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プロジェクトマネジメント

Last updated at Posted at 2022-11-05

プロジェクトマネジメントの体系

プロジェクトとは、

特定の目的を達成するために組織・実施される活動のことで、「開始日と終了日を持ち、調整し、かつ管理する活動で構成するプロセスの独自性のある集合であると定義されている。

JIS Q 21500:2018

プロジェクトを円滑に進めるための手引きとしてプロジェクトマネジメントの概念やプロジェクトの中で行うべきプロセスを提示している。

プロジェクトマネジメントの10項目の対象群

プロジェクトの統合

複数の対象群にまたがる活動の指揮、管理、調整

プロジェクトのステークホルダ

利害関係者の調整と情報共有

プロジェクトのスコープ

活動範囲の定義必要作業の洗い出し変更管理

プロジェクトの資源

必要な機材や要員の配置計画の作成と資源管理

プロジェクトの時間

スケジュールの策定と進捗管理

プロジェクトのコスト

予算編成とコストの管理

プロジェクトのリスク

発生する可能性があるリスクの特定・評価と対応

プロジェクトの品質

成果物の品質目標の策定品質コントロールの実施

プロジェクトの調達

機材・人員の外部からの調達や業務委託に関わる管理

プロジェクトのコミュニケーション

プロジェクトメンバ間の情報伝達と管理

PDCAサイクルの5つのプロセス

立ち上げ

目標・成果物・達成基準などを定めたプロジェクト憲章を策定し、開始の許可を得る。

計画

各対象群で行う活動内容と順序を計画。以降のプロセスで管理・評価を行うためのベースラインとなる。

実行

計画に基づき、各対象群の活動を行う。またプロジェクトの成果物作成のための支援を行う。

終結

活動結果を検証・報告し、プロジェクト終了の了承を得る。またドキュメント類を整理・保管する

管理

実行で行った結果と計画との差異を監視し、必要があれば日程・予算その他の項目の変更などの調整を行う。

プロジェクトのステークホルダ

ステークホルダとは利害関係者のこと。
開発プロジェクトでは、システムの発注者と受注者、ユーザ、プロジェクトマネージ、プロジェクトメンバ、外部委託先などが該当する。
その対象群の目的は、利害関係が対立しがちなステークホルダ間の調整を行い、プロジェクト活動を円滑に進めることにある。
ステークホルダの特定は、「誰が利害関係者か」ということだけでなく、プロジェクトへの関わりの深さや影響力の大きさ、ステークホルダ間の関係も明らかにして、ステークホルダ登録簿に記載しておく。

プロジェクトのスコープ

プロジェクトで「何をどこまでやるか」という範囲を明確にすることをスコープと呼ぶ。
対象群スコープではプロジェクトの遂行に必要な作業を洗い出していくが、これを用いる手法がWBS(Work Breakdown Structure)である。
WBSでは、作業を階層化し、管理可能な大きさに細分化する
WBSの最下位レベルの作業項目はワークパッケージと呼ばれ、この項目で管理活動が行われる。

プロジェクトの資源

対象群「資源」は、プロジェクト活動に必要な資源を、過不足なく、適切なタイミングで確保し管理するための活動。
「しげん」には人員、施設、機器、インフラストラクチャ(電源やネットワークなど)、ツール(ソフトウェアなど)等が含まれている。さらに、プロジェクトチームの育成や要員の指導・教育もこの対象群で行う活動

プロジェクトのリスク

対象群「リスク」で扱うリスクには、発生するマイナスの影響が出るリスク(脅威)と、プラスの影響を与えるリスク(好機)の2種類がある。
プロジェクトの活動の中で発生が予測できるリスクに対して、脅威は影響を最小限に抑え後期は最大限に活かせるように、あらかじめリスクに対応する戦略と具体的な対策を考え、発生時に確実に実行することがこの対象群の目的となる。

  • 「リスク」というと「良くないことがおこる可能性」とイメージされますが、経済学上で使う場合などは「不確実性」を表すもので、「良くないこと」を意味するものではありません。
    そのため、リスクには脅威(マイナスのリスク)もあれば、好機(プラスのリスク)もあります。
    出典 https://ssaits.jp/promapedia/concepts/risk-response-strategies.html#

脅威

回避

リスクの発生を完全に避けるための対策を行う。

転嫁

リスクの発生時に被るマイナスの影響を第三者に移転する。

軽減

リスクの発生確率やマイナスの影響を許容レベルに抑える
例: 古い機材を使わない。

受容

リスクの発生や、発生時に受ける影響を容認する。

エスカレーション

上位者、上席者に指示を仰ぐことです。
出典 https://ssaits.jp/promapedia/concepts/risk-response-strategies.html#

好機

活用

好機が確実に来るように積極的な対策を行う。

共有

好奇を得やすいよう、第三者に活動の一部を割り当てる。
例:外部の専門家をアドバイザーを迎える。

強化

後期の発生確率が高まり、プラスの影響が増大する要因を最大化する
例:プロジェクトで開発するシステムの品質向上や日程短縮のための、高性能サーバ機を調達。

受容

リスクの発生や、発生時に受ける影響を容認する

エスカレーション

脅威と同じく、プロマネやプロジェクト・チームの上位者・上席者に判断を仰ぐことです。
出典 https://ssaits.jp/promapedia/concepts/risk-response-strategies.html#

信頼度成長曲線の関連記事

プロジェクトのコミュニケーション

システムの発注者と受注者、開発者とユーザなど、利害関係者間の認識のズレを防ぎ、プロジェクトメンバ間の意思疎通を図って円滑にプロジェクトを進めるには、情報の共有化と適切な管理が不可欠となる。代表的なコミュニケーション手段には、次の形態がある。

プッシュ型コミュニケーション

特定の受け手に限定して情報を送る1対1の伝達手段で、電子メールやFAXなどがこれに分類される。それぞれの受け手へ個別に情報を受けるため、受け手の数が多いと、送り手側の手間がかかる。

プル型コミュニケーション

受け手自身が、蓄積された情報の中から必要なものを選んで取り出す1対多の伝達手段。送り手側は蓄積場所に情報を置くだけなので、手間がかからない。反面、受け手は能動的に蓄積場所にアプローチしないと情報が入手できない。

問題を解いた気づき

イントラネットサイトとは?

イントラネット上の情報や掲示板の書き込みなどがこのタイプに分類される。

テレビ会議

相互型コミュニケーションに該当する。

出典

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