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人工知能概論【第六講】

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Last updated at Posted at 2026-02-15

Lecture06: Summary of Computer Vision Tasks

画像認識タスクの整理とまとめ

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前回の振り返りと今回のテーマ

第五講までで、機械学習の基礎からCNNの仕組みまでを学び、画像認識の「基礎編」が完結しました。
今回の第六講では、これから始まる「応用編 第一部」に向けて、画像認識(コンピュータビジョン)の世界でどのようなタスク(課題)があるのかを整理します。

これを知ることで、なぜ次回の第七講で学ぶ「YOLO」がそれほどまでに注目されているのか、その理由がより明確になります。

1. 主要な4つのタスク

画像認識の技術は、目的(何を知りたいか)によって大きく分類されます。

DDD5.avif

① 画像分類 (Image Classification)

  • 内容: 画像全体を見て「これは何か」を判定します。
  • 出力: クラス名(例:「犬」「猫」「車」)。
  • 特徴: 第四講・第五講で学んだCNNの基本形です。位置までは特定しません。

② 物体検出 (Object Detection)

  • 内容: 画像の中から「何が・どこに」あるかを特定します。
  • 出力: クラス名 + バウンディングボックス(四角い枠)。
  • 特徴: 複数の物体が同時に映っていても、それぞれを見つけ出し、座標も含めて特定します。

③ セグメンテーション (Segmentation)

  • 内容: ピクセルレベルで「どこからどこまでがその物体か」を判定します。
  • 出力: 物体の輪郭に沿った塗りつぶし(マスク)。
  • 特徴: 最も精密な形状把握です。医療画像や背景合成などに使われます。

④ 姿勢推定 (Pose Estimation)

  • 内容: 人物の「関節点(キーポイント)」を検出し、骨格を特定します。
  • 出力: 関節の座標 + 関節間のつながり(スケルトン)。
  • 特徴: 動作解析やスポーツ解析など、「何をしているか」の動的な理解に不可欠です。

2. タスク比較イメージと出力形式

画像認識タスクの進化は、「画像の中の情報をどれだけ細かく、具体的に取り出すか」の歴史でもあります。

■ 視覚的解像度の違い

■ 出力データの比較

タスクが高度になるにつれ、AIが返す「情報の密度」が上がっていきます。

タスク 出力の内容(エンジニア視点) データの持ち方(例) 精密度
画像分類 画像に紐づくひとつの答え class_id: 3 (Dog) 画像全体
物体検出 何がどこにあるか [class, x, y, w, h] 個体(Things)
セグメンテーション どこまでが対象か [0,0,1,1,0,...] ピクセル/領域
姿勢推定 どんなポーズ [kp1_x, kp1_y, conf, ...] 人物の構造

難易度と計算コスト

物体検出からセグメンテーションや姿勢推定へと進むにつれ、処理しなければならない情報量や計算アルゴリズムの複雑さが増していきます。一方で、得られる情報の解像度が上がるため、より高度なビジネス課題の解決が可能になります。

3. なぜ「物体検出」が重要なのか?

ビジネスの現場において最も「費用対効果」が高く、応用範囲が広いのが 物体検出 です。

画像全体を分類するだけでは不十分で、かといって1ピクセル単位で形を切り抜くには計算コストが高すぎる——。その絶妙なバランスを実現し、リアルタイムで実用化にこぎつけたのが、次講で紹介する YOLO です。

いよいよ次回から、この中でも特に現場で大活躍している「物体検出モデル YOLO」の核心に迫ります。

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