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Attended Framework テンプレートを使ってみた(Slide版)

Last updated at Posted at 2019-08-05
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自己紹介

  • 木野 雅富( @masatomix )
  • 株式会社プライム・ブレインズ
  • UiPathとの出会い:2017/04 くらいに Studioより先に Orchestrator と出会う。 以後、野良ロボ統制などを目的としたユーザ様にOC導入をメインでやってます。
    • その片手間でC#でカスタムアクティビティを書いたり。。
  • Qiitaにいろいろ書いてます
  • https://twitter.com/masatomix
  • 趣味: ボルダリング

ワークフロー作成時にいつもやる・考えること

  • 設定ファイルを読み込むための処理を、別ワークフローからコピペして...。
  • エラー処理(例外処理)どうやる
  • ログ出力は?

→ いつもやることなので、共通化・ルール化したほうがよいですよね。。


そこで Attended Framework

  • UiPath 社が UiPath Go!で公開している「Attended Framework」テンプレートを用いることで、これらの「メンドクサイ、、だけど大事」な部分をテンプレートにおまかせすることができます。

デモ

  • テンプレートはメインの業務処理を Process.xaml に書いていく仕組み
    • Main.xamlProcess.xaml をInvokeする
  • (デモ実行) 設定ファイルを読み込むサンプル

09.png


いいところやTIPS集


設定ファイル読み込みの標準化

  • Data/Config.xlsxに、設定値をKey/Value形式で管理する機能を提供してくれます。
in_Config("logF_BusinessProcessName")  → AttendedFramework  

設定ファイル読み込みの標準化(Cont.)

in_Config("logF_BusinessProcessName") = AttendedFramework
in_Config("Enable_Screenshot") = False
...
in_Config("logF_RobotType") = Attended
in_Config("Framework_Version") = 1.1.2.0
  • Excelファイルに追記することで、もちろん任意の値を追加することが可能です。
  • 例: 入力データのディレクトリ、出力ディレクトリ、スクレーピング先のURL、、etc..

エラー処理(例外処理)

  • Process.xaml はテンプレートのTry/Catchに囲まれているので、Process.xaml がスローした例外は全てテンプレート側が後処理を行ってくれます。

テンプレートがやってくれること

  • 例外が発生しなかったとき
    • 正常終了のログ出力("Process successful.")
  • BusinessRuleExceptionがスローされたとき、
    • 特に何もせず、発生した例外を再スロー
  • それ以外の例外がスローされたとき
    • スクリーンショットをとって、発生した例外を再スロー

T05.png


テンプレ自体は、、。

  • デフォルトのテンプレはたいしたことをしていないので、各社のRPA導入プロジェクトでルールを定め、定めた処理をココに追記し、それを自社独自のテンプレとして配布するようにしましょう。

  • BusinessRuleException をつかって業務例外とそれ以外を分けましょう」というUiPath社の指針が示されていると理解。


各社で定めるべき例外処理の例

  • Process.xaml を作成する開発者は、業務例外(ビジネス例外)発生時はBusinessRuleExceptionをスローすること」としておき、Framework側が、
    • BusinessRuleExceptionがスローされたら、Message Boxでワークフローを起動した本人にエラーを通知
    • それ以外の例外がスローされたら、(たとえば周辺システムの)想定外の障害の可能性があるので、システム管理者にもメールで通知

してあげる、などが考えられます。

  • ちなみにRE Frameworkなどはビジネス例外以外は処理をリトライする、などもっと高機能です:-)

ログ機能について

→時間の都合で割愛します (´Д`;)

  • テンプレートが「ログフィールドを追加」アクティビティで、いくつかログのフィールドを追加しています。 E03.png

  • ワークフロー終了時に自動出力される実行ログ( C:\Users[ユーザ名]\AppData\Local\UiPath\Logs]\2019-08-03_Execution.log など)にも、
{
  "message": "AttendedFramework02 の実行が終了しました",
  "level": "Information",
  ... 省略
  "machineId": 4,
  "totalExecutionTimeInSeconds": 17,
  "totalExecutionTime": "00:00:17",
  "fileName": "Main",
  "logF_BusinessProcessName": "UiPath Developer Community vol.12 向け業務",   コレ
  "logF_TransactionStatus": "ApplicationException"   コレ
}

と追加フィールドが出力されるようになりました。

  • とくにlogF_TransactionStatus は先の条件分岐のどこを通ったかを示す結果ステータスなので、このフィールドを確認することでワークフローの正常/異常を確認することができます。

ログ機能について補足

  • Orchestrator/Elasticsearch/Kibana を導入している場合 アップされた大量のログを使って、ワークフローの稼働件数や稼働時間を集計することができたりします。

  • Kibanaは「処理件数」「エラー件数」「ロボごとの、時間帯ごとの稼働件数」「指定した時間帯のエラーメッセージ」などなど、ユーザが統制上必要とする情報をキレイに可視化することができて、とてもイイですね。


  • 下記のキャプチャはElasticsearchに蓄積された大量ログのうち、実行完了ログだけをKibanaで抽出し、Kibanaのダッシュボードでロボット達の稼働状況の可視化を行ったサンプルです。

D01.png


まとめ

  • 設定ファイル読み込みを自動でやってくれるのはとても助かる
  • 定番の例外処理も、BusinessRuleException などUiPath社の指針が示されているので、例外設計がしやすくなる。
  • 例外処理などはRE Frameworkとも思想が類似しているので RE Frameworkを使うまえの題材としてもちょうどよい
  • ログ出力もElasticsearchやKibanaなどによる集計を見据えたフィールド追加がされているのがよい
  • UiPath Go!にサインアップしないとダウンロード出来ないのは非常にメンドクサイ

などなど。目先の作業をさらっと自動化するなど、小規模の場合でも生産性は落ちないので、使わない手はないなーーとおもいました。


まとめ2

  • 「テンプレート自体に更新がはいったとき」どうやって各開発者の端末に反映させるの?
  • 開発時と本番で設定ファイル替えたいんだけどどうする?
  • RE Framework とのちがいは?どっちがイイの?

などなど他にもいろいろ話したいのですが時間切れです。
Qiitaに色々書いてますので興味がありましたら、見てみてください。。


関連リンク


ご清聴ありがとうございました。

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