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Hiveのパフォーマンスチューニングで試した7つのこと

Last updated at Posted at 2014-12-09

Spark, SQL on Hadoop etc. Advent Calendar 2014 - Qiita 10日目の記事です。

とあるプロジェクトにて、パフォーマンスチューニングのために実施した7つのことをまとめました。

この内容はCloudera World Tokyo 2014でお話しさせていただいた内容を再編したものです。

登壇資料 - Hadoopで作る広告分析プラットフォーム
登壇の様子 - 国内最大級のHadoop関連カンファレンスに登壇してきました!

1.YARNが利用可能なリソースの変更

YARNではMR1と異なりスロットではなくコンテナという概念でリソースが管理されます。
以下のパラメータでノードマネージャがコンテナに利用可能なメモリ量、CPU数を変更しました。
yarn.nodemanager.resource.memory-mb
yarn.nodemanager.resource.cpu-vcores

2.クエリパラメータの変更

2.1.Mapperあたりの最大読み取り量を変更

以下のクエリパラメータを利用して1Mapperあたりの入力サイズを制限することでMapperの同時起動数を増加させました。
mapreduce.input.fileinputformat.split.maxsize

2.2.Reducer数の変更

以下のクエリパラメータを利用してreducer数を変更しました。
mapred.reduce.tasks

3.ファイルフォーマットの変更

同一データを異なるファイルフォーマットのテーブルに格納して検証を行いました。
検証したのは以下の4フォーマットです。
RCFile, SequenceFile, Avro, Parquet

RCFile - 弊社環境では最も性能が良かった
SequenceFile - RCFileより少しだけ性能が低かった
Avro, Parquet - 書き込み性能が大幅にダウン

4.バケット化

バケット化を利用すると指定した列のハッシュ値を元にバケット(データブロック)が作成されます。
テーブルをJOINする場合、結合に使う列がバケット化されていればテーブル全体をフェッチする必要がなくなるのでJOIN処理が効率的に行えます。
残念ながら弊社の環境では効果がありませんでした。

Sort Merge Bucket Map Join
結合対象の列がバケット化されており、かつソートされているとJOINがさらに効率化されます。
しかし、こちらも弊社環境では効果がありませんでした。

JOIN, バケット化に関する参考資料

5.ファイルのマージ

small files problem対策として以下のクエリパラメータを利用してファイルのマージを行いました。
hive.merge.mapfiles=true
hive.merge.mapredfiles=true
hive.merge.size.per.task=xxx
hive.merge.smallfiles.avgsize=xxx
※ただしファイルマージステップが実行されるのでINSERTクエリの処理時間が若干増加しました。

6.レプリカ数の変更

HDFSではブロックを複数ノードにレプリケーションする事で耐障害性を高めています。
このレプリケーション数をテーブルの用途に応じて変更して検証を行いました。

6.1.ワークテーブルのレプリケーション数を1に変更

ワークテーブルはバッチ処理の都度生成し直すのでレプリケーション数を1とすることでレプリケーション時間の短縮を試みました。

6.2.頻繁に読み込むテーブルのレプリケーション数をノード数と一致させた

頻繁に読み込むテーブルのレプリケーション数をノード数と一致させることで、各ノードがローカルからデータをロードできるようにしました。(ただし、レプリケーション時間が増加します)

バッチ全体で見た場合にさほど効果が得られなかったため、採用を見送りました。

7.UDF(User Defined Function)の作成

PHPで作成したストリーミング処理をUDFに書き換えることで、処理時間を40%程削減できました。
これは、
 ・UDFではHiveQLを処理するタスクと同一のプロセスで処理が行われる
 (ストリーミング処理では標準入出力を介した外部プロセスとのデータ受け渡しを行う)
 ・PHPとJavaの処理性能の差によるものだと考えています。

以上、弊社で試した7つのことでした。

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