人間のマネジメントと同じ。

印象的だったスライド

Microsoft 365 Copilot を"新しく入ってきたメンバー"として捉える
「とりあえず Copilot(新メンバー)に任せてみましょう。自分が出来ないことを出来るメンバーも沢山います」というスライドが、会場でも共感を呼んでいました。

:bird: 当日の X リアクション

ななもじ(@sumiika88)
私も、Copilot は中途で入ってきた優秀な人で、Office の操作はわかるけど社内の慣習とかは知らないから教えてあげながら一緒に仕事してみよう、と言ってます。
マネージメント職の人でなくてもやるべきことだし、自分のできる価値ある仕事って何かなって考えるきっかけにもなる。 #PLUG

みのる(@meccha__eeyan・筆者)
管理職ほど使いこなすと良いですよね〜 #PLUG
(ベテランの皆様=専門スキル + マネージメント経験。すでに人に仕事を任せる経験があるぶん、AIを使いこなす素地は十分。「AIは難しい」ではなく「マネージメントの相手が変わるだけ」)

ツールやテクニックの話で盛り上がる一日だからこそ、最後に 目的・ゴールの視点AIとの向き合い方 に立ち返る、良い着地になりました。


:microphone: LT kama「ノリでAI駆動開発してみた。」

LT は土木現場5年 → DX → データ利活用 → 市民開発推進というキャリアを持つ kama@kam_bizdev)さん。
アイデアの量とクリエイティビティで会場を沸かせる、エネルギッシュな10分でした。

:page_facing_up: 登壇資料: ノリでAI駆動開発してみた!

  • 1つのテーマで30種類の Power Apps を Vibe Coding で量産(#低UxPowerApps選手権)。
  • お題は「『はい or いいえ』に適当に回答させるのを防ぐ」回答画面ギミックを競うというもの。
  • カギは自作の SKILLS(AI向けの手順書)
    • 固定にしたい部分(レギュレーション・スクリーン構成)は YAML を直接記載、動的にしたい部分(回答画面のギミック)だけ可変にする。
    • 使い方は「アイデアを思いついたら SKILLS を呼び出して、自然言語でアイデアを投入するだけ」。設計・YAML作成・MCPサーバー経由の Canvas App デプロイは AI が実行。
    • 人間の仕事は「何を作るか考えるだけ」
  • やってみて良かったこと: AIを使うスキルが向上/Git を勉強するようになった/ffmpeg で30個の動画を1つのGIFにまとめられた(そして Claude Max 5x 月額$100 を契約してしまった、というオチも)。
  • 選手権リポジトリ → Ltantan/low-ux-survey-skill

締めの言葉が秀逸でした → 「AIと翔けると、『できたらいいな』ができる。」


:desktop: デモタイム(現地参加者限定)

後半は現地参加者限定のデモタイム。登壇で語られた手法を実際に触って試せるハンズオン形式で、登壇者・参加者が入り混じって手を動かす時間になりました。

  • GitHub Copilot で Canvas App を操作するデモを実際に披露。コードを直接書かずに、対話しながらアプリを組み立てていく様子を、登壇内容と地続きでその場で確認できました。
  • やまぱん!さんにもいろいろ見せてもらう時間に。スキルやエージェントの作り方、実際の使いこなしなど、スライドでは語りきれなかった部分をライブで深掘り。
  • 画面を覗き込みながら「それどうやってるんですか?」と気軽に聞ける ―― 現地参加ならではの貴重な時間になりました。

:sparkles: 一日を通して見えてきたこと

セッションは登壇者ごとにアプローチが違いましたが、不思議と一本の線でつながっていました。

  • みのる: 市民開発者は「作る人」から「プロデューサー」へ進化する。武器は Copilot × Power Platform。
  • 七草あんこ: Copilot は丸投げ先じゃない。対話しながら一緒に作る。
  • やまぱん!: Copilot は開発だけのツールじゃない。育てて自分専用の部下にする。
  • takmas: その前に、そもそも「何のために使うのか」を忘れない。
  • kama: ノリで作る。人間の仕事は「何を作るか考えるだけ」。

共通していたのは、「AIに何をやらせるかを決めるのは人間」 という視点。
要件定義し、対話し、育て、目的を問い、そして楽しむ ―― AIと一緒に翔けるための姿勢が、各セッションから滲み出ていました。


コミュニティ紹介:GitHub Copilot User Group Japan(Gh-CUG)

今回登壇されたやまぱん!さんが運営されているコミュニティ GitHub Copilot User Group Japan(通称:Gh-CUG / ジーカグ)もあわせてご紹介。
「もっと世の中に GitHub Copilot を広げたい!」 という熱い思いから生まれたユーザーコミュニティです。

  • ノンデベロッパーからエンジニアまで、みんなでワイワイ学び、楽しみながら知見を共有する場を目指しています。
  • 活用法・開発手法はもちろん、GitHub Copilot に少しでも関係していればどんな話題でも大歓迎。「まず触ってみたい」「業務で使ってみた」「失敗したので相談したい」までOK。
  • モットーは 「なんでもは知らない、しってることだけ」。初心者も萄縮せず、「とりあえず出してみる・話してみる」こと自体を歓迎するフラットなコミュニティです。

登壇してみたい方は登壇募集フォーム(https://forms.cloud.microsoft/r/zqQT3bFJBc)から。「今日の話、面白かった!」と思ったら、まずはのぞいてみてください。


:link: 関連リンク


主催: Power Platform Local User Group(PLUG)。地方企業の現場変革者に向けて、Power Platform / GitHub Copilot の活用情報を発信しています。Vol.3 もお楽しみに!

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