公式ドキュメントの情報をWindowsもとにWindows環境(企業内プロキシー)向けに詳細な手順をご説明します。
🪿 Windows版 Goose インストール手順(企業プロキシー環境対応)
概要:インストールの選択肢
| 種類 | 説明 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| Goose Desktop | GUIアプリ。ZIPをDLして解凍するだけ | ⭐ 初心者向け |
| Goose CLI | コマンドライン版。PowerShellやGit Bashで使用 | ⭐ 開発者向け |
🖥️ 方法A:Goose Desktop(GUI版)のインストール
ステップ 1:ZIPファイルのダウンロード
- ブラウザで以下のURLにアクセスします:
https://github.com/block/goose/releases/download/stable/Goose-win32-x64.zip - ZIPファイルがダウンロードされます
⚠️ プロキシー環境の注意:社内プロキシーでGitHubへのアクセスがブロックされている場合は、IT部門にGitHubへのアクセス許可を申請してください。
ステップ 2:ZIPファイルの解凍
- ダウンロードした
Goose-win32-x64.zipを右クリック - 「すべて展開...」 を選択
- 展開先フォルダを指定して展開
ステップ 3:アプリの起動
- 展開したフォルダ内の
Goose.exeをダブルクリック - Windowsの「保護されました」警告が出た場合 → 「詳細情報」→「実行」 をクリック
💻 方法B:Goose CLI(コマンドライン版)のインストール
ステップ 1:PowerShellを管理者として開く
Win + X → 「Windows PowerShell (管理者)」 または 「ターミナル (管理者)」 を選択
ステップ 2:プロキシーの設定(企業内環境で重要!)
PowerShellでプロキシーを設定してからインストールします:
# プロキシーを設定(URLとポートは社内の設定に合わせてください)
$env:HTTPS_PROXY = "http://proxy.your-company.com:8080"
$env:HTTP_PROXY = "http://proxy.your-company.com:8080"
# 認証が必要な場合(ユーザー名・パスワードあり)
$env:HTTPS_PROXY = "http://ユーザー名:パスワード@proxy.your-company.com:8080"
💡 プロキシーのアドレスとポートはIT部門または社内ネットワーク設定(Internet Explorerや設定画面のLAN設定)で確認できます。
ステップ 3:インストールスクリプトのダウンロード
# PowerShellインストールスクリプトをダウンロード
Invoke-WebRequest -Uri "https://raw.githubusercontent.com/block/goose/main/download_cli.ps1" `
-OutFile "download_cli.ps1" `
-Proxy $env:HTTPS_PROXY
ステップ 4:スクリプトの実行ポリシーを一時的に許可
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy Bypass
ステップ 5:インストールスクリプトを実行
.\download_cli.ps1
ステップ 6:PATHへの追加
インストール後、以下を実行してPATHに追加します:
# PowerShellプロファイルにPATHを追加
if (!(Test-Path $PROFILE)) { New-Item -Path $PROFILE -ItemType File -Force }
Add-Content -Path $PROFILE -Value '$env:PATH = "$env:USERPROFILE\.local\bin;$env:PATH"'
# 即時反映
. $PROFILE
🔑 ステップ 7-1:LLMプロバイダーの設定(Desktop・CLI共通)APIキーを直接セットして利用する場合
Gooseを使うには AIモデルのAPIキー が必要です。
対応プロバイダー(主なもの)
| プロバイダー | 推奨モデル | 無料枠 |
|---|---|---|
| Anthropic | Claude 4(最推奨) | なし |
| OpenAI | GPT-4o | なし |
| Google Gemini | Gemini 2.0 Flash | あり(無料ティア) |
| OpenRouter | 200以上のモデル | なし(従量課金) |
Desktop版の場合
- 初回起動時のウェルカム画面で設定
- 「Quick Setup with API Key」 を選択してAPIキーを入力
CLI版の場合
goose configure
→ 画面の指示に従い、プロバイダーとAPIキーを入力
⚠️ Windows CLIの注意:キーリングエラーが出た場合は、APIキーを環境変数で設定します:
$env:OPENAI_API_KEY = "your_api_key" # または $env:ANTHROPIC_API_KEY = "your_api_key"
💡 補足:GooseはClaude 4モデルでの動作が最も安定しています。企業での利用開始には、まずGoogle Geminiの無料ティアでテストするのもおすすめです。
公式ドキュメントからLiteLLMの詳細情報より、LiteLLMの設定手順を追加してご説明します。
🔑 ステップ 7-2:LLMプロバイダーの設定 — LiteLLMを利用する場合
💡 LiteLLMとは?
LiteLLM は、複数のLLMプロバイダー(OpenAI、Anthropic、Gemini、Azure等)への統一APIアクセスを提供するプロキシーサーバーです。企業環境において特に有用で、以下のメリットがあります:
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 🔒 セキュリティ | 社内にプロキシーを立て、外部APIキーを一元管理 |
| 💰 コスト管理 | 利用量の一元トラッキング・制限が可能 |
| 🔄 自動プロンプトキャッシュ | Claude モデル利用時に自動でキャッシュ適用 |
| 🌐 プロキシー経由 | 企業内LiteLLMサーバー経由でインターネット通信を集約 |
📋 LiteLLMの設定パラメーター(公式)
| 環境変数 | 必須 | 説明 |
|---|---|---|
LITELLM_HOST |
必須 | LiteLLMプロキシーのURL(例:http://litellm.company.com:4000) |
LITELLM_BASE_PATH |
任意 | ベースパス(デフォルト:/v1/chat/completions) |
LITELLM_API_KEY |
任意 | LiteLLMのAPIキー |
LITELLM_CUSTOM_HEADERS |
任意 | 追加ヘッダー(例:X-Team-ID=abc,X-Project=goose) |
LITELLM_TIMEOUT |
任意 | タイムアウト秒数 |
🖥️ Desktop版でのLiteLLM設定手順
-
Goose Desktopを起動し、左上の 「□」(サイドバー)ボタン をクリック
-
「Settings」 → 「Models」タブ → 「Configure providers」 をクリック
-
プロバイダー一覧から 「LiteLLM」 を探してクリック
-
以下の情報を入力し 「Submit」 をクリック:
API Host(必須): http://litellm.company.com:4000 API Key(任意): your-litellm-api-key Base Path(任意): /v1/chat/completions -
使用するモデル名を選択(LiteLLM上で設定済みのモデル名を入力)
💻 CLI版でのLiteLLM設定手順
goose configure
対話形式で以下のように進みます:
┌ goose-configure
│
◆ What would you like to configure?
