さくらのクラウド ウェブアクセラレータでZone Apexのドメインを使いたい場合、
CNAMEで設定をしないといけない都合上、ウェブアクセラレータで利用することができない。
この問題はRoute53などのAWSのサービスを使えば解決できるが、安価に解決したいため、
Gehirn Web ServiceのDNSサービスを使って解決できるのでその方法のメモです。
2019年10月03日追記
さくらのクラウドのDNSがALIASレコードに対応したため、さくらのクラウドのみで、
ネイキッドドメインをウェブアクセラレータで利用可能になりました
そもそもZone Apexとは
Zone Apexとは 「www.example.jp」のようにホスト部「www」を含むものではなく、
「example.jp」のようなドメインのことを言います。
ネイキッドドメインといわれることもあるようです。
ウェブアクセラレータに限らず、CDNサービスはCNAMEで自身のドメインからCDNサービスに
DNSで設定して使う都合上、CNAMEが設定できないZone Apexでは事実上利用できないのです。
細かな話をするとCNAMEはCNAME以外の他のレコードを含むことを許されていません。
そのため、example.jpのようなZone ApexにはSOAレコードやNSレコードなどが
含まれるため、CNAMEが利用できないというわけです。
ではどのように解決するか?
DNSサービスでAレコードを任意のFQDNの内容に合わせて応答してくれるサービスが存在します。
DNSのサービスでなんと1ゾーンあたり、1日2円(30日でも60円)で利用できます。
このDNSサービスのApex Aliasという機能で実現可能です。
こちらは1ゾーンあたり、1日2円(1か月43 円)とGehirn DNSより安いです。
※ただ、こちらはレコード数の上限が存在します。
個人的に Deboo! Japan というサイトのサーバ運営のお手伝いをしており、
そちらでも利用していて、問題なく利用できています。
Aliasで設定した場合、ドメインの所有チェックでCNAMEが見えずに行えないので、その場合はTXTレコードを付けて所有チェックをお願いします。
このような感じでApex Aliasで使えているようです。
Gehirn DNS、さくらのクラウドDNSともにDNSのクエリー数に関する課金が無いので、AWSのRoute53のような従量課金に怯えることもないので、
便利に使っています。
2019/12/05 追記
ムームードメインのDNSもALIASレコードに対応してたのでネイキッドドメインで使えると思います。(環境が無いので未確認)