はじめに
息子は5歳になります。やはりスマホで遊ぶのが好きで、何かと触りたがって困ります。
- バッテリー残量が減る。気付くと残量が12%とかになっていて困る。
- 寝ころんで遊ぶ。行儀が悪い。画面も目に近い。
- なかなか手放そうとしない。タイマーをセットさせるが、鳴っても無視している。
そこで、息子用のPCを用意する事にしました。せっかくなのでScratchでも触ってほしいので、それに合った環境を整備しました。
結論からいうと、
- スマホを使用していた時間はそのままPCの使用時間に変わりました。
- 使用時間制限アプリでPC使用時間は一日90分。強制的にログアウトするので時間を守れる。
- 寝ころんで遊ぶ事など出来はしない。
- 主にScratchで遊んでいます。文字入力をサポートするアプリ(後述)を使うことで、一人でも遊べるようになりました。
PC
Lenovo ThinkPad X121e を中古で購入。
| Device | Spec |
|---|---|
| CPU | Corei3 2367M |
| Memory | 2GB |
| HDD | SATA 320GB |
メモリの2Gがちょっと不安でしたが、以下の環境で使用している限りは概ね問題無しでした。1万円。
OS
Lubuntuを入れました。
アプリケーション
いまのところ、ブラウザで見るのはScratchのサイトのみで、他のWebサイトを見たりはしていないのでWebフィルタリングはしてません。主に使っている有用なアプリは以下の4つだけ。
Google chrome
Scratchが快適に動作するブラウザということでGoogle Chromeを入れます。自分が試した限りでは最も高速で、プラグインの追加等をしなくてもFlashが動作するので楽です。
VNC Server
ログイン時にVNCサーバを起動するようにしています。子供がPCを使用している間、別のPCやスマホで子供PCの画面をリアルタイムに監視する事ができます。Scratchで操作がわからない場合など、遠隔でサポート出来ます。あるいは無闇に音がうるさいScratch作品を遊んでいる時にこっそり操作して音量を絞ったりしたりして。
Timekpr
ユーザ毎に使用時間を制限できます。曜日毎に使用可能時間と時間帯を設定できて便利。うちでは一日90分、9:00から20:00までの間のみ使用可能としています。実際に使っている時間帯は幼稚園から帰ってきてからの15:00〜17:00か、夕食後の19:00〜20:00。今日だけ制限時間帯でも使えるようにするとか、任意の使用可能時間を追加するとかも出来るので便利。
GCompris
2歳から10歳の子供向けミニゲームやツールがたくさん入った教育向けアプリケーション。Scratchに飽きるとこっちのミニゲームで遊んでいる。日本語化が完全でなく、ゲーム内の表示が英語だったりするので、ゲームの説明文を代わりに読んでと、いちいち呼ばれる事になる。
Scratchと日本語入力の問題
スマホの代りにPCで遊んでくれるようにはなりました。特にScratchにはまっているのですが、そうなると一つ問題が出てきました。
Scratchは制御文や命令文のブロックをドラッグ&ドロップして繋げるだけでプログラミングができますが、パラメータを指定したり、スプライトにメッセージを言わせるにはどうしてもキーボードを使う必要があります。
こんなかんじ。
数字ぐらいであればキーボードで入力できるのですが、日本語で「ありがとう!」等は入力出来ません。IMEのモード切り替え操作が必要になるし、ローマ字入力は出来ないので、かな入力になりますが、そうすると小文字はShift入力が必要になったりして、より複雑になります。
Scratchで遊んでくれるのは良いのですが、日本語を入力したいとなると、その度「ここに"ホゲホゲ"って入れて」と頼まれるのは面倒です。
どうしたもんかなと思っていましたが、Python + Kivy でGUIアプリが作れるという事だったので、かな文字入力アプリを作ってみる事にしました。
かなカナ入力アプリ
直接ブラウザ側へ文字を出力させるものは難しそうなので、ソフトウェアキーボードで入力した文字をクリップボードにコピーするというものにしました。以下のような感じで動作&使用します。
コードは拙いですが、以下を参照下さい。
https://github.com/masushin/kanakana_keypad
ひらがなとカタカナさえ入力出来れば、今のところ十分だと思うので漢字は入力出来ません。
ランチャーに登録しておいて、アイコンのクリックで起動出来るようにしておきます。
「文字を全部入れたら、"コピー"を押して、文字を入れたいところをクリックしてから、Ctrl+Vを押してね」と教えています。
これで、Scratchを一人で作って遊ぶようになりました。