│ ● Configure Providers
│
◆ Which model provider should we use?
│ ● LiteLLM
│
◆ Provider LiteLLM requires LITELLM_HOST, please enter a value
│ http://litellm.company.com:4000
│
◆ Provider LiteLLM requires LITELLM_API_KEY, please enter a value (optional)
│ your-litellm-api-key
│
◆ Enter a model from that provider:
│ claude-sonnet-4-5
│
└ Configuration saved successfully
⚙️ 環境変数で直接設定する方法(PowerShell)
CLI・Desktopを問わず、環境変数で設定することも可能です:
# LiteLLMサーバーのURL(必須)
$env:LITELLM_HOST = "http://litellm.company.com:4000"
# APIキー(サーバーで認証が必要な場合)
$env:LITELLM_API_KEY = "your-litellm-api-key"
# カスタムヘッダー(必要な場合)
$env:LITELLM_CUSTOM_HEADERS = "X-Team-ID=your-team,X-Project=goose"
# タイムアウト(秒、デフォルトより長くしたい場合)
$env:LITELLM_TIMEOUT = "120"
永続化する場合(ユーザー環境変数として登録):
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable("LITELLM_HOST", "http://litellm.company.com:4000", "User")
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable("LITELLM_API_KEY", "your-litellm-api-key", "User")
📄 設定ファイル(config.yaml)で設定する方法
Gooseの設定ファイルに直接記述することもできます。
設定ファイルの場所(Windows):
%APPDATA%\Block\goose\config\config.yaml
記述内容の例:
GOOSE_PROVIDER: litellm
GOOSE_MODEL: claude-sonnet-4-5
LITELLM_HOST: "http://litellm.company.com:4000"
LITELLM_API_KEY: "your-litellm-api-key"
🔗 LiteLLMと企業プロキシーの組み合わせ構成図
企業内での典型的な利用構成は以下のようになります:
[あなたのPC]
│
│ LITELLM_HOST で接続
▼
[社内 LiteLLM プロキシーサーバー]
│
│ HTTP_PROXY / HTTPS_PROXY 経由
▼
[企業プロキシー (Squid 等)]
│
▼
[外部 AI API (Anthropic / OpenAI / Gemini 等)]
✅ このような構成の場合、GooseからLiteLLMサーバーへの接続は社内ネットワーク内で完結するため、GooseのプロキシーをIT部門に申請しなくてもよいケースがあります(LiteLLMサーバー側でプロキシー設定を管理)。
🆘 LiteLLM固有のトラブルシューティング
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
Connection refused |
LiteLLMサーバーに到達できない |
LITELLM_HOSTのURL・ポートを確認 |
401 Unauthorized |
APIキー未設定または誤り |
LITELLM_API_KEYを設定 |
| タイムアウト | 応答が遅い |
LITELLM_TIMEOUTを大きくする(例:120) |
| モデルが見つからない | モデル名がLiteLLM側と不一致 | LiteLLM管理者にモデル名一覧を確認 |
| SSL証明書エラー | 社内CA証明書の問題 | IT部門に証明書バンドルの設定を依頼 |
💡 補足:GooseはLiteLLM経由でClaudeモデルを使用する際、自動的にプロンプトキャッシュ(
cache_control)を有効化します。これにより、長い会話でのコスト削減効果が期待できます。
🌐 プロキシー環境での追加設定(Goose起動時)
Gooseが外部AIサービスにアクセスする際もプロキシーが必要です。
方法1:環境変数として恒久設定(推奨)
# Windowsシステム環境変数として登録(管理者PowerShell)
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable("HTTPS_PROXY", "http://proxy.your-company.com:8080", "User")
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable("HTTP_PROXY", "http://proxy.your-company.com:8080", "User")
方法2:設定ファイルで指定
Gooseの設定ファイル(%USERPROFILE%\.config\goose\config.yaml)に追記:
GOOSE_PROXY: "http://proxy.your-company.com:8080"
✅ 動作確認
CLI版の場合:
goose session
Desktop版の場合:Goose.exe を起動し、チャット画面が表示されればOK!
🆘 よくあるトラブルと対処法
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ダウンロードできない | プロキシーブロック |
HTTPS_PROXY環境変数を設定 / IT部門に申請 |
| 「実行できません」エラー | 実行ポリシー制限 | Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process |
| SSL証明書エラー | 企業の証明書検査 | IT部門に社内CA証明書をGooseに追加してもらう |
| キーリングエラー | Windows資格情報の問題 | 環境変数でAPIキーを直接設定 |
gooseコマンドが見つからない |
PATHが通っていない | ステップ6のPATH設定を実施 |