GitLab って何?
今日から GitLab Advent Calendar 2016 が始まります。初日は軽く GitLab の紹介をしたいと思います。
GitLab
GitLab は GitHub にインスパイアされて作られた Git リポジトリをホスティングをするソフトウェアです。以前は GitHub と比べると見劣りしていましたが、今は遜色ありません。強いていえば、日本語の情報が少ないところが問題でしょうか...
GitLab unifies issues, code review, CI and CD into a single UI
公式ホームページにあるとおり、Issue (課題) の管理、コードレビュー、CI と CD (継続的デリバリ) をひとつの画面で行うための統一的な機能を提供しています。
GitHub と同様にソースコードを見たり、Issue (課題) 管理を行ったり、Wiki を書いたり、おおよそ開発に必要な機能が含まれています。これらの機能をウェブブラウザーで利用することができますので、お手軽に使うことができます。
GitHub で有名な Pull Request にあたる Merge Request もありますのでご安心を!
どういった機能があるかは GitLab Advent Calendar で誰かが書くと思いますので、そちらを見てください!
製品
GitLab CE/EE
GitLab にはオープンソース版の GitLab Community Edition (GitLab CE) と機能が強化された有償の GitLab Enterprise Edition (GitLab EE) の二種類のソフトウェアがあります。
こちらは自前でサーバーを用意してインストールする事になります。ソースコードだけでなく、rpm/deb パッケージ、Docker、AMI などでも配布されており、簡単にインストールすることができます。
一般的な使い方をしている限り、GitLab CE と EE にそれほど大きな違いはありません。サポートが必要だったり、ミラーリングやマルチ LDAP などの大規模で使う場合を除けば GitLab CE で十分でしょう。
それ以外の製品
GitLab には Slack ライクなチャット GitLab Mattermost も用意されています。こちらもオープンソースで無償で使うことができます。
それ以外にも、CI/CD 機能の GitLab CI 及び GitLab CD、Docker Image のホスティング機能の Container Registry があります。
GitLab CI/CD と Container Registry は GitLab CE に完全に統合されており、シームレスに使うことができて大変便利です。
サービス版
GitLab 社は GitLab CE/EE のサービス版も提供しています。
ひとつは GitLab のサービス版である GitLab.com です。こちらなんとプライベートプロジェクトまで無償で作ることができます。更に GitLab CI/CD の利用もプライベートプロジェクトでも無償です。使わない手はないと思います!
もうひとつが、自社専用の GitLab が欲しいけどサーバー運用はしたくないという人向けの有償ホスティングサービスの GitHost.io です。バックアップやアップデートもサービスに含まれています。
まとめ
製品名 | 料金 | 説明 |
---|---|---|
GitLab Community Edition (CE) | 無償 | オープンソースでサーバーにインストールして使います。 |
GitLab Enterprise Edition (EE) | 有償 | CE の機能強化版。同じくサーバーにインストールして使います。 |
GitLab Mattermost | 無償 | Slack ライクなオープンソースのチャット。インストールして使います。 |
GitLab CI/CD | 無償 | CI や CD を行います。GitLab CE に統合されています。 |
GitLab.com | 無償 | GitLab 社が手掛ける GitLab EE のサービス版。インストールせずにすぐに使えます。プライベープロジェクトも CI/CD まで含めて無償で使えます。 |
GitHost.io | 有償 | GitLab 社が手掛ける GitLab CE/EE の有償のホスティングサービス。 |
とりあえず使いたい人は GitLab.com を、社内で使いたい人は GitLab CE (や GitLab Mattermost) を導入するとよいでしょう。
特に GitLab.com はプライベートプロジェクトが CI/CD 込みで無償で使えますので、安価なプライベートリポジトリのホスティングサービスを探している人にはうってつけです。