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【Rust】Yewを使ってフロント実装します。その0: 開発準備編

Last updated at Posted at 2023-12-06

こんにちは!

突然ですが、皆さんRustというプログラミング言語をご存じですか?
Rustはゼロコスト抽象化や所有権システムなどのユニークな機能を持ち、質の高いパフォーマンスやメモリ安全性を確保します。

Javascript runtime である Deno やレガシーシステムである Adobe Flash Player をエミュレートする Ruffle 、 Discord の代替オープンソースプラットフォームである Revolt 、Pythonにおけるリントやフォーマットを統合して置き換えることができる Ruff 、 Linux カーネルを使用せず Rust で実装された Redox OS など、幅広い分野で使用されています。

Rust のクレートの中には Yew という WebAssembly を経由してフロントエンドの実装ができるものがあります。
このアーティクルでは Rust で Yew を使ってプログラミングするため準備を詳しく書きます。
よろしくお願いします!

Rust のインストール

初めに Rust をインストールしましょう!

Windows11 の場合は、 winget install -i Microsoft.VisualStudio.2022.BuildTools コマンドを実行して、起動した Visual Studio Installer から Desktop development with C++ をインストールしておきましょう。
そのあとに rustup-init.exe を実行して画面に従いながら操作すればインストール完了です。

Linux の場合は build-essential をインストールしてから curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh コマンドを実行してインストールします。

Mac の場合は xcode-select --install または Homebrew をインストールしてから curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh コマンドを実行してインストールします。

コマンドラインで rustup --versioncargo --version を実行してバージョンが表示されれば正常にインストールされています。

コーディングエディタのインストール

このアーティクルではコーディングエディタとして Visual Studio Code を紹介します!
Web ページで配布しているインストールバイナリを実行してインストールします。

インストールできたら、 Rust でコーディングするために拡張機能をインストールします。

Rust プロジェクトではクレートを管理するために toml ファイルを使用するため Toml をサポートするための拡張機能もインストールしましょう。

さらに今回は Yew を使うので追加で rust-yew 拡張機能もインストールします。


Rust でコーディングするための環境ができたら Rust の勉強をしましょう。
Rust の基本的な文法やビルトイン機能について、体系的にまとめられたアーティクルがあります。

Rust コミュニティは活発に活動しており、様々な言語への翻訳版も存在するので探してみましょう。

Trunk のインストール

Rust で Wasm アプリケーションをビルド・デプロイするときは Trunk を使用すると簡単です。
Trunk 自体も Rust で開発されており cargo install trunk コマンドからインストールできます。

Yew の動作確認

それでは動作確認のために Yew の Getting Started に沿ってサンプルアプリケーションを実行してみましょう!

はじめに cargo コマンドでプロジェクトを作成し、そのディレクトリを visual Studio Code で開きます。

$ cargo new yew-app --vcs none
$ cd yew-app
$ code ./

プロジェクトを開けたら、 Yew クレートを追加します。

$ cargo add yew --features csr
    Updating crates.io index
      Adding yew v0.21.0 to dependencies.
             Features:
             + csr
             - hydration
             - ssr
    Updating crates.io index

Cargo.toml ファイルを開いて Yew が追加できたか確認しましょう。

Cargo.toml
[package]
name = "yew-app"
version = "0.1.0"
edition = "2021"

# See more keys and their definitions at https://doc.rust-lang.org/cargo/reference/manifest.html

[dependencies]
yew = { version = "0.21.0", features = ["csr"] }

[dependencies] に yew が追加されていればOKです!

