GitLab 10.2 リリース
GitLab 10.2 がリリースされました! ブログを書くのをさぼってたら GitLab 10.2.1 がリリースされていました!
毎月ブログを読みながら変更点をチェックしているのですが、今月は Kubernetes とか Enterprise Edition の機能追加が多く、個人的にうれしいものはあまりありませんでし。た
よもやま
GitLab Meetup Kagoshima 開催など
12/11 (月) 19:00 から GitLab Meetup Kagoshima #1 が開催されます。南九州の方で、東京まで行くのはちょっと... という方はぜひ遊びに来てください。
また、GitLab.JP Slack チャンネルもありますので、こちらもぜひ!
GitLab Adevent Calendar 2017 もまだまだあいてます!
成果物の HTML プレビューが動かない
GitLab 10.1 で追加された成果物の HTML プレビューですが、バグがありまして動きません。(少なくとも Omnibus Package では) 9.3 でなおるようですが、回避策はあります。
chroot された GitLab Pages サーバーの chroot 先に /etc/resolve.conf
がないために起きる現象です。コピーすれば動きます。
$ mkdir -p /var/opt/gitlab/gitlab-rails/shared/pages/etc
$ cp /etc/resolv.conf /etc/hosts /var/opt/gitlab/gitlab-rails/shared/pages/etc/
HTTPS で運用している方はルート証明書も必要になります。
この件でもう一つ残念なことが。10.2 でプライベートリポジトリでも成果物の HTML プレビューが有効になる予定でしたが、10.3、10.4 と変更されて、最終的に半年以内に対処するに変わりました。
変更点
今月は少なめです。
Configurable Issue Boards EE Only
説明を読む限り、グループまたはプロジェクトの両方の Boards でマイルストーンと関連付けも含めてあらゆる設定ができるようになったようです。
Multi Boards そのものが EE の機能なため、以前の状態というのを調べることができず、はっきりとはわかりませんでした。
One-click install for Helm and Ingress on Kubernetes
Kubernetes についてよくわからないので外しているかもしれませんが、GKE クラスターの自動構築機能に Helm と Ingress も追加されたようです。
Subgroups and projects on the group page
グループ内のサブグループとプロジェクトの一覧ページが改善されました。
以前は以下のようにグループのサブグループとプロジェクトの一覧は別の画面でした。サブグループ内のプロジェクトを探そうとすると結構面倒でした。
今回から、サブグループとプロジェクトの一覧が統合され、しかもツリーになりました! かなり見やすいです!
Personal Access Tokens replacing Private Access Tokens
10.2 でプライベートトークンが廃止され、パーソナルアクセストークンに置き換わります。
プライベートトークンは問題があり、以前より、より安全なパーソナルアクセストークンが導入されています。
- プライベートトークンはユーザーごとに一つで、アプリごとに共有することになる
- プライベートトークンはそのユーザーの全権限を持つ
パーソナルアクセストークンは、アプリごとに権限やスコープを制限してトークンを発行できるようになっています。
プライベートトークンは廃止されますが、パーソナルアクセストークンにマイグレーションされますので、プライベートトークンを使っているアプリが動かなくなるということはないそうです。
ですが、これを機会にプライベートトークンを使っているアプリを整理して、適切なスコープのパーソナルアクセストークンに置き換えてみてはいかがでしょうか?
GitLab Mattermost 4.3.2
GitLab Mattermost が 4.3.2 にアップグレードされました。
セキュリティアップデートを含んでいるそうです。
Promote project milestones to group milestones
GitLab のマイルストーンはプロジェクトだけでなくグループにも作れるようになっています。プロジェクトマイルストーンをグループマイルストーンに昇格できるようになりました。
最後に
今月はちょっと寂しかったですが、Enterprise Edition や Kuberenetes を活用している方はうれしかったのではないでしょうか?
来月ですが、GitLab Direction を見ると、Scan source code for security issues が気になります。
どこまで検査してくれるかは分かりませんが、簡単なものでもないよりはましです。検査そのものは外部のツールを使うようですが、Issue と連携した機能も付くようです。
(具体的には Languages and frameworks support に書いてある通りのようです)