##諸注意
ADVENTAR版『Blender Advent Calendar 2021』のアドベントカレンダー向け記事となります。
この記事はBlenderを使えることをスキルの一つとして転職活動を行った人の記録です。
当方は就職・転職活動のスペシャリストではないので、行ったこと・得た情報が正しいとは限りません。
就職・転職活動で参考にしようと思っている方は自己責任でお願いします。
##まえがき
2021年12月下旬にとある企業から内定を頂き、転職活動を終えることができました。
1月から入社し、DCCツールはBlenderとなります。
これからも技術を磨くことをやめず、励んでまいります。
応援してくださいました皆様には感謝しております。
誠にありがとうございました。
##要約
####・Blenderでの転職は現状狭き門のように思う。
####・やってやれないことはない。
####・Blenderと他のDCCツールの違いを知っておくことがアピールになるかも。
####・映像分野であれば広く浅くできることもスキルになるかも。
この記事では主に上記に4点について触れていきたいと思います。
ひとまず当方の自己紹介からしていきます。
##自己紹介
名前:マクライオン
年齢:30代
Blender歴:そろそろ8年(ただし、頻繁に何かを作っていたわけではない。)
使えるツール:
・Blender
・AfterEffects
・Premiere Pro
など
ちょっとだけ触ったことあるツール:
・Maya
・Cinema4D
・UE4
など
前職:機械の設計開発職。とはいえ、BlenderでCADからCGにしてチラシや広告動画も作ってました。
転職活動期間:2021年8月~12月下旬(本格的に動いたのは10月下旬から)
##転職の指針
①「映像向け3DCG」の製作を希望職務内容とする。
②可能ならBlenderを使用ツールしたいが、他ツールへの転向も良し。(転向の場合は企業への説明をする)
③勤務地は東京都・神奈川県
##Blenderの求人数
自分は転職サイトを五社くらい使い求人の検索を行っていきました。
検索ワードで「3DCG 映像 東京」で調べると数百~千くらいの求人が出てきます。(サイトにもよりますが)
しかし、「Blender 映像 東京」で調べてみると激減します。
こういう事情もあったので、上記『転職の指針』では他ツールの転向も良しにしました。
Blenderだけで勝負すると他の条件面でかなり選択肢が狭まると感じたのです。
とはいえ、Blenderを使っている企業さんはゼロではありません。
特に設立が新しめの企業さんや新規事業として始めた企業さんだとBlenderを使っているというところがそこそこある印象でした。
##面接の話
面接ではポートフォリオの質疑の機会が多々あったのですが、その中でツールの質問もありました。
自分のポートフォリオの中にはスカルプトを使った作品もあったのですが、企業の技術者の方にBlenderでスカルプトが使えることを知らない方もいらっしゃいました。
その時思ったのですが、企業の使用ツールと比較してBlenderだと何が可能になるかを明確化できると強いと感じました。(もちろん自分のスキルで出来るのであれば)
また、ある企業の面接担当者が言っていたのですが、映像向けCG希望者はモデルだけ作れて映像を作れる人が少ないとのことでした。
つまりモデリングから映像のコンポジットまでの全工程を経験している人があまりいないとのことです。
これが業界全体に言えたことなのかは分かりませんが、CG作れてAfterEffects・Premiere Proなどの動画ソフトまで広く使える人はそれ自体がスキルになるかもしれません。
##まとめ
ここまでをまとめると、
####・Blenderでの転職は現状狭き門のように思う。
⇒やはり業界のシェアはまだ低いのか、求人数は少ない。
####・やってやれないことはない。
⇒Blenderの求人がないことはない。数は少ないけど、ゼロではなかった。ベンチャー企業はBlenderでもいいとこがそこそこある印象。
####・Blenderと他のDCCツールの違いを知っておくことがアピールになるかも。
⇒Blenderで出来ることを知らない人は多い。自分のスキルに被ればアピールポイントになると思いました。
####・映像分野であれば広く浅くできることもスキルになるかも。
⇒あくまで一人の面接担当者から聞いた話ですが、映像を一通りの工程を経験している人はそれがスキルになりえるかも。
ということでした。
最初でも記載させて頂きましたが、ここまでのお話は自分が体験したことを基に書いております。
転職活動をされる方は周囲の方や転職エージェントの方に聞きつつ参考になる話があれば参考にしてください。
ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました。
メリークリスマス。
よいお年をお迎えください。