ゴムのアヒルちゃん
『達人プログラマー』を読んでいたら、噂に聞いたことがあるラバーダックデバッグに出くわしました。
問題の原因を探し出すための非常に簡単で効果的なテクニックとして、「誰かに説明する」という手法があります。この場合の誰かは、あなたの肩越しにスクリーンを見ながら、(バスタブに浮いたゴムのアヒルちゃんのように)定期的にうなずくだけでよいのです。
言葉にして説明をすることで、内容が整理されて気づきを得ることができる、というものですね。
大事なことは言語化する作業であるため、その相手はゴムのアヒルちゃんで十分。もちろん、ゴムのアヒルちゃんでなく、観葉植物でも美少女フィギュアでも何でもOK。
プログラマーのためだけのものじゃない
「問題の原因を探し出すための非常に簡単で効果的なテクニック」とあるように、コードのデバッグに限らず、課題解決のツールとして広く使えそうです。
他にも、物事の理解度を測る手助けにもなります。ゴムのアヒルちゃんに説明をすることで、理解の浅い部分が浮き彫りになります。
リモートワークの今だからこそ
こんなに便利なラバーダックデバッグですが、職場で実践するのは中々難しいと思います。「バグっているのはコードではなくお前だ!」と突き放されそうです。
しかし、リモートワークの浸透した今なら、自宅でお手軽に実践することができます。
相談する前に、質問する前に、まずはゴムのアヒルちゃんに話しかけてみてはいかがでしょうか?