こんにちは、学生エンジニアのMasamichiです!仕事と大学とサークルで忙しすぎて過労死しそうな毎日を送っています💪
さて、今回は27卒(2回生)である自分が、某メガベンチャーの26卒向け就業型インターンに通ったので、せっかくなので記事にしてみました。26卒以降の方はこれを読んでおくことで、もしかしたら就活へのアプローチが変わるかもしれません。
- 就活向けの記事ではないので内定を取得するためのHow To記事ではないです
- 自分はインターン≠就活だと考えている派であり、あくまで採用という観点から内定を取得するための考え方を紹介する記事です
前提
この記事の有効性を示すために、著者の紹介を少しだけしておきます。
人物
- 情報系の大学2回生でプログラミングサークルに所属
- プログラミング歴は記事執筆時の時点でちょうど1年くらい
- ハッカソンには過去4回出場しており、2度受賞している
- バックエンド開発が得意で、Python, Node.js, GCPあたりをよく触る
- フロントエンドはお気持ち程度にVue, Reactがかけるレベル
インターン実績
戦績としては大体50:50くらいですで過去現在でベンチャー5社、メガベンチャー3社を受けています。この結果を見ていただければ分かるとおりそこまで順調にきているわけではありません。
- これまでに受けた数: 8社
- 書類落ち: 2社
- 面接落ち: 1社
- 選考中: 1社
- 内定: 4社
内定するまでの流れ
書類選考
まず一番最初に書類を出しました。Web上では26卒までしか受けられないようになっていたため、27卒である自分は2026年の12月に卒業するというパワープレイな卒業予定を指定して書類を提出しました💪。
幸いなことに、備考に27卒である旨と、これまでのインターン経験と開発経験、ポートフォリオをしっかり書いたところ、例外で選考を通していただきました。
人事面談
次に人事の方と面談させていただきました。あくまで面談だったので人事の方に選考の概要やインターンの話、キャリアなど様々な相談に乗っていただきました。
エンジニア面接
次に自分が配属予定である部署のエンジニアの方と面接をすることになりました。面接官の方がかなりフレンドリー?フランク?な方でかなり喋りやすい雰囲気であったため自分の頭にあることをすぐに取り出して話せる状態で面接を受けることができました。詳細な会話内容は伏せますが、自分がやってきた開発経験の中でいくつか話をピックアップして聞かれ、技術トークで盛り上がるといういい感じの流れで会話を進めることができました。
面接後のフィードバックでは次のような点を評価されたようです:
- 良かった点
- 行動力が高い <- ※おそらく年齢ポテンシャル評価が高かった
- プログラミングでちゃんと苦しんだことがある点
- わからないものをすぐに質問する点
- 改善点
- 話が長い
- 自分が参加予定の部門への知識の不足
総括して、高めの評価をいただくことができ、自分でも割と満足のいく面接ができたので多分行けるんじゃないかという所感がありました。
内定
面接内容もあってかエンジニア面接中に直接内定をいただくことができました。面接自体のフィードバックとインターンの内容について軽く話して終了という形になりました🔥
内定を取るために必要だったこと
1. 実務経験
当たり前ですが評価のウェイトはここが一番大きいです。自分の体感では内定の3割くらいを占めている気がします。どれだけ優秀でも実務経験がないと面接時の評価は最高評価で70点しかもらえません。もしあなたが実務経験をしたことがないのであれば、とりあえずどこかの企業で1dayでもいいので参加しましょう。
自分の場合はこれまでに複数社で長期インターンの経験があることと、仕事ができる(=報連相やコミュニケーションといったソフトスキル的な)部分が評価された印象でした。実務経験の有無で見ているのはコーディングスキルというよりも、むしろチームに入れて大丈夫な人間かを見ている減点式の項目であることに気づきました。
2. 開発経験
ここも評価のウェイトが非常に大きく、2割強を占めているはずです。業務的な開発経験というよりは個人開発やハッカソンなどの、自分で試行して設計して開発し、自らリファクタリングする能力を見ています。具体的には1つのプロダクトで以下のような話をできるといいと思います:
- 技術選定の理由
- 一つひとつの技術を毎度深ぼって聞かれます
- 設計への理解度
- 設計自体の有効性や思想を理解していることも必要ですが、おそらくチーム開発への有効性やリファクタリングコストへの理解度などを見ている印象でした
- 苦労した経験
- その技術のどんな部分で課題に直面し、どういう技術を使って解決したか、また解決できなくて他の方法にしたのかを詳細に語る必要があります
- これまでに8社の面接を受けましたがリファクタリング、スケーリングについては一番集中攻撃されたので、おそらく開発経験のフィールドで一番期待している部分なのでしょう
- 解けない課題に対してのアプローチ
- もし問題が解決しない、エラーが治らなかった時にどうするか、したかという点をふかぼられました
- 実際に自分がしたことをそのまま話せばいいです
この辺りの質問はテンプレートと言っていいほど聞かれることなので、あらかじめ自分の主力プロダクトくらいでは話せるようにしておいた方がいいですね!
