Amazon WorkSpacesとは
AWS(Amazon Web Services)が提供する仮想デスクトップサービスです。
今回は在宅ワーク時に、自宅の環境ではVPNが使えなかったため、Amazon WorkSpaces(以下「WorkSpaces」という)の仮想マシンから会社のネットワークにVPNで接続した際の手順を紹介します。
※前提条件として、AWSアカウントは取得済み、VPCとサブネットまで設定済みとして話を進めます。
ディレクトリサーバー作成
AWS マネジメントコンソール画面>エンドユーザーコンピューティング>WorkSpaces をクリック。
WorkSpaces画面>ディレクトリ をクリック。
※画像では一覧に作成済みのWorkSpacesが表示されていますが、初期状態では一覧は何も表示されません。
ディレクトリ画面>ディレクトリの設定 をクリック。
※画像では一覧に作成済みのディレクトリが表示されていますが、初期状態では一覧は何も表示されません。
ディレクトリのセットアップ画面が表示されます。ディレクトリタイプはSimple ADを選択。
ディレクトリ情報を入力していきます。
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ディレクトリのサイズ
今回はスモールを選択 -
組織名
URLになります。 -
ディレクトリのDNS名
ローカルでしか使われないため、自由に設定して大丈夫です。 -
管理者パスワード
WorkSpacesに接続する際に必要になります。入力後忘れないようにしましょう。
VPC とサブネットを設定します。
設定したらディレクトリを作成しましょう。
WorkSpaces作成
WorkSpaces画面>WorkSpacesの起動 をクリックし、先ほど作成したディレクトリを指定します。
任意のユーザーを作成します。
バンドルを選択します。VPNでネットワークにつなぐだけなので、最低限のものにします。
WorkSpacesの設定をしていきます。
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実行モード
時間単位で課金されるAuto Modeを選択。 -
暗号化
今回は特に設定しません。 -
タグ
タグを設定します。
確認をして問題がなければ作成しましょう。
これでWorkSpacesの作成は完了です。
WorkSpacesに接続
WorkSpacesの作成が完了すると、ユーザー作成時に登録したメールアドレスにメールが届きます。
メールのURLをクリックするとユーザー認証画面が表示されるので、パスワードだけ入力してユーザーを認証します。
ユーザー認証後、WorkSpaceクライアントダウンロードページを開き、自身の環境に合わせたクライアントをダウンロードしてください。
インストールしたらアプリを起動します。初回起動時は登録コードを要求されるので、メールに記載されている登録コードを入力してください。
登録コードを入力すると、ログイン画面になります。ユーザー名、パスワードを入力してログインしてください。
VPN設定
ここからは全て仮想デスクトップ上での作業となります。
また、ネットワーク設定は私の職場の環境となりますので、ご自身の環境に合わせた設定をお願いします。
コントロールパネル>ネットワークとインターネット をクリック。
ネットワークと共有センターをクリック。
新しい接続またはネットワークの選択 をクリック。
職場に接続します をクリック。
いいえ、新しい接続を作成します をクリック。
インターネット接続(VPN)を使用します をクリック。
インターネットアドレスに職場のIPを入力します。
ネットワークと共有センター画面>アダプターの設定の変更 をクリック。
先ほど作成したアダプター>プロパティ をクリック。
セキュリティタブをクリックして、VPNの種類、データの暗号化を設定します。
セキュリティタブ>詳細設定 をクリック。
認証に事前共有キーを使う を選択してキーを入力する。
ネットワークタブ画面>インターネットプロトコルバージョン4>プロパティ をクリック。
詳細設定 をクリック。
IP設定タグ>リモートネットワーク… を解除。
ツールバーから先ほど設定したVPNを選択し、ユーザー名、パスワードを入力。
接続済みとなれば設定完了です。