今回、「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動調査」や LINE NEWSを参考に、10代〜20代で増えている“不正ログイン遊び”の背景と問題点を整理しました。
主な機器によるネット利用
「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)」を参考に見ていきたいと思います。
10代・20代のネット利用の特徴
この表を見ると10代・20代ともに平日は3時間以上、休日は4時間以上ネットを使用していることがわかります。
SNS・ゲーム・動画から 1日中アカウントに触れているというのがわかります。
主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の使用率
You Tubeは数年前から大人気ですね。
どこからその情報知ったの?と聞くと「You Tube」と言われることも多いので納得です。
| 順位 | 10代 | 20代 |
|---|---|---|
| 1位 | YouTube(95.7%) | LINE(97.7%) |
| 2位 | LINE(93.6%) | YouTube(97.2%) |
| 3位 | Instagram(75.0%) | Instagram、X(78.0%) |
| 4位 | Tik Tok(65.7%) | (上記と同じ) |
| 5位 | X(62.1%) | Tik Tok(58.7%) |
10代に増える“不正ログイン遊び”
近年、10代の一部で「友達のアカウントに不正ログインする」行為が“遊び”として広がっています。
例えば、友達のスマホを勝手に操作してSNSにログインしたり、誕生日など推測しやすいパスワードを当ててログインし、勝手に投稿したりするケースがあります。
本人たちは軽いノリや悪ふざけのつもりですが、法律上は不正アクセス禁止法に完全に違反する犯罪行為です。
しかし「友達同士だから大丈夫」という誤った感覚や、SNS文化の中で“アカウントいじりが面白い”と思う風潮から、問題が拡大しています。
(LINE NEWS)
なぜ若者が「犯罪と知らずに」やってしまうのか
① 犯罪の自覚がない
「パスワードを当てただけ」「スマホ触っただけ」という軽い気持ちが多く、“ログインした時点で犯罪”という理解が不足。
② SNS中心のコミュニケーション文化
アカウントを見せ合う・操作し合う習慣が他世代より強く、「境界線が曖昧」になりがち。
③ 認証の大切さを知らない
二段階認証、パスワード管理などを“面倒なもの”と捉えがち。
④ TikTokやXで誤った情報が拡散
「友達のアカウントを乗っ取ってみた」「ログインしてドッキリしてみた」などがバズり、真似する若者が一定数存在。
セキュリティ意識のギャップ(若者と大人)
若者の特徴
- パスワードは「推し名」「誕生日」など簡単なもの
- 同じパスワードを複数サービスで使い回す
- 二段階認証を設定しない
- SNS中心でアカウントへの依存が強い
大人(企業・親)の特徴
- セキュリティ知識はあるが“若者特有の行動”が理解できない
- 「当たり前のルール」が若者には浸透していない
- スマホ利用の監督が追いついていない
➡ 価値観と知識の差分が、大きな事故につながる構造。
アカウント価値が高いのに扱いが軽い
10代にとってアカウントは以下が集約されているため、アカウントを乗っ取られると“個人の人生を壊すレベル”の大きな被害につながる。
- 写真・動画
- DM
- 友達とのつながり
- ゲームデータ
- 推し活の記録
しかし同時に、SNSを共有したり、スマホを貸し借りしたりする文化も強いため、「アカウントの価値」と「扱い方の軽さ」がアンバランスになっている。
親・学校・企業がすべき対策
1. 不正ログインは犯罪だと“具体的に”伝える
抽象的な注意ではなく「パスワードを当てても犯罪」「友達でも犯罪」と明確に説明することが重要。
2. 二段階認証(MFA)の徹底
SNS・ゲーム・メールすべてで必須。
3. 強力なパスワードの作り方を教える
以下は絶対NGと具体例を示す。
- 推し名
- 誕生日
- 電話番号
- ニックネーム
- ペットの名前
4. 学校でSNS・セキュリティ教育を行う
“情報モラル”ではなく“実際に危険なこと”を具体的に教える必要がある。
5. 企業は若者アルバイト・新人向けに特別教育
コンビニ、飲食店、IT企業など「業務アカウントの取り扱い」の教育が必須。
若者のSNS感覚のまま会社アカウントを触ると情報漏えい・不正アクセスの重大事故につながるため。
最後に
今回調べてみて、10代のネット利用の身近さやSNS文化が、不正ログイン遊びの背景に直結していることがよく分かりました。
世代ごとの感覚の違いが“ちょっとした遊び”を大きな犯罪にしてしまう危険もあります。
学校によってはSNSやネットとの関わり方や対策について教えているようですが、高校生たちは軽く捉えているそうです。
犯罪にあってからや、捕まってからだと遅いので、大人は子ども達に繰り返し伝えていくことが大切ですね。

