プロフィール
年齢:31歳(転職活動時)
学歴:理系大学院修士卒
職歴:ITコンサルタント・エンジニア
転職経験:初めての転職活動
人生初の転職活動を終え、希望の企業から内定をいただくことができました。新卒で入社した大手企業での7年の経験を経て、初めての転職活動。当初は不安でいっぱいでしたが、結果として自分のキャリアビジョンを明確にする貴重な機会となりました。
転職を考えるきっかけ
最初の会社での7年間は、コンサルタントとしてもエンジニアとしても基礎を築く貴重な時間でした。しかし、プロジェクトを重ねるうちに、あることに気づき始めました。それは、短期的な成果だけでなく、「プロダクトの成長に長期的に関わりたい」という思いでした。
特にPdM(プロダクトマネージャー)という職種に興味を持ち始めたのも、このような思いが根底にありました。プロジェクトベースの開発から、一つのプロダクトを育てていく仕事への転換を模索し始めたのです。
視野を広げてくれた好奇心
転職活動を始めた当初は「PdMになりたい」という漠然とした思いだけでした。しかし、カジュアル面談や面接を重ねるうちに、「様々なプロダクトの成長物語を知りたい」という好奇心が芽生えてきました。
フィンテック、HRテック、教育系スタートアップなど、様々な分野のプロダクトに携わる方々とお話する機会に恵まれました。各プロダクトがどのように生まれ、どのように成長してきたのか、その過程で直面した課題をどう乗り越えてきたのかを知ることは、私の視野を大きく広げてくれました。
また、PdM職以外にも、事業開発やその他様々な職種の方々との対話から、プロダクトづくりを多角的に見る視点も養えました。「エンジニアだから技術の話だけ」という枠を超えて、プロダクトの本質的な価値について考える機会が増えていきました。
転職活動を通じて見えてきた自分のビジョン
カジュアル面談や面接を重ねるうちに、自己分析だけでは気づけなかった重要な発見がありました。私が本当に求めていたのは、単にPdMになることではなく、「プロダクトの誕生から成長まで、長期的な視点で関わっていきたい」というビジョンでした。
このビジョンは、様々な企業の方々との対話を通じて、徐々に明確になっていきました。特に印象的だったのは、各企業のプロダクト開発に対する長期的な展望についての議論です。短期的な機能追加や改善だけでなく、プロダクトの5年後、10年後のあるべき姿について語り合う機会が、私の考えを深めてくれました。
結果として6社に応募し、3社から内定をいただきました。不合格の通知をいただいた時は確かに落ち込みましたが、それぞれの面接が自分のビジョンを明確にする貴重な機会となりました。
大手からスタートアップへの選択
大手企業からスタートアップへの転職は、確かに大きな環境の変化です。しかし、「プロダクトの成長に深く関われる」という自分のビジョンに照らし合わせたとき、その不安は期待へと変わっていきました。
特に魅力を感じたのは:
- プロダクトの意思決定に深く関われる機会
- 構想段階から運用まで一貫して携われる環境
- ユーザーとの距離が近く、フィードバックを直接活かせる文化
でした。
これから転職を考える方へ
最後に、同じように転職を考えている方へのメッセージです。
不安を抱えながらの一歩は、誰しも同じです。しかし、その不安に縛られず、様々な可能性に耳を傾けることで、自分が本当に実現したいビジョンが見えてくるかもしれません。
私の場合、「PdMになりたい」という具体的な目標から始まった転職活動でしたが、結果として「プロダクトの長期的な成長に関わりたい」という、より本質的なビジョンに気づくことができました。この発見は、様々な方々との対話がなければ得られなかったものだと確信しています。
自分のペースで、好奇心の赴くままに可能性を探っていけば、必ず道は開けると信じています。皆さんの転職活動が、自分らしいビジョンを見つける素晴らしい機会となりますように!