最近投資詐欺サイトへ誘導するXの投稿が確認されているので、気になることを少しまとめてみた。
urlscanのサンプル
某新聞を騙った投資詐欺サイトへ誘導するものになっている。
Xのアカウントについて
投稿を拡散しているXのアカウントをいくつか見てみたが、直近でアカウントを作成したというわけではなさそう。


また、過去の投稿内容を見てみると、はるか昔に何かしらの投稿がされている形跡があった。


ダークウェブなどの地下市場にSNSアカウントを販売している業者がおり、そこには使われずに放置されているSNSアカウントなどを乗っ取って販売していたりするので、そういうところから購入してキャンペーンをしていると思われれる。
画像はChatGPTで生成?
投資詐欺サイトには、リアルに見える画像が使われているが、これらは作られたものなので実際には存在しない。
ある投資詐欺サイトを見てみると、「1779044036.ChatGPT_Image_17_____2026__.__21_53_45.png」という名前の画像が読み込まれていることがわかる。

攻撃者も生成AIを使っていることがわかる。
この名前の画像がない投資詐欺サイトもあるので、ファイル名をリネームし忘れたオペレーションミスなのかもしれない。
特徴的なコメント
投資詐欺サイトのソースコードを見てみると、ロシア語らしき言語で書かれたコメントをいくつか確認できる。


この投資詐欺サイトを作成した人は、その言語圏の人だろうと推測できる。(ただし、最近のサイバー犯罪は分業化が進んでいるため、実際にオペレーションしている人も同じとは限らない)
/landers/api/integration/back.js
投資詐欺サイトが表示される時に、「/landers/api/integration/back.js」というJavaScriptファイルが読み込まれる。

中身を見てみると、ブラウザの戻るボタンを乗っ取って、特定のページを表示させるための処理が書かれている。(バックボタンハイジャックと呼ばれるものである)
履歴スタックの積み上げ
if (!isIos()) {
checkUserGesture(function () {
pushState();
createFrame(frameName, backLink);
});
} else {
pushState();
createFrame(frameName, backLink);
}
function pushState() {
for (var t = 0; t < 3; t++) {
let s = { cpa: t };
window.history.pushState(s, "", window.location);
}
}
戻るボタン検知
function backInFrame() {
if (!isIos()) {
trace("Not IOs, cheching gesture!");
checkUserGesture(function () {
pushState();
trace("Pushed state after gesture.");
createFrame(frameName, backLink);
});
} else {
trace("IOs found!");
pushState();
trace("Pushed state.");
createFrame(frameName, backLink);
}
window.onpopstate = function (t) {
trace(`Popped state!`);
t.preventDefault();
if (!isIos() && !!!t.state) {
trace("OnPopState: Not IOs and no state!");
return;
}
trace(`Popped state: ${JSON.stringify(t.state)}`);
switch (t.state.cpa) {
case 1:
trace("Time to show landing!");
if (redirect) {
window.location.href = backLink;
} else {
showFrame(frameName);
createFrame(showcaseFrameName, showcaseLink);
}
break;
case 0:
trace("Time to show showcase!");
showFrame(showcaseFrameName);
break;
default:
break;
}
};
}
ちなみに、このファイルで検索すると、他の投資詐欺サイトもヒットするので、ちょっとしたハンティングにも活用できる。