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Shiny Serverの構築(Win+VirtualBox+Ubuntu)

Last updated at Posted at 2017-04-20

##1. はじめに
 Rで作ったShinyアプリを、社内など、同一LAN内で共有する方法について書いておきます。今回は、以下の手順でWindows PC(64bit)上にShiny Serverを準備します。他にも、AWS上に構築する、Dockerを利用するなどの方法があるようです。

  • Virtual Boxのインストール
  • Vitural BoxにUbuntuをインストール
  • UbuntuにShiny Server をインストール
  • 設定、アプリの設置など

##2. VirtualBoxのインストール
###2-1. VirtualBoxのダウンロード
OracleのサイトからVirtualBoxをダウンロードします。(今回はWindows版)
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/virtualbox/downloads/index.html?ssSourceSiteId=otnjp

###2-2. VirtualBoxのインストール
手順に従ってインストールします。※1

  • タイプ:Linux
  • バージョン:Ubuntu(64-bit)
  • メモリーサイズ:1024 MB
  • ハードディスクのファイルタイプ:VDI(VirtualBox Disk Image)
  • 物理ハードディスクにあるストレージ:可変サイズ
  • ファイルの場所とサイズ:10 GB

##3. Ubuntuのインストール
###3-1. Ubuntuのダウンロード
続いて、Ubuntuをダウンロードします。(今回は16.04.2 LTS ※最新版は、17.04)
https://www.ubuntu.com/download/desktop

###3-2. ドライブへのマウント
VBの設定 > ストレージ > 光学ドライブで、DLしたisoファイルを選択

###3-3. インストール

  • 仮想マシンを起動して「Install Ubuntu」を選択(日本語を選択できます)
  • 「Ubuntuのインストール中にアップデーをダウンロードする」にチェック
  • 「ディスクを削除してUbuntuをインストール」にチェック
  • どこに住んでいますか?: Tokyo
  • キーボードレイアウト: 日本語/日本語

##4. Ubuntuとのフォルダ共有設定
 ホスト(Windows)とゲスト(Ubuntu)の間でファイルをやり取りするために、フォルダを共有しておきます。※2

###4-1. 共有設定(Windows側)

  • 共有したいフォルダを右クリックして、プロパティ→共有タブを選択
  • 詳細な共有 > 「このフォルダを共有する」にチェック
  • 「フルコントロール」、「変更」、「読み取り」にチェック

###4-2. 共有設定(VirtualBox側)

  • 仮想マシンは停止しておく
  • VirtualBoxの設定 > 共有フォルダーからフォルダを追加
  • 自動マウントにチェック

###4-3. 共有設定(Ubuntu側)

  • Ubuntuを起動
  • 「Ctl + Alt + T」で端末(ターミナル)を起動
    ※左側のメニュー上の端末のアイコンを右クリック > Launcherに登録しておくと便利です。
  • sudo apt-get install virtualbox-guest-dkms でGuest Additionsを追加 ※3
  • sudo gpasswd -a ユーザ名 vboxsf と入力し、権限を与える
  • Ubuntuを再起動
  • /media下の、"sf_フォルダ名"で共有される

##5. ネットワーク設定
 ゲスト(Ubuntu側)のネットワークは、ホスト(Windows側)のネットワークとは別に割り当てられるようなので、例えばゲストOSをサーバにしてホストOS側のネットワークから確認する場合には、設定を追加する必要があります。※4
###5-1. ポートフォワーディングの設定

  • 設定 > ネットワーク > 高度 > ポートフォワーディング
  • 新規ポートフォワーディングルールを追加
  • ホストポート「例) 8080」、ゲストポート「例)3838」を記入
    ※マイナーなポートにしてください。
    ※ホストポートは、Shinyアプリにアクセスする際に使います。http://localhost:8080/app_name/