3. 仕事できる力
仕事ができるかどうかをアピールできると、例え実務経験がなくても十分埋め合わせができると思います。一つ注意点なのが「仕事ができるかどうか」は、加点方式でなく減点方式です。
例えばよくある例であるのが「バイトリーダーやってました!」や「何十人定連増やしました!」みたいな加点としてのアピールです。これらはありきたりな上に最終評価が最高でもこの地点だということです(ここから減点が始まるから)。
一方社会人としての減点が少ないと、最終的な評価が+になるので組織の生存意識的にも重要です。それの最たる例が「報連相が早い」や「ストレス耐性がある」などです。これらは減点対象ではないことと同時に、イメージとして+に働きます。報連相が早い→報告が遅くない→上司が仕事をやりやすい→部下として扱いやすい→仕事できる、と言うふうな流れです。
これも経営者目線なるものに立って考えてみれば当たり前です。会社の歯車の1パーツを購入する時に、誤作動率30%の高級品より、誤作動率5%のパーツをワークマンで買うはずです。これは行動経済学で最も基本的な「損失回避」という考え方なので覚えておくと良いでしょう。
内定に必要ないもの
自己分析
よく就活界隈でよく言われるやつですね。自分の強みと弱みを理解してより自分への解像度を高めようというものだと思います。ストレングスファインダーが有名ですよね。
個人的に、自己分析は、こと内定において最も時間の無駄である行為の一つだと思っています。いくら大企業の優秀な人事や面接官から良質なフィードバックをもらおうが、自分が判定できるような理解などたかが知れています。
有名なマネジメント本にリーダーの仮面という書籍があります。ここで紹介されている「会社が個に適応するのではなく、個が会社に適応する」という考え方には全面的に賛成で、人間自体が備えている能力なんてそんなに差が出ないです。そしてそう言った内部的な能力を面接官はあまり評価対象にしません(前述した通り、仕事できるかは減点方式だから)。そのため、個は自身が成長する過程で会社の方向性に則るため自分が分析したであろう自己形成はどんどん会社色になっていきます。故に、手持ちが少ない状態で頑張って自分っぽいと思い能力をいくら分析してアピールしたところで、その影響力は0です。
採用される人間になるために必要なのは自己分析などではなく「実際に目に見えて存在する経験」だけです。具体的には開発力、会計知識、法知識、数学、マネジメントスキル、コミュニケーションスキルなどが該当します。このことにより実務経験と開発経験が重要視されるわけです。実際に面接官の立場になってみて考えると当たり前ですが、スキルを持っている人を採用する方が楽だからです。
これらから、自己分析してる暇があればまだリーダブルコード読んでる方が幾分かマシということがわかったと思います😂
志望動機
先ほどの内容とほぼ同じですが、これも実際に目に見えて存在するものではないので評価点に加味する必要がない(一律で1割くらい入る点だから)からです。まずエンジニア面接では志望動機はほぼ聞かれません(自分は聞かれたことない)。入ったらどのプロダクトチームの開発現場に入りたいかくらいはいうべきですが、お前が入りたい理由なんて興味ねぇよって話ですよね。入りたい理由は自分の心のうちでとどめておきましょう
結論
結論として、何回生でもメガベンチャーの長期インターンに合格できる方法はシンプルで「実際に現実として存在する経験を増やすこと」です。ストレングスファインダーや自己分析などではなく、実務経験や開発経験といった目に見えるものの尺度で計測できる要素を増やしましょうというお話でした。
冗長
自分も大学に入学し、プログラミングを始め、様々な企業の面接を受け、受かって落ちてを繰り返す中で最も現実的で再現性のある回答がこれであることに気づくことができました。悲しいがな自分は学歴とか具体的な取り柄がない人間だったので、こういう考え方をする他なかったとも言えるので、もし違う角度からモノが見えている方がいらっしゃれば是非喋ってみたいなと思っています☺️
終わりに
今回は2回生で26卒のメガベンチャーインターンに合格した自分が、経緯と内定をもらうために重要視している考え方を紹介しました。この記事を読んで、コメントやXなどでフィードバックをいただけると非常に嬉しすぎるのでよろしくお願いいたします!