こんにちは、2025年10月から42 Tokyoで学んでいるTina(てぃな)です。
このたび、42 Tokyoで「42cybersecurity」というサイバーセキュリティのアソシエーションを立ち上げたので、私自身の自己紹介とアソシエーション紹介の記事を書きました!
本記事の対象
- 42 Tokyo入学を迷っている方
- 「どんな学生がいるの?」と気になっているスポンサー企業・関係者の方
- サイバーセキュリティに興味がある42 Tokyoの学生
- 42 Tokyoに関心を持ってくださっているすべての方
42 Tokyoってなに?
42(フォーティーツー)はフランス発のエンジニア養成機関で、42 Tokyoはその東京校です。
寄付によって運営されており、学生は完全無料で学べます。
プロジェクトベースの「課題解決型学習」と、学生同士で教え合う「ピアラーニング」が特徴です。
アソシエーションってなに?
アソシエーション
学生主導のサークル活動
同じ趣味をもつ仲間同士で楽しむサークル活動「アソシエーション」が、42 Tokyoにはたくさんあります。
私はこのたび、サイバーセキュリティを学ぶ「42cybersecurity」というアソシエーションを設立しました。
どんな人が設立したの?
42 Tokyoを受験した理由
私は情報系の専攻ではありません。
しかし、ハッカソン、IT系インターン、大学での情報系授業の履修、基本情報技術者試験など、独学で少しずつ学んでいました。
ただ、コードを書くことが本当に苦手で、独学では何度も挫折しました。
- コードが書けるようになりたい
- 基礎カリキュラムを修了して技術力を確かなものにしたい
- 自分に自信をもちたい
そんな思いで、42 Tokyo受験を決意しました。
ピシンの感想
42Tokyoに入学するには、Piscine(ピシン)と呼ばれる入学試験に合格する必要があります。
私は26日間で約260時間ログインしていたようです。(42イントラ上の記録)
「もう二度とやりたくない」 というのが率直な感想です。毎日くたくたでした。
なお、Xでバズっていた椅子は本当にすごいです。
肩が凝りやすいので、この椅子がなければピシン突破は不可能でした。
ありがとう、椅子。
買おうとしたら桁が違いました。どなたか格安で譲ってください。
そして、私を支えてくださった、ピシン同期の皆さん、家族、ライフセーバー(TAの先輩学生)およびスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。
ピシンを通して、「人から教えてもらうとわかりやすいこと」に気がつきました。
何度も壁にぶち当たりましたが、他の学生にコードや図を書いて解説してもらって、理解が進みました。
書籍やインターネットでは得られないインタラクティブな学び。
これこそが42 Tokyoの魅力のひとつだと思います。
今は退学の危機です(が、踏ん張ってます)
42 Tokyoでは、課題を期日までにクリアしないと退学になります。
そして今の私は……課題をほとんど進められていません;;
理由(言い訳)としては、学校・アルバイト・42 Tokyoの三本立てで生活しているためです。
来春からはフルタイムでセキュリティエンジニアとして働きながら42 Tokyoに通う予定なので、もともと長期戦覚悟で基礎カリキュラムを進めています。
さらに今、CTF強くなりたいな〜と、思ってしまっています。
CTF(Capture The Flag)とは、サイバーセキュリティの競技会です。
先月、International Cybersecurity ChallengeというCTFの国際大会と、CODE BLUEというセキュリティカンファレンスに、学生スタッフとして参加しました。
42cybersecurityでもCTF勉強会をやりましたし、つい先日も、42cybersecurityの仲間の誘いでバグバウンティ(脆弱性報奨金制度)のイベントに参加しました。
そんなこんなで、CTF熱が燃え上がっています。
勉強したいことが、42の課題とは見かけ上は同一ではない状態になってしまいました。(実際には深く関わっています。)
でも42の基礎カリキュラムを修了したい、修了後は専門カリキュラムにも取り組みたいと強く思ってはいるので、なんやかんや踏ん張りたいです!!
もちろん、きちんと基礎カリキュラムを修了できるくらいの技術力がないと、サイバーセキュリティに関しても高みを目指せないとも思っています。
今抱えているタスクが落ち着いたら、42の課題も必ず再開します。
アソシエーションを作るだけ作って退学になるのも悲しいですし。
どうして42cybersecurityを設立したの?
