先に結論だけ
three.js r135のexamplesにて、dat.guiがlil-guiへ移行しました。dat.guiのメンテナンスは今後続かないと思われます。import文を書き換えるだけでほぼ移行が完了するので、dat.guiを利用中の皆さんはlil-guiに移行しましょう。
はじめに
この記事は、dat.guiのメンテナンス状況と、移行先となるlil-guiの紹介をするための記事です。
想定する読者
- dat.guiを使っている
- dat.guiのメンテナンスが途絶えており困っている
想定する環境
- three.js r135
- dat.gui 0.7.7
- lil-gui 0.13.0
dat.guiとは
A lightweight graphical user interface for changing variables in JavaScript.
JavaScriptで変数を変更するための軽量なグラフィカルユーザーインターフェースです。
dat.guiは軽量な、動的に値を変更できるGUIコントローラーです。動作中のパラメーターを変更できるため、three.jsなどの描画系JSライブラリのサンプルページに利用されてきました。
しかし、近年更新が途絶えたままとなっています。
lil-guiとは
lil-gui
Makes a floating panel for controllers on the web. Works as a drop-in replacement for dat.gui.
ウェブ上のコントローラ用にフローティングパネルを作成します。dat.gui.の代替品として動作します。
lil-guiは更新の途絶えたdat.guiの代替品として開発されました。
three.jsでの採用
lil-guiはthree.js r135でdat.guiの代わりに採用されました。この状況を鑑みると、dat.guiのメンテナンスはもう続かないと思われます。
マイグレーションガイド
For most projects, moving from dat.gui to lil-gui should be as simple as changing the import URL.
ほとんどのプロジェクトでは、dat.guiからlil-guiへの移行は、インポートURLを変更するだけで簡単にできます。
マイグレーションガイドの通り、lil-guiはほとんどの場合dat.guiと互換性を保っています。そのため、ライブラリのimport URLを書き換えるだけでそのまま動作します。主な変更箇所はカラーコントローラーにありますので、カラーコントローラーを利用している方はマイグレーションガイドを確認してください。
以上、ありがとうございました。