NyARToolkitはJMFやWebCamCapture、QuickTimeなどさまざまなカメラライブラリを使用できますが、プロジェクトにはJMFを使ったサンプルが多いです。
しかし、JMFは2003年から更新が止まっているレガシープロジェクトで、これを使ってアプリケーションを開発すると環境構築に時間を大きく取られる上、開発環境に激しく依存し、頒布、再利用がしにくくなるなどの事態に陥る可能性が高いです。
また、eclipseのプロジェクトとして配布されているプロジェクトなのですが、Readmeが少々わかりにくく、導入でつまずくことが多かったです。
NyARToolkit4.1.1よりライブラリに標準同梱されているWebCamCaptureを使ったサンプルの動かし方を記します。
NyARToolkitはeclipseのプロジェクトとして配布されているのでeclipseを手に入れてください。
NyARToolkitをZipでもgit cloneでも良いのでダウンロードします。
https://github.com/nyatla/NyARToolkit
lib,sample,utilsディレクトリをFileメニューからimport projectでインポートします。
NyARToolkit.sample.joglプロジェクトのWebCamSample.javaを開きます。
NyARToolkit.sample.joglプロジェクトを右クリックしBuild PathからConfigure Build Pathを選択します。
ProjectsタブからNyARToolkit.utils.jmfを、Librariesタブからjmf.jarを除きます。
これてプログラムが実行できます。
プロジェクトとしてインポートするところなど、ミスるとハマります。
私の環境ではカメラの軌道に時間がかなりかかりました。JMFではそのようなことは起きませんでしたが、何が原因となって遅くなっているのかについてはわかりません。