はじめに
令和7年度秋の情報処理安全確保支援士(以下、セキスペ)試験に合格しました。

お〜、ギリギリ…
とはいえ、エンジニア歴の短い私が一発で合格できたので、その体験談的なものを記録しておこうと思います。
皆様の合格の一助になれば幸いです!
受験者の情報
- エンジニア歴2年(20代)
- 普段の業務はアプリ開発(セキュリティは関係なし)
- 資格済み取得は基本情報のみ
- 勉強を始めたのは5ヶ月くらい前
- お金をかけたもの
- 参考書「うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集」
- 午後問を解説されている方の有料記事「全Noteのリスト(せんない)」
勉強法
1. まずは試験を知る
受験を決め、まずはIPA公式サイトで試験の概要を調べました。
2025秋の試験では、午前I・Ⅱ、午後という形式でした。午前Ⅰは応用情報試験の範囲だったため、セキスペならではの試験問題は午前Ⅱからとなります。
そこで、まずは試験の概要を知るために午前問題を1年分解いてみました。
他のセキュリティ関連資格同様、過去問道場さんにお世話になりました。
XSS(クロスサイトスクリプティング)、DDos、DNS…なんか聞いたことはあるけど説明はできないようなワードの存在を見つつ、試験の概要を把握していきます。
また、この段階で参考書を買ってみました。
購入したのは「うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集」(以下「うかる!」)という書籍です。

「とりあえず試験に合格したい…」というへっぴり腰な理由から。
こちらの参考書は、過去問の午後問題に焦点を当て、問題文のどこが決定打でこの解答になるのか、ということを一問一答形式で解説&解答の作り方をパターンごとにまとめてくれているという代物。
ちなみに購入当時、「うかる!」をこのタイミングで購入したのはとても後悔しました。
というのも、この書籍は上記の通り一問一答形式で展開されていくのですが、本来数ページにもわたる午後問題の設問分をギュッとまとめて数行で表現している≒読者はすでにこの問題を見たことがあるという前提で進んでいくため、この時点ではどれだけ読み進めても理解できません。
が、振り返ってみればこの時点で購入したのはファインプレーだったかもしれません。理由は後述。
2. 知識を貯める(〜試験4ヶ月前くらい)
a. 午前Ⅱ
午前Ⅱの問題の知識を蓄えていきます。この時点で使ったのは過去問道場のみ。
毎日の業務の前30分間を勉強の時間とし、時間内で問題文と解答を読みまくります。
この1周目で意識したことは、以下のとおりです。
- 範囲ではなく試験回ごとに問題を置く
- とにかく問題文・解答を読む(解答を考える時間はなし)
- 似たような問題が出てきたら印をつけておく
執筆現在、過去問道場にある問題数は800問強です。数にすると結構あるのですが、解いてみると結構「似た問題ばっかりだな」ということがわかるかと思います。
これを念頭に置いて印をつけておくと後で見返すときにかなり役に立ちます。
なので、ここではスピード重視で印つけ&頭にサーっと入れるつもりでガンガン問題数を重ねています。
b. 午前Ⅰ
午前Ⅱの問題が1周したくらいで、2周と並行して午後Ⅰの過去問に着手します。もちろん過去問道場。
はるか昔に基本情報の勉強をしただけの自分にとって、大きな壁となるのがここでした。
直近、関連する試験で好成績を出した方は免除されますが、そうでない方は膨大な範囲の過去問と向き合う羽目になります。先述のセキスペ過去問道場とは異なり、問題数も爆大。
データベースにある全問を解き切るのは時間的に厳しいので、過去問道場の「おすすめ」試験回の問題に絞って解いていきます。
また、こちらも重複している問題もあるので、印をつけつつ問題・回答を読むことを意識しつつドンドン回していきます。
c. 午後問
午後問は数年前に形式が変わり、過去あった午後Ⅰ・Ⅱが統合されました。
そのため、現在の形式の過去問の数にも限りがあり、直近で本格的に過去問に取り組むときに枯渇しかねません。
そのため、統合される前の午後Ⅰを解いて雰囲気を掴んでみるということを1年分行いました。
(午後Ⅱは問題文だけでかなりの分量があるので、軽くお試しであれば午後Ⅰがお勧め)
問題形式や解答形式こそ違うのですが、個人的にはこの時点で解いてみることをお勧めします。
理由は以下のとおりです。特に前者。
- 難しさに危機感を覚える
- 何となくの試験の雰囲気を知れる
ちなみに問題はIPA公式に問題・解答・講評込みで無料公開されています。
(IPAでは答えのみが公表されているので、解説なしでは「何でこの答えになるんや…」となってしまうかもしれませんが、一旦は雰囲気だけつかめれば大丈夫です。)
3. 知識を鍛える(〜試験1ヶ月前)
午前問題の正答率を上げる
一度雰囲気を知る、解答に目を通すフェイズから、本格的に解答を頭に入れていく段階に移っていきます。
この段階でのゴールは「消去法で解答できる状態」に置いていました。他の選択肢も理解した上で、「〜だからこの選択肢は違う」というようになれることを前提に、回答と解答読みを繰り返していきます。
具体的には以下の手順を繰り返し続けていきます。
- 過去問道場を解く
- 復習モードで、間違えた問題が0になるまで復習
- 改めて過去問道場を解く
午後問題で知らない知識を調べる
週に1度のペースで午後問を解いていきます。
前述の通り、午後問が枯渇する可能性があると言いましたが、このフェイズでは惜しむことなくガンガン解いていきます。
自分の場合、最終的な試験日までにざっくり7年分くらい解きました。一年あたり4問あるので、週に1〜2問ずつゆっくりペースで解きました。
ここで意識することは以下です。
- きちんと時間を測って解く
- 問題文に出てきたわからない用語をメモしておく
前者については、私は1問45分を目安にやっていました。試験時間対策というよりかは、時間内に解き切る・問題によっては捨てるということを意識するために行なっていました。
特に大事なのは後者。わからない用語をメモり、あとで調べていきます。
セキスペは過去出題された問題と全く同じものは出ない(らしい?)のですが、同じテーマのものや類題は出る可能性大。
問題文・解答文に出てきたワードは調べてまとめ、自分の言葉で説明ができる状態にします。
私はペンで書くことで頭に入るタイプだったので、わからない用語などをまとめるノートを作り、そこに過去問を解くたびに書き込んでいきました。

