今回、BuddyというCI/CDサービスを教えてもらったので、少し使ってみました。筆者のCI/CD経験はGitHub-Actions、TravisCIを少し触ったことがある程度です。
CI/CDがよくわかってない方は、CI/CDの基本がわかりやすかったのでオススメです。
Budyとは?
SaaS型のCI/CDツールです。
Buddy公式のHPを確認すると、
- 導入時間の速さ
- 100以上の連携アクション
- CI/CDの速さ
が売りのようです。
Buddyを実際に使ってみる
OJT用に作ったアプリがあったので、このアプリのビルド確認とNetlifyへのドキュメント展開のパイプラインを作成してみました。
リポジトリを選択すると、プロジェクトが作成されます。
パイプラインを作成していきます。トリガーのタイミング、どのブランチで実行するかなどを聞かれるので、設定しします。
PipeLineの設定をします。リポジトリ内で利用されていると思われるツールが提案されるので、最初に実行するものを選択します。
処理が失敗したときや、失敗した処理が正常に戻ったときに通知を行うことも可能です。
自分の場合はDiscordに通知が飛ぶようにしてみました。WebHookのURLを登録するだけです。
使ってみて
パイプラインの流れ、環境変数の設定、キックする条件やアプリ間の連携などが全てGUIベースで行えるので、ポチポチしているだけでかんたんに設定ができました。パイプラインがビジュアル化されているため、CI/CDに疎く、普段yamlファイルを読まない方でも始めやすいです。
公式ドキュメントについては、図が多く、英語のテキストも手順や箇条書きベースでかかれておりました。なので、英語が苦手な方でも比較的簡単に始められそうです。
メリット
- taskの関係はビジュアル化されているので、フローを理解しやすい
- yamlファイルを書かなくて良い(yamlファイルで書くことも可能)
- 言語やツールに合わせたタスクが用意されているので、基本的にビルドコマンドを書くだけで動く
- 公式ドキュメントが親切
- GUIでも、勝手にバージョニングしてくれている
デメリット
- 前のバージョンに戻す作業は大変そう(詳細未調査)
- 無料版だと5プロジェクトの制限がある
- 日本語の情報が少ない
料金
細かく比較するのは大変なので、とりあえず最初に触る無料枠と有料での最安プランで比較します。
ここでは、主に金銭面と性能制限の観点から見ています。
無料枠
無料枠 | リポジトリ数 | パイプライン/Job 並列実行 |
パイプライン/Job使用制限 | サーバーOS | サーバースペック |
---|---|---|---|---|---|
Buddy | 5 | 1 | 120回のパイプライン処理/月 | Linux (他見つけられず) |
CPU:2 キャッシュ:512MB RAM:1GB |
TravisCI | 無制限 (OSSのみ) |
5ジョブ並列実行 | 無制限 | Linux/OSX/Windows | OSによって差あり |
GitHub-Actions | 無制限 | 並列処理の記述なし | GitHub-Actions利用時間2000分/月 GitHub Package利用500MB/月 |
Linux/OSX/Windows | CPU:2 RAM:7GB SSD:14GB |
Circle-CI | 無制限 (記述なし) |
1 | 2500クレジット/週 | Linux/Windows | クレジットの仕様上、可変になる |
無料枠だと、やはりGitHub-Actionsが良さそうです。
OSSであれば、Travis-CIでも良いかも。
有料枠最安値
有料最安値 | お値段 | リポジトリ数 | パイプライン/Job 並列実行 |
パイプライン/Job使用制限 | サーバーOS | サーバースペック |
---|---|---|---|---|---|---|
Buddy | $75/月 | 20 | 1 | 無制限 | Linux (他見つけられず) |
CPU:2 キャッシュ:10GB RAM:3GB |
TravisCI | $69/月 $63/月(年契約) |
無制限 | 1 | 無制限 | Linux/OSX/Windows | OSによって差あり |
GitHub-Actions | $4 1ユーザー/月 | 無制限 | 並列処理の記述なし | GitHub-Actions利用時間3000分/月 GitHub Package利用2GB/月 |
Linux/OSX/Windows | CPU:2 RAM:7GB SSD:14GB |
Circle-CI | $30~ | 無制限 (記述なし) |
必要に応じてスケール | クレジット次第? | Linux/OSX/Windows | クレジットの仕様上、可変になる |
課金を前提としてなら、Circle-CIが良さそうですが、
金額が固定ではないので、固定金額にしたいのであれば、BuddyやTravis-CIは考慮しても良いと思います。
まとめ
連携できるアプリも多く、使用感も悪くないのでCI/CDの入門やyamlファイルに書いていくのが苦手な人、手軽にCI/CD環境を用意したい人には良いサービスだと思います。
日本語の情報がほぼないのがしんどいですが、仕組みやドキュメント自体は良いと感じました。
どうしても英語は無理!という方以外なら、使ってみても良いと思います。