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WSLAdvent Calendar 2019

Day 1

WSLをインストールする

Last updated at Posted at 2019-12-17

WSL (Windows Subsystem for Linux) とは

ざっくり言うと、広い意味での仮想化技術を使って、Windows上でLinuxプログラムを動作させ、かつWindowsの世界と様々な形で相互連携できる、という機構です。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/about より引用:

Windows Subsystem for Linux を使用すると、開発者は、仮想マシンのオーバーヘッドなしで、ほとんどのコマンド ライン ツール、ユーティリティ、アプリケーションを含む GNU/Linux 環境を変更せずそのまま Windows 上で直接実行できます。

システム要件

  • WSL バージョン1
    • Windows 10 バージョン 1709 Fall Creators Update 以降
  • WSL バージョン2
    • Windows 10 バージョン 1903 ビルド 18362.1049 (KB4566116適用後)
    • Windows 10 バージョン 1909 ビルド 18363.1049 (KB4566116適用後)
    • Windows 10 バージョン 2004 ビルド 19041 以降

インストール (WSL バージョン1)

Windowsの機能の有効化

GUI、またはPowerShellを使って、Windowsのオプション機能「Windows Subsystem for Linux」を有効にします。

GUIであれば、スタート画面や設定アプリで「Windows の機能1」まで入力して検索するか、コントロールパネルから「コントロール パネル\プログラム\Windowsの機能の有効化または無効化」と辿ります。

conf.png

start.png

panel.png

PowerShellの場合は、管理者としてPowerShellを開き、下を実行します。

PowerShell
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName Microsoft-Windows-Subsystem-Linux

再起動を求められるので、再起動します。

Linuxディストリビューションのインストール

Microsoft Store、またはそれ以外の手段で、Linuxディストリビューションをインストールします。

Microsoft Storeの場合は、アプリを起動して「WSL」を検索します。
ピックアップされている無料のディストリビューションとして、Ubuntu 最新LTS版(18.04LTSと20.04LTSも登録されています)、Debian、OpenSUSE、SLES、Alpine、KALIが見つかるかと思いますので、好きなものを選んでインストールします。

wslstore.png

Microsoft Storeを使わない場合は、ディストリビューションのダウンロードリンクから好きなディストリビューションのappxパッケージを選んでダウンロードします(Webブラウザでも、curlコマンドなどでも構いません)。
ダウンロードしたら、PowerShellコマンドでパッケージをインストールします。

PowerShell
Add-AppxPackage .\app_name.appx

Linuxディストリビューションの初期化

ディストリビューションをインストールした段階ではまだ有効化されていないので、初期化して有効にする必要があります。そのためには、インストールしたストアアプリを起動します。

ストアアプリから起動ボタンを押すか、もしくはスタート画面からディストリビューションを選択してください。

image.png

image.png

インストール (WSL バージョン2)

Windowsの機能の有効化

GUI、またはPowerShellを使って、Windowsのオプション機能「Windows Subsystem for Linux(Linux 用 Windows サブシステム)」と「仮想マシン プラットフォーム」を有効にします。

image.png

再起動を求められるので、再起動します。

WSLのデフォルトバージョンをWSL2にする(オプション)

今後インストールするLinuxディストリビューションのデフォルトをWSL2にするには、コマンドライン(PowerShellまたはコマンドプロンプト)で以下のコマンドを実行します。

PowerShell
wsl --set-default-version 2

Linuxディストリビューションのインストール

WSL1と同様なので省略します。

Linuxディストリビューションの初期化

WSL1と同様なので省略します。

LinuxディストリビューションをWSL2で動かすように設定する

Linuxディストリビューションは複数インストールできます。そして、インストールしたディストリビューションごとに、WSLのバージョンを設定できます。

コマンドラインで wsl -l -vを実行すると、インストール&初期化済みのLinuxディストリビューションのWSLバージョンを確認できます。

PowerShell
PS> wsl -l -v
  NAME      STATE           VERSION
* Ubuntu    Stopped         2
  Debian    Stopped         1

インストール&初期化済みのLinuxディストリビューションのWSLバージョンを2に変更するには、コマンドラインで以下のコマンドを実行します。

PowerShell
wsl --set-version <ディストリビューション名> 2
  1. 「Windows 」の後ろに半角スペースを入れるとよい

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