また、午後問題には公式の解説がありません。そのため、ネット上に解説を探しにいくのですが、自分はNoteにて解説をまとめてくださっているせんないさんという方の記事を参考に理解を深めていきました。一部有料ですが、わかりやすさと比較して1問100円という値段は安かったのでいくつか記事を購入させていただきました。
ちなみに、せんないさんはセキスペの問題の選び方など解説外についても投稿されているので目を通しておくのがお勧めです。
頻出の攻撃と対処法をノートにまとめる
午前午後を通じて、題材にされがちな攻撃というのが存在します。
XSSやカミンスキー攻撃などをノートにまとめていきます。その攻撃が何を悪用したどういったものか、主な対策法は何かをまとめ、定期的に見返せるようにしていきます。
4. 試験に備える(〜試験当日)
午前問題の解答率100%を目指す
試験1ヶ月前までには午前問題を完成させていきます。
特に、午前Ⅱは問題数も少なめなので理論的にも100%を目指せます。この段階で問題文を見た瞬間に「問題文のこのワードが決定打だからこの選択肢だな」という感覚になれたらいい感じです。
午後問題でどれを解くか決める
数々の午後問を解いていく中で得意不得意が感覚としてつかめてきます。
セキスペ午後問題は複数問題からいくつかを選択して解答する形式なので、「本番ではこの範囲の問題を解く、難しそうだったら予備はこの範囲」みたいなことを決めていきます。
時間配分についても概ね自分の中の作戦を練っていきましょう。自分は先述のせんないさんの記事を参考に決めました。
午後問題を時間を測って解く
決めた作戦通りの時間を測って午後問題を解いていきます。直近で解いたものでなければ、過去に解いたことがあるものでも結構です。
文字数制限がある場合はそれに準拠するよう解答します。模範解答の表現を見つつ、自分の中の表現の手札も増やしていきましょう。
「うかる!」で午後問の戦い方を学ぶ
知識ではなく、問題文の読み方や解答の作り方など"側"の戦い方を「うかる!」で学んでいきます。
当初購入して何もわからなかった本が、読めるようになっている自分に感動。とてつもない成長実感を感じることができるので、かなり早めにこの本を買っておいてよかったです。
試験直前まで
試験2週間前〜当日までは過去問道場(午前Ⅰ・Ⅱ)とこれまで書き込みまくってきたノートを回し続けました。
また、「うかる!」も同様に解答を暗唱できるくらいまでに回していきます。
(個人的)合格に大事だったこと
試験の存在を身近に置く
正直、奥義です。
理解はもちろんですが、大量の暗記も求められる試験なので、一気にドカンよりも学び続けていく方がやりやすいのかなと思います。継続が何より強い。
毎日過去問道場を少しずつ解く、午後問を週一で解くということを実践するのができれば良いとして、それができなかったとしても、常に試験のことを意識しておくと「やんなきゃなぁ」という気持ちになれるのでお勧めです。
私はスマホのブラウザアプリにて常に過去問道場を表示した状態でアプリを閉じるということをしていました。(次にブラウザを開いたときに過去問道場が表示される)
当日に焦らない・諦めない
試験当日はたくさん勉強をしたという自覚を持って臨みます。
ハッタリでも良くって、とにかく緊張に自分が飲み込まれないようにします。「いや過去問道場あれだけやったしな…」「なんか皆さんは必死そうですねえ」と飄々とすることです。
もちろん油断もしません。午後問題は意外に時間が余ることも。早々に退出するのではなく、可能であれば試験時間をフルに使って見直しと解答の校正を行いましょう。
おわりに
長文失礼しました!自分の経験談をバーっと書いてしまいました。
勉強という意味では、試験に受かること自体がゴールではないのですが、合格しなければ登録セキスペになる資格も得られません。
次回からはCBTになるかもなんてニュースも耳にしましたが、試験内容がドカンと変わることはすぐすぐはないはず。もしよろしければ皆様の何かのご参考になれば幸いです!