概要
Gigabyte製マザーボード + AMD Ryzen環境において、
- Windows 10 / 11 どちらでも
- ルータ側の問題ではなく
- GetMacの戻り値が空になったり、NIC自体が消失する
という LAN瞬断問題 が発生しました。
症状
- ネットワークが定期的に切断される
-
GetMacの結果が空になることがある - デバイスマネージャから一瞬LANデバイスが消える
- OSを再インストールしても再発
- ルータのMACホワイトリストON/OFFは無関係
- 他PCでは同一ルータでも問題なし
環境
- マザーボード:Gigabyte製(Ryzen世代)
- CPU:AMD Ryzen
- OS:Windows 10 / Windows 11
- LAN:オンボード Realtek PCIe GBE
原因の結論
ソフトウェアやドライバの問題ではなく、以下の複合要因が原因
- CPUの深い省電力(C-State)
- Ryzen特有のアイドル電源制御
- PCIeの省電力・エラー処理(ASPM / AER)
- チップセット配下LANが省電力遷移に巻き込まれる
→ 結果として LANデバイスが論理的に消失 する
実施した対策(UEFI設定)
1. Platform Power(電源周り)
ErP : Disabled
Power Loading : Enabled
Wake on LAN : Disabled
2. CPU Common Options(最重要)
Global C-state Control : Disabled
Power Supply Idle Control: Typical Current Idle
3. PCIe / チップセット関連
PCIe ASPM Mode : Disabled
PCIe Gen : Gen3 固定(Autoではなく)
4. NBIO Common Options(最後の一押し)
Enable AER Cap : Disabled
AER(Advanced Error Reporting)がPCIeの軽微なエラーで
デバイス再初期化を走らせ、LAN瞬断を引き起こしていました。
やらなくてよかったこと
- ドライバの入れ直し(効果なし)
- OS再インストール(効果なし)
- ルータ設定変更(無関係)
- Custom Pstate / OC設定(不要)
結果
- GetMacが常に正しいMACを返すようになった
- LANデバイスが消失しなくなった
- Windows 10 / 11 両方で安定動作
- 数日連続稼働でも切断なし
同じ症状の人へ
以下の条件に当てはまる人は UEFIの電源・PCIe設定を疑うべき です。
- OSを変えてもLANが切れる
- GetMacやipconfigでNICが消える
- Ryzen + Gigabyte構成
- 低負荷時に発生しやすい
まとめ
LAN瞬断は「ネットワーク設定」ではなく
CPU・電源・PCIeの省電力制御が原因だった
Gigabyte + Ryzen環境では特に
C-State + Idle Control + AER の組み合わせに注意。
