まえがき
やま、と申します。
所属コミュニティ「TECHWOMANKANSAI」主催の2023アドベントカレンダーで12/12分を担当しております。
皆様にお伝えする技術記事、というまではいきませんが、自分の今年1年を振り返りつつ、自分が携わっている仕事の魅力をお伝えできればいいなと思っています。
1 私のお仕事
私が携わっているお仕事は、一言で言い表すことがちょっと難しいです。簡単に言えば、ネットワークやセキュリティのゼネラリスト。
ただし、一般的なゼネラリストと異なり、私自身が決めて(勿論、独断ではきめませんが)、私自身が現場で動きます。
現在の取り組みとしては、
- とあるソリューションの導入
- その導入に際しての運用定義及び整備
- 使用中ソリューションとの連携
- 海外での導入促進
といったところ。
これも、一応今年度までの取り組みで、来年度はまた違うお仕事が入ってくるかもしれませんが。
ともかく、このお仕事は、かなり幅広い知識やIT外のスキルが求められます。
① 技術屋さんとしての知識
ネットワークの基礎知識は必須です。また、サーバ構築や仕様コマンドについての知識も求められます。
API連携の分野になると、言語が必要になってきます。
また、ITILの分野にも片足を突っ込んでいるので、ソリューションを使用したサービスの要件定義・デザイニング・トランジション・オペレーションがどのように動いているかを把握し、常により効率的な運用がないかの確認が必要になります。
加えて、社内で動いているシステムの仕組みをある程度知っておく必要があるので、全く分野外のことであっても、自分に必要であれば概要をすぐに理解するのも重要です。
② 社会人としての知識
兎にも角にも必須なのがコミュニケーション能力と計画の管理能力。
様々な分野の人々に色んな事を聞いて回ったり、運用に際して色んな方との連携が避けて通れないので、ここができない = 仕事ができない人になります。
全てのお仕事に必要な能力とは思うのですが、ここの重要性が、おそらくITという分野のお仕事において、平均以上を求められます。
誰がどのような分野に関わっていて、どのような事を連携しないといけないのかを常に考えて動かないといけません。
あと、国語スキル・プレゼンテーション能力が低いのも致命傷です。
絶えず誰かから情報を得て、それを集約して他の誰かに説明する、というタスクが常につきまとうので、「短時間・最小の言葉で最大の表現力を生み出す」ことを意識しないと、いたずらに時間だけが溶けていきます。
2 今年達成できたと思うこと
今の現場にアサインしましたのがちょうど1月ですので、12月を終えて丸1年となります。
自分では、総合的にステップアップできた1年だったのではないかと感じています。
■ 自分のキャリアアップを促進させることができた
これは運も絡んでいるので何とも言えませんが、私がアサインした時期に密かに求められていたのが「海外とのブリッジができる人」でした。
アサイン初日に、たまたま使用書類の英訳を頼まれ、それを作って提出したところ、後日声がかかりまして、海外展開に首を突っ込むことになりました。
何事も「誰も持っていない何かがある」というのは、強みが出るなと痛感した出来事です。
3 今年は未達だと思うこと
どちらかと言えば、未達であると反省する面の方が多い気がします…。
■ 新しい技術の情報収集
全く追いつけてないと猛省しています。
各地のネットワーク環境を確認する際、やはり使用しているソリューションが様々で、中には聞いたことのない仕組みもあり、毎日冷や汗をかきながら情報収集しています。
また、仕事柄、OSのバージョンアップやCVEのトレンド等をちゃんと抑えておかないと、周囲の話についていけなくなるので、こちらにも時間を割く日々。
業務とスキルアップをワンセットにするのが理想なのですが、スキルアップに時間をうまくかけられなかったのが悔やまれます。
4 供養したいやらかし
関係者以外閲覧禁止の資料を危うく外部共有するところだったので、ここで供養させて下さい…。
※本番環境作業では常に初心者の心で取り組んでいます。目指せ無事故。
5 来年の目標
①「3つの柱」の3つ目基礎を作りたい
以前の寄稿記事で、
「IT業界において、自分を戦力へ育てる為には3つの軸を作成し、3次元的にスキルを拡大するのが良い」
という趣旨の文を書いております。
私個人としては、その内訳の中で2つは「ネットワーク」と「IT英語」で固まりつつあるので、来年は残る1つの大枠を見つけたいと願っています。
② エンジニアに足りないもの、それは筋肉
これは冗談でもなく、非常に大真面目に話をしています。
エンジニア、即ち体力勝負。
仕事に耐え抜く体力とそれを支える筋肉を増加させるのはマストで目標入りですね。
昔、腰を大いに痛めて1年程歩けなかったので、それを再発させないためにも、下半身の筋肉はしっかり蓄えるつもりです。
③とはいえ技術力はほしい
ので、開発言語やクラウドコンピューティング、英語の勉強を強化して、来年は資格取得に挑戦してみたいと思っています。
手を付けたいのは
・ITIL(Ver.4ファンデーションくらいやりたい)
・CCNA(実は持っていません)
・TOEIC(だいぶ前に受けたまんまで更新してません)
・Javascript(API連携で必要なので)
辺りです。
6 もう少し先の目標
■ ロールモデルがいないのならば
やはり、フロントエンドの開発と比べると、私がやっているお仕事の分野にいる方の情報発信はなかなか見つけることができません。女性となれば尚更です。
こうなったら、私自身がとことんニッチな人材になって、ロールモデルなど無視できるスキルを磨き上げていくしかないのかな、と考えたりもします。
今関わらせてもらっている仕事は、開発でコードを書くことにも負けないくらいクリエイティブであると、私は主張できると思っています。
仕組みとして形に残るものの規模感が大きいし、ネットありきの現代において、誰かの仕事を円滑にしたり安全に保ったりすることが可能な、非常に責任のあるお仕事です。
いわゆる「エンジニア像」とは異なり、地味なのは確かなのですが、多くの人達に華やかに動いてもらえる土壌を作る裏方として、私は非常に魅力的だとアピールしたいです。
こういう下地作りあっての開発環境と考えると、自分が関わっている仕事の重要性を理解して、いつも気が引き締まります。
日進月歩のIT業界において、これからも新しい技術、それに連動する新しい分野のエンジニアがどんどん出てくることでしょう。
私はいきいきババァエンジニアになって、ITに携わる女性の皆様を励ませる人間になれたらいいな、などと、こっそり思っています。
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