📝 この記事は自社ブログの観測レポート記事を、Qiita読者向けにダイジェスト+気づき中心で再構成したものです。詳細な数値・計測条件は原文を参照してください。
はじめに
ここ半年くらいで、自分が運営しているWeb制作者向けメディアの流入元に ChatGPT や Gemini などのAIサービス経由のトラフィックが混ざるようになってきました。
最初は「LLM時代の片鱗かな」くらいに思っていたのですが、GA4で参照元別に流入記事を見ていたら、AIごとに刺さるジャンルが全然違うことに気づきました。
この記事は「同じサイトでも、AIによって連れてくる読者層が違う」という体験談の共有です。コード解説ではなく、観測の気づきと、それを踏まえて個人開発者ができる対策の話をします。
何を観測したか
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | Web制作者向けメディア(個人運営) |
| 期間 | 30日間 |
| 計測 | GA4の参照元レポート |
| 分類 | 記事ジャンル × AI参照元 |
GA4で「セッションのデフォルトチャネルグループ」ではなく、参照元(session_source) を生のまま見て、AI由来のホスト名(chatgpt.com, gemini.google.com, perplexity.ai 等)でフィルタしました。
観測で驚いたこと
1. ChatGPTとGeminiで「読まれる記事」が真逆だった
同じサイトなのに、
- ChatGPT経由 はジャンルA(実装系のHow-to)に強く偏った
- Gemini経由 はジャンルE(概念・用語解説)に強く偏った
肌感としては「ChatGPTはコードを書いている人、Geminiは調べ物をしている人を連れてくる」という違いがありました。
2. OpenAI Searchは特定ジャンルに極端に集中
OpenAI Search(ChatGPT検索)からの流入は、ある1ジャンル(H)に 約7割 が集中していました。AIによっては「広く浅く」ではなく「狭く深く」連れてくる挙動があるようです。
3. Perplexityは他AIと被らない
これが一番意外だったのですが、Perplexity経由の流入記事は、他のAIから流入していたジャンルとほぼ重複しなかったです。「同じサイトでも、AIごとに違う棚から本を引いて読者に渡している」ような感覚でした。
なぜジャンルが分かれるのか(あくまで仮説)
確定はできませんが、可能性として4つ考えています。
- AIごとの学習データの偏り — 訓練データに含まれる内容の比率
- 検索エンジンの違い — Bing系(ChatGPT)/ Google系(Gemini)の元データ
- 回答スタイルの違い — 引用したい記事タイプがAIごとに違う
- 自サイト側の構成バイアス — そもそもサイトに偏りがあって、それが反映されているだけ
特に4番は重要で、これを否定するには複数サイト・長期観測が必要です。自分のサイトの観測だけでAI全体の傾向と言い切るのは危険です。
個人開発者として何ができるか
観測から得た「やれそうなこと」を3つに絞ります。
1. AI参照元を分けて計測する
GA4のデフォルトチャネル分類だと、AI経由は「Referral」に丸められて見えにくいです。カスタムチャネルグループを作って、AIサービスのホスト名を明示的に分離するのがおすすめです。
chatgpt.com / chat.openai.com → "ChatGPT"
gemini.google.com → "Gemini"
perplexity.ai → "Perplexity"
copilot.microsoft.com → "Copilot"
これだけで、流入の質感が一気に見えるようになります。
2. ジャンル別の流入を観測しておく
記事URLにジャンルが分かるパス構造(/category/seo/... のような)が入っていれば、GA4の「ランディングページ × 参照元」で簡単にクロス集計できます。
「AI流入を増やしたい」と漠然と考えるより、「ChatGPTからの実装記事流入を増やす」のように、AI×ジャンル単位で意思決定する方が打ち手が具体的になります。
3. AIごとに刺さる書き方を変えない
「ChatGPT向けに書く」みたいなことはやらない方がいいと思います。
理由は2つあって、
- AI側のアルゴリズムは頻繁に変わる
- 観測が自サイト構成のバイアスを反映している可能性がある(仮説4)
それよりも、自分が得意なジャンルを深く書き続けた結果、たまたまどのAIに刺さるかを観測する方が、長期的には安定すると感じています。
観測の限界
正直に書いておくと、この観測には限界があります。
- 個人運営の1サイト・30日のサンプル
- AI側のアルゴリズム変動を考慮できていない
- 「AIの傾向」か「自サイトの構成の反映」かを切り分けできていない
なので「この記事は仮説と気づきの共有」であって、汎用的な結論ではありません。同じような観測をしている個人開発者の方がいれば、ぜひ共有していただきたいです。
まとめ
- AIサービスごとに、同じサイトでも刺さるジャンルが違う
- 特に ChatGPT / Gemini / Perplexity は連れてくる読者層が異なる
- GA4のカスタムチャネルでAI参照元を分けて計測すると見える景色が変わる
- ただし観測は1サイト分なので、自サイトのバイアスを排除できない
AI経由の流入は、まだまだ計測方法も解釈も発展途上です。個人開発者ほど自分のGA4で実データを観察できる強みがあるので、観測を続けて気づきを共有していけるといいなと思っています。
詳細データ・計測条件
本記事では数値や計測条件の詳細は省略しています。具体的なジャンル分布や検証手法に興味のある方は原文をどうぞ。
🔗 AI参照元別に流入記事のジャンルは分かれるか|自社GA4の観測レポート(CodeQuest.work)
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