42 Tokyo入学後、すぐに「42cybersecurity」を設立しました。
設立時の想いとしてはこんな感じです:
- 42 Tokyoでは、学生がコミュニティに貢献することが求められているんだよな
- 42 Tokyo学生に私のことを覚えてもらって、今後課題を教えてもらったりしたいな
- サイバーセキュリティについて、もっと学びたいな
- 自分一人で学ぶのもつまらないし、みんなで楽しくワイワイ学べたらいいな
- でも自分が発表するのはめんどくさいし、誰かいろいろ教えてくれないかな
- そうだ、サイバーセキュリティのアソシエーションを設立しよう
どんなことをやっているの?
現在は、毎月1〜2回、サイバーセキュリティ分野の勉強会を開催しています。
特に毎月決まったテーマは設けず、発表したい人が発表したいことを発表するスタイルです。
難易度はセキュリティ初心者向けに設定していますが、参加者は42本科生なので、ピシンに合格していることが前提です。
また、初心者向けのCTFに出場を予定していて、参加メンバーを42cybersecurity内で募っています。
これからどうするの?
これからも、勉強会とCTF出場の2つを軸に活動していくつもりです。
以前の勉強会で、42だな〜と思う出来事がありました。
その会はCTF演習だったのですが、環境構築について何も考えていませんでした。
のんきなリーダーですみません。
当然、その勉強会はぐだぐだに……なるかと思いきや、参加者の皆さんが、DockerやWSL、Codespacesなどいろいろ案を出して、自然にその場で教え合っていたんですよね。
まさに「課題解決型学習」、「ピアラーニング」。
これぞ42、という出来事でした。
そういう手作り感も大事にしていきたいです。
こちらが御膳立てして、一から十まで教えるのも大変だし、それはしたくありません。
ここは42 Tokyoなのだから、自発的に学んでほしい。
もちろん42 Tokyoなので、質問や相談があれば、わかる人が答えます。
このテーマで勉強会やろう!
こういう内容で発表したい!
このCTFみんなで出ましょう!
そういう声がメンバーから聞こえてくるような42cybersecurityにしたいです。
目下の課題は、自分のアイデアを共有しやすい雰囲気づくりです。
勇気を出してくれた人に感謝とリスペクトをもって、もし間違いがあったとしてもそこから学びになるような、そんな素敵な42cybersecurityでありたいですね。
私が先陣を切って、恥をかかないといけないかも。
もう一つの課題は、ethical(倫理的)であることです。
私は倫理的ハッキングやオフェンシブセキュリティに興味があるので、42cybersecurityではその領域の内容も扱いたいと思っています。
しかし、倫理的でなければ単なるサイバー攻撃になってしまうため、慎重にならざるを得ません。
こちらもまだ整備中なので、皆さんのお知恵をお借りできたら嬉しいです。
42cybersecurity設立後、セキュリティ業務経験がないIT人材のためのコミュニティ「しろおびセキュリティ」の告知記事を拝読しました。
大変感銘を受けまして、この記事を書くきっかけにもなりました。
これを受けて「42cybersecurityは参加者と一緒にステップアップします」とか「しません」とか言えたらよかったのですが、いま言えるのは「たぶんそのうちステップアップすると思います」。
42cybersecurityのコンセプトは「みんなで楽しくサイバーセキュリティを学ぼう」になるのかな。
その都度、メンバーがやりたいと思ったことをやっていきます。とりあえずは。
あ、でもCTFはステップアップしていきたいです。
42Tokyoの宣伝になるくらい強いチームになりたいんだ。ならなくちゃ。絶対なってやる。
長くなりましたが、以上、自己紹介兼アソシエーション紹介でした。
まとめ
- 42 Tokyo入学を迷っている方へ:
入学試験も入学後もそこそこ大変だけど楽しいこともあります。迷っているならぜひピシンを受験してみてください。 - 42 Tokyoの学生へ:
ぜひ42cybersecurityに参加してください。発表したりCTF参加したり盛り上げてください。 - スタッフ・スポンサー企業・関係者の方へ:
42 Tokyoでサイバーセキュリティ系の催しを心待ちにしております。 - 読んでくださった皆さまへ:
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