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§1 デジタル市場の分析の仕方

Last updated at Posted at 2021-05-27

【ガートナー/ハイプサイクルを活用した分析】
ガートナー / ハイプサイクルは、様々なICT技術を同じグラフ上で一目で比較する事ができる便利なツールであるが、あくまでもICT用語の流行を分析したもので、サービス・製品の事業性の検討に使うには更なる分析が必要である。

1.ガートナー / ハイプ・サイクルの活用の仕方

a) ガートナー / ハイプ・サイクルとは?

ガートナーが提供する ”IT 業界における流行り言葉について市場での注目の推移を説明する” モデル  Hype(ハイプ)は、“誇大な宣伝によって人が夢中になったり盛り上がったりする”といった意味を持つ

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【ハイプ・サイクルのフェーズの意味】
黎明期:技術革新によって幕が開く。初期の概念実証(POC) にまつわる話やメディア報道によって、大きな注目が集まる。多くの場合、使用可能な製品は存在せず、実用化の可能性は証明されていない。
過度な期待のピーク期:初期の宣伝では、数多くのサクセスストーリーが紹介されるが、失敗を伴うものも少なくない。行動を起こす企業もあるが、多くはない。
幻滅期:実験や実装で成果が出ないため、関心は薄れる。テクノロジの創造者らは再編されるか失敗する。生き残ったプロバイダーが早期採用者の満足のいくように自社製品を改善した場合に限り、投資は継続する。
啓発期:テクノロジが企業にどのようなメリットをもたらすのかを示す具体的な事例が増え始め、理解が広まる。第2世代と第3世代の製品が、テクノロジ・プロバイダーから登場する。パイロットに資金提供する企業が増える。ただし、保守的な企業は慎重なまま。
生産性の安定期:
主流採用が始まりる。プロバイダーの実行存続性を評価する基準がより明確に定義される。テクノロジの適用可能な範囲と関連性が広がり、投資は確実に回収されつつある。

b) ハイプ・サイクルで注意すべき事

ハイプ・サイクルを活用するときに注意すべき点は次の二つ

❶ハイプ・サイクルは誤解が多い
❷ハイプ・サイクルで、サービス、製品の市場性の比較はできない

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c) 分析の仕方

次のSTEPで分析をする
STEP1 「ハイプ・サイクル」を「ライフ・サイクル」に置き換える
STEP2 市場規模を分析する
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2.分析例

RPAと5Gの市場性の比較

①ライフサイクルでのポジションの比較

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②市場規模の比較例

5Gの“関連サービス”の市場規模が圧倒的に大きい
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③RPAと5Gの市場性の比較

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(関連するコンテンツ)
【DXを企画・実行する為の基礎知識】
§1 デジタル市場の分析の仕方
§2 “5G”の基礎知識
§3 ケース・スタディ
1) モビリティ
2) ロジステック
3) 医療
4) 建設・土木
5) 農業
6) 社内ネットワーク

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