対象読者
- Claude CodeやCodexなど、AIコーディングエージェントを日常的に使っている開発者・技術者
- AIエージェントへの指示(背景・目的・ゴールの共有)にタイピングで時間を取られていると感じている人
- 音声入力ツールをAIエージェントとのやり取りに組み込みたいが、具体的な使い方を知りたい人
この記事でできること
- AIエージェントとのやり取りで「喋って全部出す→整理してまとめてとAIに頼む」という2段階の実践方法が分かる
- なぜタイピングより音声入力の方がAIエージェントとの認識合わせに向いているかが分かる
- AQUAVoiceの便利機能が分かる
AQUAVoiceとは
AQUAVoiceは、話した内容をリアルタイムでテキスト化する音声入力ツールです。私はこのツールを半年使い続けています。今ではほとんどタイピングをせず、ずっと喋りながら作業する状態になりました。
タイピングの地味なストレス
AQUAVoiceを使うようになったきっかけは、タイピングのストレスでした。
タイピングをしていると、必ずタイプミスが起きます。そのたびに消して直す作業が発生し、この修正自体は数秒で終わります。ただ問題は、その数秒の間に、頭の中に浮かんでいた次のアイデアが消えてしまうことです。考えごとをしながらAIエージェントへの指示を打っていると、思考はタイピングの速度よりずっと先に進んでいきます。修正に意識を持っていかれた瞬間、次に伝えようと思っていたことが消えてしまいます。タイピングは、頭の中の思考の速さに対して、どうしても遅すぎるのです。
「だったら、適当に喋ればいいじゃないか」という発想になりました。整った文章にしてから話そうとする必要はなく、思いついた順番のままAQUAVoiceに向かって声に出していけばいい、と。
ただ、話がバラバラでまとまりがなく、同じことを繰り返し喋っていることもあります。そこで必要なステップが「AIに整理してもらう」です。
AIエージェントとの認識合わせは、なぜ喋る方が向いているのか
AIエージェント側の推測能力は相当なものです。AIは多少のタイポや言葉の間違いがあっても、前後の文脈や文体からある程度意図を推測して補ってくれます。つまり、多少雑な喋り方でも、伝えたい背景や情報がきちんと含まれていれば、実用上は問題になりません。
タイピングで完璧な文章を組み立てようとするより、多少粗くても背景・目的・ゴールを喋って伝えるほうが、AIエージェントとの認識合わせという場面では有効に働きます。
具体的な流れは、次の2段階です。
- 喋って全部出す
頭の中にある背景、やりたいこと、最終的なゴールなどを、整理せずにそのままAQUAVoiceで喋って出します。話す順番がバラバラでも、多少言い間違えても気にしません。 - 整理してまとめてもらう
喋った内容をAIのチャットへ渡し、「整理してまとめてください」と明示的に依頼します。バラバラに出した情報を、AI側に再構成してもらいます。
すると、自分が何を言いたいのか整理された文章でAIが教えてくれます
編集モードでできること
AQUAVoiceには編集機能があり、話しかけるだけで文章の修正・整形ができます。
■箇条書きにする
例)
明日までに資料を確認し、担当者に返信し、会議の日程を確定する必要があります。
↓
対象のテキストを選択
↓
指示
箇条書きにして。
↓
明日までに以下の対応が必要です。
・資料の確認
・担当者への返信
・会議日程の確定
■「、」と「。」の削除や改行の削除
例)
明日までに資料を確認し、担当者に返信し、会議の日程を確定する必要があります。
↓
対象のテキストを選択
↓
指示
点と丸を削除して。
↓
明日までに資料を確認し担当者に返信し会議の日程を確定する必要があります
例)
明日までに資料を確認し、
担当者に返信し、
会議の日程を確定する必要があります。
↓
対象のテキストを選択
↓
指示
改行コードを削除して
↓
明日までに資料を確認し、担当者に返信し、会議の日程を確定する必要があります。
■マークダウン形式に編集
例)
明日までに資料を確認し担当者に返信し会議の日程を確定する必要があります
↓
対象のテキストを選択
↓
指示
マークダウン形式に編集して。
↓
-
明日までに資料を確認する
-
担当者に返信する
-
会議の日程を確定する
ハンズフリーで送信まで完了させる
送信もハンズフリーでできます。文末で「送信」または「送信して」と話すと、キーボードのEnterキーを押すのと同じような機能で送信されます。
まとめ
- Claude Code・Codexのようなエージェントとのやり取りでは、「喋って全部出す→整理してまとめてとAIに頼む」の2段階が大事
- AIは多少の粗さを前後の文脈から補ってくれる
- 編集モードでは、話しかけるだけで誤字修正・文法整形・箇条書き化などができる
- 文末で「送信」「送信して」と話せば、送信までハンズフリーでできる