    ※また、ゲストポートは、後で Shiny-server の設定の方で指定しますので覚えておいてください。

##6. R のインストール
 UbuntuにRをインストールします。基本的に、Rstudioのサイトの手順通りに進めます。※5

###6-1. R のインストール

  • ゲストOS(Ubuntu)で、「Ctl + Alt + T」でターミナルを起動
  • sudo apt-get install r-base と記入して、Rをインストール

###6-2. Shiny パッケージのインストール
続いて、Shinyのパッケージも入れておきます。

  • sudo su -\
  • -c "R -e \"install.packages('shiny', repos='https://cran.rstudio.com/')\""

##7. Shiny-server のインストール
同様に、端末からShiny-serverをインストールします。

  • sudo apt-get install gdebi-core
  • wget https://download3.rstudio.org/ubuntu-12.04/x86_64/shiny-server-1.5.3.838-amd64.deb
  • sudo gdebi shiny-server-1.5.3.838-amd64.deb
  • 起動の確認
    ゲストOS側 http://localhost:3838
    ホストOS側 http://localhost:8080 
    LAN内の他の端末からのアクセスは、http://(ホスト端末のIPアドレス):8080
    ※「Welcome to Shiny Server!」 が見えていれば成功です。

##8. Shiny-server のスタート、ストップ
 インストールに成功すると、自動でスタートしている様ですが、ここではマニュアルでのShinyサーバーのスタートとストップのコマンドを書いておきます。(詳細は※6)

  • スタート: sudo systemctl start shiny-server
  • ストップ: sudo systemctl stop shiny-server

##9. Shiny-server の設定
 基本的に設定を変更する必要はありませんが、ポートの変更に関してのみ、メモしておきます。※7

  • /etc/shiny-server/shiny-server.conf を開いて、listen 3838 の数字を変更
    ※「5. ネットワーク設定」で指定したゲストポートと同じ数値を指定します。

##10. アプリの設置
 ホスト(Windows側)で作成したアプリを、ゲスト(Ubuntu側)のShiny-serverへ設置をします。

  • ホスト側で、「4. Ubuntuとのフォルダ共有設定」で指定したフォルダにアプリをコピー
  • ゲスト側で、アプリをコピーし、/srv/shiny-server/ にペースト
  • /srv/shiny-server/test/ にアプリを設置した場合のアクセス先は、以下の通り
    ゲストOS側 http://localhost:3838/test/
    ホストOS側 http://localhost:8080/test/
    ※アクセスできない場合は、権限を与えてみて下さい。
    ex.) chmod 777 hoge.txt

##11. マルチプロセス化
 運用上、同時に複数のアクセスができないと困るので、マルチプロセス化をしておきます。※8(有償であれば、マルチプロセスに対応しています。Dockerを利用した場合、マルチプロセスに対応しているイメージもあるみたいですね。)

##参考

  1. 「VirtualBoxにUbuntu16.04をインストール」
    http://qiita.com/ykawakami/items/4bae371932110b2e25e3
  2. 「WindowsでVirtualBoxを使用してLinux(Ubuntu)を動作させる手順と設定」
    http://itmemo.net-luck.com/virtualbox-ubuntu/
  3. 「VirtualBoxを使おう - Hint & Tips」
    http://www.linuxmania.jp/virtualbox_02.html
  4. 「VirtualBox上のゲストOSにホストOSからNATでアクセスする」
    http://www.karakaram.com/virtualbox-port-fowarding
  5. 「Installing Shiny Server Open Source」
    https://www.rstudio.com/products/shiny/download-server/
  6. 「Shiny Server Professional v1.5.1 Administrator's Guide 1 Getting Started」
    http://docs.rstudio.com/shiny-server/#stopping-and-starting
  7. 「Shiny Server Professional v1.5.1 Administrator's Guide 2 Server Management」
    http://docs.rstudio.com/shiny-server/#default-configuration
  8. 「Shiny Serverあれこれ」
    https://www.slideshare.net/wdkz/japanr2013-wdkz
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