WineskinServerを使ってみる
なくてもどうにかなるけれど今この時だけはWinアプリが使いたいなあ……というような状況で
Winマシンを使わずmacOS環境で手軽にちょろっとだけWinアプリが動かせるようにできないか。
検証環境
Macbook Air(2020・M1)
macOS Monterey 12.2.1
現状macOS環境でWinアプリを動作させようとした場合、主に以下の選択肢が挙げられると思う。
- Bootcampを使う
- 公式サポートなし。現行バージョンがどうなっているか正直ほとんど調べていない
- Parallels Desktopを使う
- 仮想化ソフト。有料。Arm対応Windowsが必須。Windows Insider Program登録が必要
- (設定次第だが)ホストのリソースをもりもり食う
- 動作自体は良さげな感じ
- Windows Server VPSを使う
- 有償。たぶん一番確実ではある
- CrossOverを使う
- 有償。Wineを利用してレイヤ変換を行う。ソースコード公開されている。
parallelsやVPSが現実的な選択肢にはなると思うが、望んでいるのはあくまでも「ちょろっと」Winアプリを使えたらいいねという程度なので、要するになるべくお金はかけたくない。難しいことは考えずにとりあえず動いてくれたらいいなあ……というケチくさい思想のもと、WineskinServerを試してみることにする。リッチな方はサポートがしっかりしてそうな手段を選んでください。お互い幸せになれる。
WineskinServerとは
ものすごくざっくり言うと、極小構成のwindows的なものと使いたいWinアプリをラッピングし、rosetta2のパワーも利用してなんとなくmacOS上で動く状態にするツールのこと。無償。Cross Overはこれをもとに作成されている。インストール方法等はgithubを参照。
検証環境
Macbook Air(2020・M1 512GB 8GB)
macOS Monterey 12.2.1
WineskinServer
何も考えず「+」ボタンクリックし、一番新しいEngineを指定
何も考えずdownload and installを選択。
Create New Blank Wrapperを選択。
適当に名前をつけてラッパーの下準備おわり。
定位置に空のラッパーが作成されているのを確認
ラッパーを起動しInstall Softwareを選択
Choose~~からWinアプリのインストーラを選択。今回はサクラエディタです。
言語設定の為、トップメニューのAdvance->Toolsを選択
fontのfakejapaneseを選択して日本語対応させる
以上で一通りのセットアップ完了。Installを実行。
あくまでも動けばラッキーということでお願いします
基本的にはウィザードに従って、自分の環境に合わせてフォントの設定などをきちんと行えば難しいことはないと思う。ただし無理やり動かしていることには変わりないので、使えたらラッキーですね、くらいの認識でお願いします。
ちなみにsteamクライアントなんかも試してみたら、webページのロードが終わらなかったりはしたが(スモールモード表示で一時しのぎ)一応動くものは動くし、駄目なものはどうやっても駄目という感じ。やはり「ちょろっと」用として、何とかなるかもしれん、というくらいの気持ちで向き合いましょう。