※記載内容は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。内容は検証・導入の中で得た知見に基づき記載していますが、誤り等が含まれていましたらご指摘ください。
はじめに
この記事はECカートShopifyに付随して提供されるShopifyPOSについて、「実機検証・導入してみて」シリーズの1つ目の記事です。
ShopifyPOSを中心にShopifyも絡めながら書いていきます。
導入検討されている企業の方等に参考になれば。
ShopifyPOSとは
くわしくはこちら https://www.shopify.jp/pos
まあ普通にPOSです。
レジ会計アプリはAndroid,iOSのアプリとして提供されており、管理画面はブラウザベースです。
「ShopifyでECサイトを展開している企業がリアル店舗も展開する」という前提で作られていると思います。
何といってもECプラットフォームであるShopifyと100%リアルタイム連携なので、
Shopify上でECサイト構築済みのブランドは、ShopifyPOSを使うことで
実店舗とECサイトがシームレスに繋がり、いわゆるOMOを実現可能。
その上で具体的には以下のようなメリットがありそうです。
実店舗とECサイトで在庫をシェアして、販売機会を最大化したい。
実店舗とECサイトの売上を統合管理したい。
ただPOSで販売するだけでなく、会員プログラムや他のアプリと連携させたい。
1. 実店舗とECサイトで在庫をシェアして、販売機会を最大化したい。
実店舗の在庫とECサイトで在庫をシェアさせたいけど、両者の連携IFを開発したり、あり物のIFでも実装するだけでも結構面倒。
そんな時にShopifyPOSはかなり便利です。最初から実店舗の在庫とECサイトで在庫をシェアしてます。
もちろん実店舗orECサイトでは販売したくない時は設定可能です。
実店舗orECサイトでは販売したくない時の設定は、標準機能ではImport等では設定できず、管理画面でポチポチ設定していく必要あり。若干面倒です。
2. 実店舗とECサイトの売上を統合管理したい。
実店舗とECで在庫共有できいて、そのプラットフォームで販売するんだから、そりゃ売上も統合管理できるよね。いたってシンプルです。
ただ実店舗とECを別々のプラットフォームで運用していたら、売上統合管理は結構ハードル高いはずです。
商品マスタの持ち方の違いや、受注から決済・発送までのどこのプロセスで売上を統合させるか、在庫と売上の連動はどうするか、などなどアークテクチャの設定結構大変だと思います。
Shopifyであれば、実店舗もECも勝手に売上は統合管理してくれ、Shopify上の分析画面である程度の分析まで出来ちゃいます。
引用元:https://www.shopify.com/jp/blog/analyzing-shopify-reports
3. ただPOSで販売するだけでなく、会員プログラムや他のアプリと連携させたい。
そもそも論ですが、Shopifyには会員プログラムを提供する機能はデフォルトでは存在しません。(日本のユーザ企業にとってはShopify最大の弱点な気がする、、、)
なので、会員プログラムを別サービスとして採用して、Shopifyとつなげる必要があります。
でもここの仕組みはさすがShopifyという感じ。
Shopifyは様々なAPIを公開した上で「3rdPartyベンダさん、好きに連携アプリ作って良いよ」という仕組みになってます。
なので会員プログラムだけでも数十のサービスがShopifyと連携できるAPI実装済みの状態で有償・無償で提供されていて、
Shopifyユーザ企業は任意の会員プログラムサービスを選んでぽちっとするだけで、即時に会員プログラムとShopifyが連携されて、利用開始OKになります。
双方APIの仕様書を確認して、設計して実装して、、、みたいなことは一切不要です。
最後に
とまあこんな具合にShipifyPOSが実店舗を持つユーザ企業にとって最強のクラウドPOSです。
の一方で色々と限界もあり、、、だから日本での事例が伸び悩んでいるのかも、、、、
次回はそのあたり、ShopifyPOSの限界とウィークポイントについて触れたいと思います。