はじめに
Windows 11 Pro では設定を変更することにより Hyper-V という仮想環境を使用できますが、Windows 11 Home でも Hyper-V をインストールした後に Hyper-V を使用することができます。
本記事では、Windows 11 Home を使用して Hyper-V のインストール手順を説明します。
使用する PC の仕様
参考のため、使用している PC の仕様を記述しておきます。
- HP Laptop 14s-fq2000
- AMD Ryzen 5 5625U 2.30GHz
- RAM 8GB
- M2 SSD 256GB
- Windows 11 Home
注意事項
Hyper-V を使用する場合には、事前に BIOS の設定で「仮想化機能」を有効にしておかなければなりません。
- BIOS の設定方法がわからない場合には、付属のマニュアル、PC メーカーのホームページなどで検索してみてください。
BIOS 設定例
参考までに、上記の PC の BIOS の設定方法を記載しておきます。
上記の PC の場合には、電源ボタンを押下したのちに以下の操作を行い、「仮想化機能」を有効にします。
- 「ESC」キーを連打する。
- 「Startup Menu」が表示される。
- 「F10」キーを押下し、BIOS Setup を起動する。
- 「→」キーを押下し、「Configuration」TAB に移動する。
- 「↑↓」キーで「Virtualization Technology」の行に移動し、「Enter」キーを押下する。
- 「↑↓」キーで「Enabled」を選択し、「Enter」キーを押下する。
- 「→」キーで「Exit」TAB に移動し、「↑↓」キーで「Save Changes and Exit」を選択し「Enter」キーを押下する。
- 「Save configuration and exit?」と確認されるので、「←→」キーで「Yes」を選択し、「Enter」キーを押下する。
- PCが再起動する。
Hyper-V のインストール
メモ帳を起動して以下のテキストをコピーして貼り付けてください。
pushd "%~dp0"
dir /b %SystemRoot%\servicing\Packages\*Hyper-V*.mum >hyper-v.txt
for /f %%i in ('findstr /i . hyper-v.txt 2^>nul') do dism /online /norestart /add-package:"%SystemRoot%\servicing\Packages\%%i"
del hyper-v.txt
Dism /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Hyper-V -All /LimitAccess /ALL
貼り付けたならば、hyperv.bat という名称で「ドキュメント」フォルダーに保存してください。
- ファイル名は何でも良いのですが、ここでは hyperv.bat としました。
- 拡張子は .bat にしてください。
- 保存するフォルダーはどこでも良いのですが、ここでは「ドキュメント」にしました。
メモ帳に、上記のテキストを貼り付ける
「ファイル」メニューから「名前をつけて保存」を選択する
「ドキュメント」に「hyperv.bat」という名称で保存する
エクスプローラーから hyperv.bat を右クリックし管理者として実行する
実行すると、以下の情報が表示された画面 (ダイアログボックス) が表示されるので、「はい」を押下してください。
- このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?
- Windows コマンド プロセッサ
コマンドの実行状況の表示
「はい」を押下すると、コマンドプロンプトの画面が表示され、パッケージのインストール状況が表示されます。私の環境では、この処理は1分ほどで終了しました。
再起動の確認
処理が終了すると、「今すぐコンピューターを再起動しますか? (Y/N)」と表示されるので、「Y」を入力して、コンピューターを再起動します。
- この時、他のアプリケーションが起動されている場合には、それらを終了してから再起動を実行してください。
Hyper-V の起動
Windows を再起動したらログオンし、スタートボタンを押して「hyper」と入力してください。
上記の画面のように、が表示されると思います。
- Hyper-V クイック作成
- Hyper-V マネージャー
「Hyper-V クイック作成」を起動すると、以下の情報が表示された画面 (ダイアログボックス) が表示されるので、「はい」を押下してください。
以上です。