IoTLTといった勉強会においては、会場様のご厚意でインターネットに繋がるWi-Fiのアクセスポイントが用意されていることが多いのですが、セキュリティや回線容量の都合などで会場様がWi-Fiのアクセスポイントを用意できない場合もあります。
勉強会の受付中の時間は、スクリーンやマイクでWi-Fiのアクセスポイントを用意がないことを告知できるのですが、LT発表等が始まってしまうと告知ができず、遅れて来た方々が会場提供Wi-Fiを探してしまってLT発表を聞くことに集中できないかもしれません。
そこで、ESP32をWi-Fiのアクセスポイントにして解決できないか考えてみました。
動作環境
-
ESP32-DevKitC ESP-WROOM-32開発ボードなどのESP-WROOM-32搭載ボード
- Installation instructions for Mac OS に書かれている手順でArduino IDEとarduino-esp32をインストール
スケッチ
日本語(+絵文字)のSSIDを設定して、会場提供Wi-Fiが無いことを伝えてみるサンプルのスケッチです。
パスフレーズに関してはランダムなものを設定し、このスケッチが書き込まれたESP32の持ち主であっても接続できないようにしています。
#include <WiFi.h>
WiFiServer server();
#define PASS_LENGTH 32
const char ssid[] = "📶WiFiありません📶";
void setup() {
char pass[PASS_LENGTH + 1];
for (int i = 0; i < PASS_LENGTH; i++) {
pass[i] = (char)random(0, 256);
}
WiFi.softAP(ssid, pass);
}
void loop() {
}
Arduino IDE(macOS)上で絵文字を入力すると、ダブルクォーテーションまで一緒に文字化けするといった現象が発生しますが、スケッチは正常に書き込むことができました
各OSの日本語(絵文字)SSID対応状況
SSID ※WiFiありません※
と 📶WiFiありません📶
で試してみました。
Windows 7
絵文字、※印、ひらがなすべてダメですね...
糸偏の漢字が見受けられるので、UTF-8からSJISに文字化けすると糸偏の漢字がよく出てくるの記事で書かれているような現象が起きているのだと考えられます。
Windows 10
macOS (High Sierra)

iOS 11

Nintendo Switch
勉強会でこれを使う人はいないと思いますが、一応試してみました。
絵文字がSSIDに入っていると、アクセスポイントの検索でSSIDが出てきませんでした。
まとめ
Windows 7以外であれば、日本語+絵文字のSSIDでほぼ問題なさそうです。
絵文字を使ってSSIDを目立たせれば、SSIDでメッセージが伝わる可能性もアップすると思います。