BGP

BGPはAS間のプロトコル

単一のAS内では、ルーティング・プロトコルとしてOSPFとISーISが広く用いられている。自律システム間では、それとは異なるプロトコルBGP(Border Gateway Protocol:ボーダー・ゲートウェイ・プロトコル）が使われている。

BGPなどの一般的なインタードメイン・プロトコルは、多くの種類のルーティング・ポリシーがAS間のトラフィックに利用できるようにするために設計された。

インタードメイン・プロトコル

インタードメインルーティングプロトコル(IDRP)は,OSIやインターネットでの普及が見込まれている政策的経路制御プロトコルである.IDRPではネットワークの運営や管理についてのローカルな方針(ポリシー)を反映した緻密な経路制御を行えるが,反映すべきポリシーが多くなると極端に設定が複雑になる.

ルーティング・ポリシーの具体例

インターネットを使うにはお金を払う　トランジットサービス

一般的なポリシーを一つは、顧客ISPは、インターネット上で、自身以外のネットワーク上の宛先との間でパケットを届けたり受け取ったりするために、別のプロバイダISPに料金を支払うというものである。このとき、顧客ISPはプロバイダISPからトランジット・サービス(transit service)を契約すると言われる。

インターネットを使用するためにISP間の接続をする

こうしたISP間の接続は、多くの場合IXPs(Internet eXchange Points:インターネット相互接続点)のリンクで行われる。IXPsとは、他のISPと接続するために、多くのISPのリンクが集まっている設備である。

他ASに対する支払いを軽減する

AS２とAS3が大量のトラフィックを交換しあっていると仮定しよう。これらのネットワークはすでに繋がっている状態にあるので、希望に応じて、異なるポリシーを用いることができる。例えば、お互いに無償で直接トラフィックのやり取りをすることも可能である。こうすれば、AS1がAS2とAS3に代わって運ばなければならなかったトラフィック量が減り、場合によってはAS1への支払いも軽減される。このポリシーは`決済不要ピアリング(settlement-free peering)または決済不要相互接続(settlement-fee interconnection)と呼ばれる。

アドバタイズがないと許可されていないから転送されない

2つのASが互いにルーティングアドバイズを送り合い、それぞれのネットワーク内に存在するアドレスを知らせる。そうすることで、AS2とAS3の間でパケットをやり取りできるようになり、AからB、BからAへと直接パケットを送信できる。ただし、決済不要ピアリングは推移的ではないことに注意すべきである。

アドバタイズ

ITの分野では比喩的に、ネットワーク上で制御情報などを広く告知する機能や挙動などのことをこのように呼ぶことが多い。
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ネットワーク制御などの分野で、ある機器が別に機器に管理情報などを伝達することをアドバタイズメントということがある。例えば、ルータが隣接するルータに経路情報を教えることを「ルートアドバタイズメント」（route advertisement）という。

感想

BGPとはISPそれぞれのルーティング・ポリシーの中で通信するためものだった