次に Yew のサンプルアプリページを参考に main.rs ファイルをコピー&ペーストします。

src/main.rs
use yew::prelude::*;

#[function_component]
fn App() -> Html {
    let counter = use_state(|| 0);
    let onclick = {
        let counter = counter.clone();
        move |_| {
            let value = *counter + 1;
            counter.set(value);
        }
    };

    html! {
        <div>
            <button {onclick}>{ "+1" }</button>
            <p>{ *counter }</p>
        </div>
    }
}

fn main() {
    yew::Renderer::<App>::new().render();
}

さらに Trunk を使うための index.html ファイルを追加します。

index.html
<!doctype html>
<html>
    <head>
        <meta charset="utf-8" />
        <title>Yew App</title>
    </head>
    <body></body>
</html>

これで準備は整いました!
trunk serve コマンドを使って Yew アプリをビルドしましょう!

$ trunk serve
2023-12-06T04:52:40.638626Z  INFO 📦 starting build
2023-12-06T04:52:40.641168Z  INFO spawning asset pipelines
2023-12-06T04:52:40.938112Z  INFO building yew-app
error[E0463]: can't find crate for `core`                                                          
  |
  = note: the `wasm32-unknown-unknown` target may not be installed
  = help: consider downloading the target with `rustup target add wasm32-unknown-unknown`

error[E0463]: can't find crate for `compiler_builtins`

For more information about this error, try `rustc --explain E0463`.
error: could not compile `cfg-if` (lib) due to 2 previous errors
warning: build failed, waiting for other jobs to finish...
2023-12-06T04:52:42.472675Z ERROR ❌ error
error from HTML pipeline

Caused by:
    0: error from asset pipeline
    1: error during cargo build execution
    2: cargo call returned a bad status
Error: error from HTML pipeline

もしも上記のようにエラーが出た場合は Wasm をビルドするためのターゲットアーキテクチャが追加されていないので、エラーメッセージに従って追加しましょう。

$ rustup target add wasm32-unknown-unknown
info: downloading component 'rust-std' for 'wasm32-unknown-unknown'
info: installing component 'rust-std' for 'wasm32-unknown-unknown'
 17.1 MiB /  17.1 MiB (100 %)  19.7 MiB/s in  1s ETA:  0s

それでは改めて trunk serve を実行します。

$ trunk serve
2023-12-06T05:03:11.135766Z  INFO 📦 starting build
2023-12-06T05:03:11.138080Z  INFO spawning asset pipelines
2023-12-06T05:03:11.461127Z  INFO building yew-app
    Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.13s
2023-12-06T05:04:01.644929Z  INFO fetching cargo artifacts
2023-12-06T05:04:02.019582Z  INFO processing WASM for yew-app
2023-12-06T05:04:02.181645Z  INFO using system installed binary app=wasm-bindgen version=0.2.88
2023-12-06T05:04:02.183036Z  INFO calling wasm-bindgen for yew-app
2023-12-06T05:04:02.407729Z  INFO copying generated wasm-bindgen artifacts
2023-12-06T05:04:02.415781Z  INFO applying new distribution
2023-12-06T05:04:02.435625Z  INFO ✅ success
2023-12-06T05:04:02.437224Z  INFO 📡 serving static assets at -> /
2023-12-06T05:04:02.440592Z  INFO 📡 server listening at http://127.0.0.1:8080

エラーが出ることなくビルドできていれば Web ブラウザから yew-app を閲覧することができます!
Web ブラウザを開いて 127.0.0.1:8080 にアクセスしてみましょう。

yew-app-sample.png

「+1」と書かれたボタンと 0 が表示されましたか?
「+1」と書かれたボタンを押すと、下に表示される数字が 1 ずつ増えていくはずです。
正常に動作していれば、 Yew で開発をするための準備と動作確認は完了です!
お疲れさまでした!


次のアーティクルでは Yew の現状の機能の一部を紹介したいと思います。

不定期の更新になりますが、何か簡単な機能を持った(だけど便利で誰かの役に立つ)アプリケーションを開発するところまで連載したいと思っています。
アイディア募集中です!よろしくお願いいたします!
ありがとうございました!


この文章の一部は Chat-GPT 3.5 によって和文校正されています。

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