はじめに
最近では、会社で ChatGPT や Microsoft Copilot の利用が始まったという方も多いのではないでしょうか。
しかし、
- 何ができるの?
- 業務で使っても大丈夫?
- 間違った回答をするって聞くけど使えるの?
- 結局どうすればいいの?
という疑問を持っている人も少なくありません。
この記事では、生成AIをまだ業務で使ったことがない方向けに、
- 生成AIとは何か
- 従来のシステムとの違い
- 得意なこと・苦手なこと
- 業務で利用するときの考え方
- 利用するときの注意点
について解説します。
生成AIとは何か
AI
AI(人工知能)とは、人間の知的な作業をコンピュータで実現する技術の総称です。
画像認識や音声認識、自動運転などもAIに含まれます。
生成AI
生成AIとは、文章・画像・プログラムなど、新しいコンテンツを生成できるAIです。
従来のシステムが決められた処理を実行するのに対し、生成AIは学習した知識を基に新しい回答を作ります。
LLM(Large Language Model)
LLM(大規模言語モデル)とは、大量の文章を学習したAIモデルです。
学習した内容を基に、人間らしい文章を生成します。
ChatGPTやCopilotなどのサービスでは、このLLMが「頭脳」として動いています。
従来のシステムとの違い
生成AIは、人間の指示を理解し、状況に応じた回答を生成します。
そのため、
- 調査
- 要約
- 翻訳
- 文書作成
- プログラミング
- アイデア出し
など、人が行う知的作業を支援できます。
つまり、生成AIは従来のシステムの上位互換ではありません。
そもそもの得意分野が違います。
従来のシステム
- 税率計算
- 勤怠集計
- 売上集計
のように、正解が決まっている仕事が得意です。
生成AI
- 要約
- 翻訳
- 提案書作成
- メール作成
のように、正解が一つではない仕事が得意です。
生成AIが得意なこと・苦手なこと
得意なこと
生成AIが得意なのは、「作るのが大変で、人が正しいことを確認できる仕事」です。
例えば、
- 提案書
- メール
- 議事録
- 要約
- 名寄せ
- 手入力データの整形
などがあります。
これらは人が最終確認できるため、生成AIと相性が良い仕事です。
苦手なこと
一方で、生成AIは「正解を保証する仕事」は苦手です。
例えば、
- 税率計算
- 売上集計
- データ変換
- 精密な数値計算
などは、プログラムやExcel関数の方が適しています。
業務で利用するときの考え方
生成AIは作ることが得意です。
しかし、正しいことを保証できません。
つまり、最後に人が確認することが前提になります。
提案書作成で考えてみる
例えば提案書を書く場合、提案書を書ける人なら、
- 生成AIが提案書を作る
- 内容を確認する
- 修正する
- 完成
となります。
一方、提案書を書いたことがない人は、
- 生成AIが提案書を作る
- そのまま提出(内容を確認できない)
- ダメ出し
となってしまいます。
生成AIを使える範囲
「提案書を書ける人」「提案書を書いたことがない人」としましたが、
生成AIを活用できる範囲は、作れる範囲ではありません。
確認できる範囲です。
多くの人は、

「作れる範囲 ⊂ 確認できる範囲」となっています。
つまり、「自分で完成させられなくても、内容を確認できる仕事」であれば、生成AIを活用できます。
また、自分で作れる仕事も、下書きを生成AIに任せることで大幅に効率化できます。
生成AIは新人・部下のような存在
生成AIは、「何でも知っている先生」ではありません。
「優秀だが経験の浅い新人・部下」のような存在です。
新人に仕事を任せるときも、最後は先輩が確認します。
生成AIも同じです。
この考え方を持つと、生成AIとの付き合い方が分かりやすくなります。
利用するときの注意点
① 回答は必ず確認する
生成AIは、もっともらしい間違い(ハルシネーション)を返すことがあります。
回答は必ず確認しましょう。
② 機密情報は入力しない
許可されていない生成AIへ、顧客情報や社外秘情報などを入力してはいけません。
会社のルールに従い、会社が許可した環境で利用しましょう。
③ 正解が必要な仕事は任せない
生成AIは、正解を保証するものではありません。
金額計算や契約内容の最終判断などは、必ず人が判断しましょう。
④ 最初から完璧を求めない
生成AIは、最初から理想の回答になることはあまりありません。
例えば、
- もう少し短く
- 箇条書きで
- 初心者向けに
など、会話しながら改善していくことが重要です。
⑤ 下書き担当として使う
生成AIは、仕事を代わりに行うものではありません。
優秀な下書き担当として活用すると、最も効果を発揮します。
おわりに
生成AIは、万能なAIではありません。
しかし、仕事を大きく効率化できるツールです。
覚えておきたいポイントは次の3つです。
- 生成AIは「正解を保証するもの」ではない
- 最後に判断するのは人
- 「正しいことを確認できる仕事」で活用する
生成AIを使ったことがない方は、まずは次のような仕事から始めることをおすすめします。
- メールの下書き
- 議事録の要約
- PowerPointの文章作成
- Excel関数を聞く
- アイデア出し
きっと、「思ったより便利だ」と感じられるはずです。